25年のキャリアを誇る車中泊旅行家がまとめた、「道の駅 天童温泉」の車中泊に関する情報です。
「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊スポットガイド
この記事は、1999年から車中泊に関連する書籍を既に10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「車中泊旅行家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。

~ここから本編が始まります。~
山形市内に近い「道の駅 天童温泉」は、東北内陸部を旅する際に便利な道の駅だが、周囲に高規格な道の駅ができた現在は、かつてほど一極集中ではなくなっている。

道の駅 天童温泉 DATA
道の駅 天童温泉
※公式サイトなし
〒994-0028
山形県天童市鍬ノ町二丁目3番41号
☎023-651-2002
9時~18時
元旦のみ定休
「道の駅 天童温泉」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第20回
登録日/2004年8月9日
2020年6月に、天童市森林情報館(もり~な天童)をリニューアル
「道の駅 天童温泉」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2010.08.15
2012.04.25
2020.08.08
2021.04.12
2024.10.14
※「道の駅 天童温泉」での現地調査は2024年10月が最終で、この記事は友人知人から得た情報及び、ネット上で確認できた情報を加筆し、2025年10月に更新しています。
道の駅 天童温泉

「道の駅 天童温泉」のロケーション

関東以西から東北地方を訪れる車中泊の旅人は、基本的に県を跨いだ周遊の旅をすると思うので、まずは、「道の駅 天童温泉」の『旅の宿としての地の利』の話から始めるとしよう。
なぜなら、ここに「道の駅 天童温泉」の人気の秘密がある。

まず旅の基点は、関東方面からは「東北道」と「磐越道」で、いっぽう関西方面からも「北陸道」と「磐越道」で首都圏を通らずにアクセスできる、福島県の「会津若松」がベストになると思う。
また国道なら、「日光」「那須」方面から、「旧会津西街道(国道121号)」で「鬼怒川温泉」「川治温泉」を抜けて「会津若松」に出てこれる。

出典:イヌトミィ
その「会津若松」からは、「裏磐梯」経由で「米沢」を通れば、山形県の中心部に近い「天童温泉」、宮城県の「鳴子温泉」、さらに秋田県の「角館」から岩手県との県境に位置する「八幡平」、そして最後は青森県の「十和田湖」へと通じる「国道・東北中央ルート」を、車中泊しながらロード・トリップすることができる。

このルートを見れば、駅名に温泉は付くし、「松尾芭蕉」の名句『閑さや 岩にしみ入る 蝉の声』が詠まれた「山寺(立石寺<りっしゃくじ>」にも近く、ちょっと足を伸ばせば「蔵王」が”寄り道”の範囲内に収まる、「道の駅 天童温泉」での車中泊を、旅人なら誰だって検討してみる気になるだろう。
さて。

天童温泉は、明治44年に田んぼの中に高温の源泉を掘り当てたのが始まりとされる、比較的新しい温泉地だ。

ただ、「天童駒」と呼ばれる将棋の駒作りの歴史はそれより古く、江戸時代の末期には困窮した武士の救済策として、藩が製造を奨励していたという。
現在では全国の95%にあたる「将棋駒」の生産量を誇っており、温泉街には将棋駒の形をしたポスト・案内板・モニュメントなども多数点在している。
その象徴的なイベントが、毎年桜まつりの期間中に開催される「人間将棋」で、舞台となる天童公園(舞鶴山)は、「道の駅 天童温泉」のすぐ近くにある。

その抜群の立地から、周辺には以前から「道の駅 寒河江」「道の駅 河北」「道の駅 むらやま」の3つの道の駅があったが、車中泊の好適性では、いずれも「道の駅 天童温泉」には遠く及ばなかった。
しかし、2024年に約14キロ離れた「道の駅 寒河江」が、見違えるほど立派な道の駅にリニューアルされ、約30キロのところにも、使い勝手のいい車中泊専用施設を併設する「道の駅 やまがた蔵王」ができたことで、状況は大きく変化しつつある。
「道の駅 天童温泉」は確かに好立地で利便性は高いが、反面、大型車との駐車距離が取れない構造になっているため、夜も騒々しくて落ち着けないデメリットもある。

