大台ケ原の見どころと車中泊事情【クルマ旅のプロが解説】

大台ケ原 車中泊

25年のキャリアを誇る車中泊旅行家がまとめた、奈良県と三重県にまたがって広がる「大台ケ原」のドライブ・散策、そして車中泊に関する情報です。

「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊スポットガイド

車中泊

この記事は、1999年から車中泊に関連する書籍を既に10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「車中泊旅行家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。

車中泊旅行者にとって、本当に役立つ「車中泊スポット情報」とは?【車中泊旅行家が解説】
25年のキャリアを誇る車中泊旅行家が、自分たちにとって本当に有益といえる「車中泊スポット情報」とは何かを、具体的にわかりやすく解説しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。


 

~ここから本編が始まります。~

「大台ケ原」の見どころは、大きく分けて2つある。

大台ケ原

大台ケ原 DATA

大台ケ原ビジターセンター
〒639-3702
奈良県吉野郡上北山村小橡660-1
☎07468-3-0312
9時~17時
11月下旬~4月中旬は休館
駐車場 180台 無料

標高 1695メートル

筆者の歴訪記録

※記録が残る2001年以降の取材日と訪問回数をご紹介。

2001.10.31
2002.09.30
2003.10.18
2012.10.06
2024.09.20

※「大台ケ原」での現地調査は、2024年9月が最終で、この記事は友人知人から得た情報及び、ネット上で確認できた情報を加筆し、2026年8月に更新しています。

大台ケ原

大台ケ原

「大台ケ原」のロケーション

見どころ❶
大台ケ原ドライブウェイ

見どころ❷
東大台ハイキングコース

「大台ケ原」の車中泊事情

PR-TIME

これまでなかったバッテリー内蔵で、電源なしでも最大12時間まで利用できるスグレモノの冷凍冷蔵庫を割引価格でご紹介。これなら冷凍のお土産も買って帰れちゃう! 必要なものが勢揃い! 楽天市場の「車中泊グッズ」大特集

 

「大台ケ原」のロケーション

「大台ヶ原山」は、三重県大台町と奈良県上北山村に跨って広がる「台高(だいこう)山脈」の主峰で、日本百名山に選ばれている。

クルマでのアクセスルートは、奈良県側を走る国道169号から分岐する、無料の「大台ケ原ドライブウェイ」が、標高約1570メートル地点に設けられた山頂駐車場まで通じているが、三重県側からはアクセスすることができない。

見どころ❶
大台ケ原ドライブウェイ

大台ケ原

10月下旬から11月初旬にかけて、この折り重なる尾根を彩る、ダイナミックで鮮やかな紅葉が見られる道が、これから紹介する「大台ケ原ドライブウェイ」だ。

紅葉は次に紹介する「東大台コース」よりも、こちらのほうが圧巻だった。

大台ケ原ドライブウェイ

「大台ケ原ドライブウェイ」は、伯母谷にある国道169号との交差点から「大台ヶ原ビジターセンター」に至る、17.2キロの奈良県道40号・大台ケ原公園川上線の通称で、かつては有料道路だったが、1981年4月1日に無料化されている。

大台ケ原ドライブウェイ

国道169号から分岐した直後は、狭くてクネクネした急勾配のカーブが続く。

キャンピングカーには、対向に苦労するこの区間が最大の難所だろう。

大台ケ原ドライブウェイ

見晴らしが良くなるのは「伯母峰峠」に出てからで、そこからは片側1車線の快適な道に変わり、すれ違いに気を使うこともなくなってくる。

「経ケ峰」付近まで来ればさらに景色は良くなり、そこからは尾根伝いを走るため開放感も味わえる。

大台ケ原ドライブウェイ

駐車場のある展望台までは用意されていないが、ところどころに駐車スペースがあるので、クルマを停めて紀伊山地が連なる絶景を存分に楽しもう。

なお「大台ヶ原ドライブウェイ」は、毎年11月下旬〜4月下旬の間が冬期通行止めとなるため、その間は山頂駐車場やビジターセンターも完全に閉鎖される。

見どころ❷
東大台ハイキングコース

大台ケ原

「屋久島」と肩を並べる日本有数の多雨地帯である「大台ヶ原山」の年間降水量は3,500ミリ以上と云われ、その豊富な雨が育んだ関西屈指の原生林では、豊かな苔や独特の立ち枯れ木(白骨林)が織りなす、幻想的な光景を目にすることができる。

出典:上北山観光サイト

ただし、大台ヶ原のハイキングコースは「東大台」と「西大台」に分かれており、「西大台」への入山には事前の手続きと手数料の支払い、および当日のレクチャー受講が義務付けられている。

そのため一般的なのは「東大台」だ。

大台ケ原

こちらのコースには、遊歩道や木道がしっかりと整備されており、登山経験がなくても気軽にハイキングが楽しめる。

とはいえ、全長は約9キロで所要時間は4時間ほど。しかも「シオカラ谷」まで行くと、帰りにきつい登り坂が待っている。

大台ケ原

ゆえに標高1695メートルを誇る「日出ヶ岳」の展望台から、トウヒの立ち枯れ木(白骨林)が立ち並ぶ「正木ヶ原」を通って、突き当たりにある「大蛇嵓(だいじゃぐら)」を観たら、そのまま来た道を引き返すほうが楽だ。

