25年のキャリアを誇る車中泊旅行家がまとめた、「道の駅 さんさん南三陸」の車中泊に関する情報です。
「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊スポットガイド
この記事は、1999年から車中泊に関連する書籍を既に10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「車中泊旅行家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。

~ここから本編が始まります。~
「道の駅 さんさん南三陸」は大規模な複合施設で、車中泊に適しているのはJR志津川駅前の駐車場

道の駅 さんさん南三陸 DATA
道の駅 さんさん南三陸
〒986-0752 宮城県
本吉郡南三陸町志津川字五日町200-1
☎0226-47-2550
※南三陸ポータルセンター(観光案内所)
●南三陸さんさん商店街
営業時間・定休日は店舗によって異なる
●南三陸311メモリアル
3月~11月:9時~17時
12月~2月:9時~16時
火曜 定休
●南三陸ポータルセンター(観光案内所)
3月~11月:9時~17時
12月~2月:9時~16時
無休
立ち寄りにお勧め!
「道の駅 さんさん南三陸」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第54回
登録日/2021年3月30日
開駅日/2022年10月1日
「道の駅 さんさん南三陸」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2025.06.03
※「道の駅 さんさん南三陸」での現地調査は2025年6月が直近になります。
道の駅 さんさん南三陸

まず「三陸(さんりく)」とは、「陸前」「陸中」「陸奥(むつ)」と呼ばれた、かつての律令国の総称で、現在の「青森県」「岩手県」「宮城県」の太平洋沿岸地域を指している。
「南三陸町」はその南部を占める宮城県の、「気仙沼」と「女川」のほぼ中間に位置し、主要産業は”世界三大漁場”とも呼ばれる「三陸沖」で水揚げされるマグロ、カツオ、マダラなどと、ギンザケ、ワカメ、カキ、ホタテなどの養殖をあわせた水産加工業になる。

そのいっぽうで、リアス式海岸の地形的な特性から、津波を受けやすく、2011年の東日本大震災では甚大な被害を被った。

写真はその際の”震災遺構”として、「道の駅 さんさん南三陸」に隣接する「南三陸町震災復興祈念公園」に残されている、「南三陸町防災対策庁舎跡」。
15.5メートルの津波を受けて、第1庁舎および第2庁舎は流失し、防災対策庁舎も屋上の床上約2メートルの高さまで津波に飲まれ、助かった職員はアンテナにつかまることができた人と、手すりで必死に耐えられた人たちだけだったという。

この写真の左側の土手を見れば、復興以降に周囲が大幅にかさ上げされているのがよくわかる。

そしてかさ上げ後に造成された、かつての町の中心地に、その全体のグランドデザインを任された建築家「隈研吾氏」が息を吹き込み、2017年3月から営業が始まったのが「南三陸さんさん商店街」だ。

一帯の復興整備はその後も続き、2022年10月に「道の駅 さんさん南三陸」として、待望のグランドオープンを果たしている。

現在の「道の駅 さんさん南三陸」は”複合型の施設”となっており、「南三陸さんさん商店街」が産直機能を担い、敷地内には防災・減災の学びと感謝を伝える伝承施設「南三陸311メモリアル」と、観光案内所を併設した「南三陸ポータルセンター」、そしてJR東日本気仙沼線BRTの「志津川駅」を中心とした公共交通ターミナルが並んでいる。
そのため、こういう誕生の経緯を知らずに行くと、いくらたくさん写真を並べられても、『何がなんだかよくわからない道の駅』になるのは当然だ(笑)。

上の案内マップでお分かりいただけたように、「道の駅 さんさん南三陸」の本来の道の駅に該当するエリアは、「南三陸さんさん商店街」の右側で、車中泊にもこちらのほうが適していると思う。

道の駅トータルの駐車台数は249台だが、ここの正確な数は調べられなかった。
見た感じでは30台ほどだが、路面はフラットで特に車中泊に支障はなさそうだ。

24時間トイレは「志津川駅」の中にある。またここにスタンプも置かれていた。

中にはウォシュレットが完備している。
さて。
ちゃんとした環境があるとはいえ、考えるべきは、ここで車中泊をする意味だろう。
結論から云うと、筆者はここで車中泊をしていない。
いちばんの理由は、旅のスケジュールからすると、「道の駅 さんさん南三陸」で夜を迎えるのが難しいからだ。

観光しながら北上して来れば、普通は手前の「道の駅 おながわ」か、「道の駅 上品の郷」あたりで日が暮れる。
そうなると、日帰り温泉が併設していて、夕食が食べられる時間まで店が開いている、この2つの道の駅はすこぶる便利だ。
もうひとつの理由は、

「道の駅 さんさん南三陸」の”メイン施設”と思われる、「南三陸311メモリアル」が、グリーンシーズンでも17時で閉館になること。そのうえここは有料だ。
さらに奥に広がる広大な「南三陸町震災復興祈念公園」まで見て歩くとなれば、「南三陸さんさん商店街」での食事や買物を除いても、2時間近くはかかるだろう。

『宮城県まで来て、そこまで震災関連施設の見学に時間を費やすべきなのか?』と思うのも無理はない。
実際には多くの人が亡くなっている現場だけに、見学する際の”心の置きどころ”が難しいのも事実だろう。

最後は「南三陸さんさん商店街」についてだが、こちらが専用の駐車場になる。
ここも道の駅の一部なので、車中泊はできると思うが、近くのトイレが24時間利用できるかどうかまでは確認できていない。

「南三陸さんさん商店街」には平屋6棟に、飲食店やスイーツ店のほかに、鮮魚・かまぼこ・乾物・加工品・お土産など多彩な商品を扱う商店が並んでいる。
このうち3件の食事処が、21時まで営業しているようだ。

旅行者の昼のお目当ては、やはり自慢の海鮮だと思うが、人気なのは震災前に町興しの一環として始まった「キラキラ丼」と呼ばれる企画で、贅沢な丼ぶりをリーズナブルな価格で食べられるとのこと。
また「キラキラ丼」には、「春つげ」「うに」「秋旨」「いくら」の4種類があり、時期ごとに異なる旬の食材で提供される。
現在、南三陸町には「キラキラ丼」の参画店舗が12店舗あり、下の6店舗が「南三陸さんさん商店街」で営業している。
●食楽 しお彩
●かいせんどころ梁
●創菜旬魚 はしもと
●山内鮮魚店
●弁慶鮨
●オーイング菓子工房Ryo(スイーツのキラキラ丼)
「キラキラ丼」の詳細は以下のサイトで確認を。
「道の駅 さんさん南三陸」の車中泊好適度
「道の駅 さんさん南三陸」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:なし
缶・ビン・ペットボトル:自動販売機横に設置

近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。 しかしそれを道の駅で食べると、残った容器はゴミになる。
ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、 道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。 すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。
明日自宅に帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を掲載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。

民宿 下道荘
道の駅から約3キロ
☎0226-46-6318
おとな500円
15時〜21時
※事前に電話要
不定休
コンビニ
セブンイレブンまで約300メートル。
「南三陸さんさん商店街」にあった「ミニストップ」は、2025年5月に閉店
スーパーマーケット
「ウジエスーパー 南三陸店」まで約1.3キロ
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