この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。

温泉併設の「道の駅 あねっこ」は、岩手県の盛岡と秋田県の乳頭温泉に一番近い道の駅
道の駅 あねっこ【目次】
「道の駅 あねっこ」のロケーション
岩手県と秋田県の県境に近い雫石にある「道の駅 あねっこ」は、国道46号の道の駅で、岩手県の盛岡駅から約27キロ・40分、秋田県の乳頭温泉からも約37キロ・45分と、ともに1時間で行ける距離にある。
田沢湖を含めた両者には、いずれも近くに道の駅がなく、車中泊に「安心と確実性」を求めたい旅人は、必然的に両方向からここへと集まってくる。
季節にかかわらず「道の駅 あねっこ」が混雑するのはそのためで、今ではそれを多くの人が知るところとなり、特に連休時は夕方早い時間から駐車場は埋まり始める。
なお「道の駅 あねっこ」は、電源サイトのある「ひたきオートキャンプ場」と隣接している。
利用料金:電源込み 4,000円(税込)
チェックイン:正午12時以降
チェックアウト:翌日午前11:00まで
サイト数:21サイト
受付は道の駅雫石あねっこ「温泉館」にて、なおペット同伴可。
またキャンプ場利用者は、道の駅にある「新はしば温泉」を100円割引にて利用できる。
サブバッテリーを搭載している車両は、RVパークとさほど変わらないこの料金なら、電源が欲しい長旅では利用を検討する価値が十分あるだろう。
ひたきオートキャンプ場 オフィシャルサイト
「道の駅 あねっこ」の施設
「道の駅 あねっこ」の駐車場は、総じてフラットで車中泊に支障はない。
あえて付け足すとしたら、静かなのは大型車レーンのない写真のマップA側だが、トイレが近いのはBになる。
「道の駅 あねっこ」は温泉も売店もいいのだが、一番素晴らしいのは24時間利用できるこの「道路休憩所」だ。
県境近くに位置しているせいか、秋田県の情報もきちんと提供している。
些細なことに思えるかもしれないが、道の駅の中には県外の情報をまったく扱わないところも少なくない。
奥には畳敷きの休憩スペースもある。
そのうえ横にあるお茶の給湯器は無料。
サービスエリアでは当たり前だが、都会の世知辛い道の駅では考えられない太っ腹さだ。
災害時にはベッドとして使えるソファー。
これらは万一の事態を想定して用意されたものだと思うが、実際に2013年8月9日に国道46号で発生した大雨による洪水時に、「道の駅 あねっこ」は被災した道路利用者を積極的に受け入れ、食事や入浴施設を提供するなどの支援活動を行っている。
だが、それを平穏時にも使う輩が後を絶たない。
そしてこうなると、道の駅も対処せざるを得なくなる。
なぜ、こんな写真を筆者が持っているかと云うと、この張り紙を見たブロガーが、「道の駅 あねっこ」では車中泊が禁止になったというデマをネット上に流したため、一時期そういう噂が錯綜した。
そのためコトの真相を確かめるべく、筆者は北海道からの帰路で「道の駅 あねっこ」に立ち寄ることになった。
結論は、禁止になったのは「道路休憩施設での宿泊」で、駐車場での車中泊ではなかった。
きちんとした協会のない車中泊の世界では、こういうことが頻繁に起こり得る。
ゆえに旅行者は、最低でも複数の情報サイトを見たほうがいい。
さて、今度は物産館について。
産直の中にはカゴごと置かれた棚も多いが、「道の駅 あねっこ」では地元雫石で採れた野菜が丁寧に陳列されている。
雫石と云えば、やはり「小岩井牧場」は外せない。大阪では見たことのない製品だらけで驚いた!
宮沢賢治のファンなら、これを見ただけで行きたくなりそう。
いかにも、岩手・秋田の県境にあると云わんばかりのお土産コーナーもいい。
さらに、食事やお酒の友になりそうなものもふんだんにある。
「道の駅 あねっこ」の売店は見て楽しめるだけでなく、地酒や地ビールを含めて、中高年の車中泊旅行者が買いたくなるものが本当によく揃っていると思う(笑)。
「道の駅 あねっこ」の車中泊好適度チェック!
「道の駅 あねっこ」の温泉&周辺買物施設
新はしば温泉
☎019-692-5577
大人 520円
9時〜20時・不定休
会計時にイオンマークのカードを提示すると、カード1枚につき本人と同伴者4名まで420円の割引料金が適用される。
コンビニ
一番近いコンビニは、約8キロ離れた「ローソン 雫石バイパス店」になる。
スーパーマーケット
約10キロのところに「ビッグハウス雫石店」がある。
「道の駅 あねっこ」のアクセスマップ
日本全国 道の駅・車中泊好適度チェック!


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