なお、夜間に到着した際に運悪く満車の場合は、すぐ近くの「天童公園」に、洋式の水洗トイレ付きの無料駐車場がある。ただしウォシュレットまではない。
とはいえ、
すぐそばに道の駅があるにもかかわらず、あえて公園の駐車場で車中泊をしているというのは、筆者が地元住民なら不審感を覚えざるを得ない。
なので、あくまでも”緊急措置”としてのほうがいいと思う。
「道の駅 天童温泉」の施設概要

「道の駅 天童温泉」には足湯はあるが、温泉施設はない。

ただ温泉地なので、周辺にはリーズナブルな日帰り温泉施設が揃っている。

「道の駅 天童温泉」には、233台の乗用車が停められると記されている。
しかし上のマップのB区域は夜間閉鎖されるため、車中泊に使えるのはPマークが書かれたA側の2つの区域だけ。ゆえに実質は100台程度になる。

マップのB区域にあたる、サンピュア他の商業施設前の駐車場が使えるのは、10時から22時まで。夜間は駐車も通行もできない。

車中泊ができるA区域の駐車場。
傾斜はさほど気にならなかったが、大型車といっしょになるので場所をよく選ぶ必要がある。ベストポジションは、マップに☆印を打った足湯の近くだ。

広大な敷地に対して「道の駅 天童温泉」のトイレは1ヶ所しかなく、駅舎の裏の車中泊可能な駐車場から見えにくい場所にある。

中の男子用にはウォシュレットがなかったが、多目的トイレに用意されている。

この建物が2020年6月にリニューアル・オープンした、「道の駅 天童温泉」の駅舎にあたる、森林情報館「もり~な天童」。

中には従来からあった観光案内所と休憩スペースに加え、天童将棋の実演展示コーナーがある。

加えてジェラードやパンがテイクアウトできる、ラ・フランスの専門店「Tento La France Factory」も新たにできていた。
ただし、「道の駅 天童温泉」と呼べるのはここまで。

「産直店サンピュア」と「八文字屋」は、駐車場の説明で触れたように、道の駅とは別の商業施設だ。

森林情報館「もり~な天童」に先駆け、2019年4月にリニューアルされた「産直店サンピュア」。
こちらが、まるで道の駅の公式サイトのようだ(笑)。

ところで。
さきほど少しふれたが、「将棋といえば天童市」。
「道の駅 天童温泉」の森林情報館内に展示されているとおり、天童市は全国の約9割を占める日本一の将棋の駒の生産地だ。
というわけで、ここでは駒を買うことができるが、「いいね」というより「実にいい値」で、簡単に手が出せる代物ではなかった(笑)。

当然産直なので野菜は売っているが、精肉も置いていた。切り落としとはいえ、黒毛和牛でこのプライスはまずまず。

すぐ近くにマックスバリュがあるので、そこで足りないものを買い足せば、ルーフベントのあるキャンピングカーなら、「すき焼き」が難なくできる。

さらに酒どころだけあって、その品揃えも圧巻だ。
ただ、天童市には銘酒「山形正宗」の酒蔵があるので楽しみにしてきたのだが、道の駅にはなぜか梅酒しか置いておらず、スタッフに契約販売店を教えてもらい手に入れてきた。
ちなみに近くで売っているのは、天童駅前にある「川原子酒店」。

「山形正宗」の白ラベルは、辛口が好きな人にお勧めの純米吟醸。

これで準備万端。車中泊で「地産地消」に協力するとしよう(笑)。

なお外食派には、歩いて行けるところに「かっぱ寿司」がある。

最後に、「八文字屋」は山形県内に数件の店を展開している本屋さんで、筆者が書いた「車中泊コースガイド」もちゃんと置いてくれていた(笑)。

「道の駅 天童温泉」の車中泊好適度
「道の駅 天童温泉」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:駅舎内外にあり24時間利用可。
缶・ビン・ペットボトル:同上。

トイレの近くに、24時間使える可燃物用のゴミ箱がしっかり用意されているのは、旅人にとって本当にありがたい。

近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。 しかしそれを道の駅で食べると、残った容器はゴミになる。
ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、 道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。 すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。
明日自宅に帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を掲載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。

「道の駅 天童温泉」の最寄りの温泉&周辺買い物施設

ゆぴあ
☎023-651-3333
大人350円
6時30分~21時(受付最終20時30分)
第2月曜定休
コンビニ
ファミリーマートまで約300メートル
スーパーマーケット

コインランドリーを併設する「マックスバリュ天童店」が、駐車場から道を挟んだ向かいにある。
「道の駅 天童温泉」のアクセスマップ
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