大台ケ原

「大蛇嵓」は、約800メートルの断崖絶壁に突き出たスリル満点の絶景スポットで、足がすくむほどの恐怖感を味わえる。

大台ケ原

なお「シオカラ谷」を通るコースは中級に分類されているため、できれば登山靴やトレッキングシューズを履き、時間と体力に余裕を持って歩かれることをお勧めする。

また東大台のコース上にトイレはないので、大台ヶ原駐車場のトイレで用を済ませてから出発しよう。

大台ケ原

最後に。

近年は「東大台」でも、ツキノワグマの目撃情報が多発しているようなので、ビジターセンターでそのあたりの情報と対策を、よく確認されることをお勧めする。

大台ケ原ビジターセンター

大台ケ原ビジターセンター
☎07468-3-0312
9時~17時

フェイスブックでも情報が確認できる。

「大台ケ原」の車中泊事情

大台ケ原

車中泊ができるのなら、苦労して「大台ケ原ドライブウェイ」を登ってくるのだから、できればこういう光景を眺めた後、現地で一夜を明かして帰りたい…

自然が好きで多少でもアウトドアに覚えのある人なら、そう思うのは当然だ。

大台ケ原駐車場

幸い大台ケ原にはそれができる環境が整っており、車中泊を規制する表示もない。

むしろここでは、夜明けとともに行動を開始するのは当たり前で、そのための”手段”として、車中泊は認知されている。

また大台ケ原山頂は天体観測スポットとしても有名で、そちらを目当てに訪れる人も多い。

大台ケ原の星空

この写真はフィルムカメラで筆者が撮影したものだが、もはや近畿には、地上からここまできれいに星空が撮れる場所は他にはないと思う。

大台ケ原駐車場 車中泊

こちらが約180台が収容できる、無料の「大台ケ原駐車場(山頂駐車場あるいはビジターセンター駐車場とも呼ばれている)」で、24時間出入りができる。

路面はフラットで車中泊に支障はない。またスマホの電波状況も良好だ。

大台ケ原

ただし、「大台ケ原」は「吉野熊野国立公園」の領内にあるため、ペットの持ち込みは禁止なので、避暑目的で行かれる方は気をつけよう。

一部のブログでは、ここを避暑地のように紹介しているようだが、さすがに”場違い感”は否めない。

近畿で涼しいところをお求めなら、まだ高野山にある「道の駅 ごまさんスカイタワー」のほうがいいだろう。

なお紅葉シーズンの週末や連休時は、夜明け頃には満車となるため、筆者は”前泊”をお勧めしている。

もし出遅れると、気が遠くなるほど駐車場から離れたところに路上駐車をさせられる羽目になる(笑)。

大台ケ原 トイレ

駐車場の奥には、24時間利用できる公衆トイレがある。

大台ケ原 トイレ

中はウォシュレットまではないものの、水洗の洋式便座だ。

大台ケ原

「大台ケ原駐車場」の周辺には、ビジターセンターと公衆トイレのほかに1軒の宿と2件の店がある。

大台ケ原 上北山物産店

❶の「上北山物産店」では、吉野地域の土産品や上北山村の特産品などの販売に加え、モンベル商品も取り扱いしている。

上北山物産店

また食堂では本格スパイスチキンカレーとうどん、上北山村名産の柿の葉寿司などが食べられる。

上北山物産店
☎07468-3-0311
9時~16時

またマップ❷の「駐車場売店」は、現在は「こころ食堂」になっており、ここでは猪肉カレーやししかば重などが食べられる。

こころ食堂
電話番号、営業時間等は不明。

ただ、いずれにしても夕方には閉店となるので、食料と飲料の持参は欠かせない。

心・湯治館

なお残念ながら、一軒宿の「心・湯治館」では日帰り入浴は受け付けていない。

比較的近くで、秘湯の雰囲気があった「小処温泉」が2023年11月で廃業したため、現在は入浴施設が近くにはない。

なので、車中泊をするなら汗を流すのは諦めよう。

道の駅 きなりの郷 下北山

ちなみに朝からハイキングを楽しみ、夕方には下山して麓でのんびりするなら、2026年7月6日に新しく道の駅に登録された、「道の駅 きなりの郷 下北山」がお勧めだ。

ここには日帰り温泉「きなりの湯」があり、食堂も20時30分まで営業している。

 

車中泊で旅する奈良

車中泊で旅する奈良

トップページにはこちらから。

車中泊でクルマ旅 総合案内

トップページにはこちらから。

クルマ旅を愉しむための車中泊入門

トップページへにはこちらから。


フェイスブック

インスタグラム



この記事がよく読まれています。

車中泊のクルマ旅は、新しい日本の「旅のカタチ」
車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家が、車中泊で旅する魅力をご紹介しています。
道の駅での車中泊は、簡単に”禁止”できるものではなく、ルールを守れば原則OKが本筋。【現役のプロ車中泊旅行家が解説】
車中泊歴25年の車中泊旅行家が、2025年1月現在の「道の駅での車中泊が許されるルールと理由」を詳しく解説しています。
車中泊旅行者にとって、本当に役立つ「車中泊スポット情報」とは?【車中泊旅行家が解説】
25年のキャリアを誇る車中泊旅行家が、自分たちにとって本当に有益といえる「車中泊スポット情報」とは何かを、具体的にわかりやすく解説しています。
車中泊で使える、クルマ・グッズ・スポットよりも大事な3つの話
この道25年の現役のクルマ旅専門家が提唱する、「車中泊の本質」「車中泊の流儀」「車中泊の定義」の3つの話を、分かりやすくまとめてご紹介。
オートパッカーの「プロモデル」キャンピングカー ”ハイエースWiz”
車中泊旅行歴25年の現役のクルマ旅専門家・稲垣朝則が実践している、車中泊旅行スタイル「Auto-Packer(オートパッカー)」の、”プロモデル”として使われているハイエース・キャンピングカーWizの実使用レポートです。