「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊スポットガイド

この記事は、1999年から車中泊に関連する書籍を既に10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「車中泊旅行家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。

~ここから本編が始まります。~
「道の駅 萩往還」は、江戸時代の古道と、併設している無料の「松陰記念館」に行く価値アリの道の駅。

道の駅 萩往還 DATA
道の駅 萩往還
〒758-0061
山口県萩市大字椿字鹿背ヶ坂1258
☎0838-22-9889
9時〜18時
年中無休
※「ダイニング玄」は火曜定休
「道の駅 萩往還」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第1回
登録日/1993年4月22日
1992年に「萩往環公園」として開業。
2010年、リニューアルとともに現在の「道の駅 萩往還」に改称。
「道の駅 萩往還」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2010.10.11
2022.04.24
「道の駅 萩往還」での現地調査は2022年4月が最終で、この記事は友人知人から得た情報及び、ネット上で確認できた情報を加筆し、2025年12月に更新しています。
道の駅 萩往還

「道の駅 萩往還」のロケーション

萩城下町から約6キロのところにある「道の駅 萩往還」は、「道の駅 阿武町」と同じく、1993年の第1回道の駅登録時に『日本で最初の道の駅』として選出された、全国に103件ある施設うちのひとつだ。
前を走る県道32号・萩秋芳線は、道の駅登録当時は「萩有料道路」だったが、2010年に無料化され、その時に「道の駅 萩往還公園」は商業施設がリニューアルされ、同時に駅名を現在の「道の駅 萩往還」に改称している。

写真の「ようこそ萩へ」のゲートは、有料道路だった時代の名残。
つまり、できた当時は有料道路のパーキングエリアとしての位置づけだった。

これで奇妙なこの道の駅のレイアウトの謎が解明されたと思う(笑)。
ついでに道の駅の名前にある「萩往還」についても、最初に説明しておこう。
萩往還と松陰記念館

出典:山口県観光連盟
まず「萩往還」は、江戸時代の参勤交代のために整備された「御成道(おなりみち)」で、日本海側の「萩城」(萩市)と瀬戸内海側の「三田尻港」(防府市)を、ほぼ直線で結ぶ全長約53キロの、いわゆる「古道」だ。
山陰と山陽を結ぶ「陰陽連絡道」として、幕末には維新の志士たちが往来し、歴史の上でも重要な役割を果たしてきた。

そしてその脇に建てられているのが、この道を何度も行き来したであろう、「長州藩」が生んだ稀代の思想家「吉田松陰」の足跡を展示している「松陰記念館」だ。

館内には、「松陰」が全国を旅した行程を示す地図や、人形を使った「松下村塾」の再現シーン、さらには「松蔭」の手紙のレプリカなどが展示されている。

何より嬉しいのは、「松陰記念館」は「NPO萩まちじゅう博物館」が運営していることから、入場無料で写真撮影もOK。
「吉田松陰」ファンにすれば、行かない理由が見つからない(笑)。
入館無料
9時~17時(最終最終 16時30分)
年中無休
なお「吉田松蔭」に興味のある人は、そのプロフィールと「松下村塾」のことを詳しくまとめた、こちらの記事にも目を通していただきたい。
筆者は彼の足跡を辿って、青森県の龍飛崎にも伊豆半島の下田にも足を運んでいる。
とまあ、
かくかくしかじかの理由から、「道の駅 萩往還」は『歴史ファン向きの萩の史跡』と呼ぶほうが適している施設であって、車中泊旅行者が慣れ親しんでいる、ポピュラーな道の駅とは明らかに性格が異なる。
だが筆者が見る限り、Google検索で上位に上がっている「道の駅 萩往還」の車中泊情報発信者たちは、ほとんどその話にはふれず、あいも変わらず、駐車場とトイレと食べ物のことばかりを報じている…
「道の駅」と云えども、時にはそれより大事なことがあるでしょう!
そんなわけで、「道の駅 萩往還」での車中泊は勧めない。ここよりは間違いなく「道の駅 萩しーまーと」のほうが落ち着けると思う。
「道の駅 萩往還」の施設

と云いつつも、一通りの説明を(笑)。
こちらが「道の駅 萩往還」のメインになる下り線側(山口・美祢方面行き)の駐車場だが、傾斜があって車中泊にはあまり適していない。

江戸時代の宿場を意識した建物が並ぶ「道の駅 萩往還」は、駐車場・トイレ以外の施設は、すべて下り線側に集約されている。

筆者が訪ねた2022年は、トイレにまだウォシュレットは設置されてなかったが、現在は改修されて設備されたようだ。

こちらが上り線の駐車場。
車中泊にはこちらのほうがまだ良さそうだが、そもそも道の駅が坂の途中にあるため、アクセルを吹かして通る車両が多く、騒々しさは否めない。
ちなみにかつては車両のUターンはできなかったが、現在は上り線側からも下り線側駐車場に進入できる。

なお上下線の駐車場間は地下道で繋がっており、歩行者の行き来は安全に行える。

「道の駅 萩往還」で筆者を驚かせたのは、レストランの「見蘭牛ダイニング玄」だった。この行列を見れば、ここが「食べログ」でそこそこ評判のいい店であることは一目瞭然だ。
山口県萩市見島で飼育されてきた、日本在来の天然記念物「見島牛(みしまうし)」と、ホルスタインを交配させて生まれたブランド和牛の「見蘭牛(けんらんぎゅう)」が味わえる「見蘭牛ダイニング玄」は、地元の精肉専門店が直営しているレストランで、人気メニューは黒と赤の2種類の味が味わえるハンバーグとのこと。

ちなみに「道の駅 萩往還」には、山口のご当地グルメ「瓦そば」が食べられる、「うどん茶屋 橙々亭」という和食の店もある。

いっぽうこちらは2016年の春に農産物直売所を全面改装し、リニューアルオープンした「菜々色マルシェ」の店内。
特産の夏みかんを使ったデザートに加え、地酒・干物・蒲鉾といった萩の名産品が並んでいる。

また「野菜まぁと」には、今が旬の甘夏がたくさん売られていた。
最後に余談として、なぜ萩は夏みかんが有名なのか? という話をしておこう。

萩の夏みかんは、藩府の山口移転に伴う「明治維新」の置き土産
その歴史は明治維新で禄を失い、生活に困窮する士族救済の為に、藩の元官僚「小幡嵩政」が苦肉の策として栽培したことに起因している。
確かに萩城下町を歩くと、立派な屋敷の庭に植わっている。
車中泊にしか興味がない諸君も、さすがに「萩城下町」には行くと思うので(笑)、せめてそれくらいは見てきたほうがいいと思うよ(笑)。
「道の駅 萩往還」の車中泊好適度
「道の駅 萩往還」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:なし
缶・ビン・ペットボトル:自動販売機横に設置
館外にも館内にも見当たらなかったが、無料休憩室の中にあるという情報も。

近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。 しかしそれを道の駅で食べると、残った容器はゴミになる。
ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、 道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。 すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。
明日自宅に帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を掲載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。

「道の駅 萩往還」の最寄りの温泉&周辺買い物施設
萩阿武川温泉 ふれあい会館
道の駅から約10キロ・15分
☎0838-54-2619
おとな550円
10時~21時(受付最終20時30分)
火曜定休
コンビニ
セブンイレブンが約3.5キロのところにある。
スーパーマーケット
約3キロのところに「ザ・ビッグエクストラ 萩店」がある。
「道の駅 萩往還」のアクセスマップ
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