25年のキャリアを誇る車中泊旅行家がまとめた、「道の駅 にしかわ」の車中泊に関する情報です。
「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊スポットガイド
この記事は、1999年から車中泊に関連する書籍を既に10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「車中泊旅行家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。

~ここから本編が始まります。~
日帰り温泉が併設する「道の駅 にしかわ」は、山形市内から月山ルートで庄内方面に向かう人に適した”旅の宿”。

道の駅 にしかわ DATA
道の駅 にしかわ
〒990-0742
山形県西川町大字水沢2304
☎0237-74-2100
9時~17時30分
年中無休(年末年始は休館)
「道の駅 にしかわ」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第8回
登録日/1995年4月11日
前身は1993年にオープンした日帰り温泉施設の「水沢温泉館」。
道の駅登録以来、“月山湖”の愛称で月山湖水の文化館周辺を所在地としてきたが、冬季の利便性や情報提供上の立地適性、地域の拠点性などの判断から、2004年11月に現在の場所に移転。
2023年4月にリニューアルオープン。
「道の駅 にしかわ」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2024.10.14
※「道の駅 にしかわ」での現地調査は2024年10月が最終で、この記事は友人知人から得た情報及び、ネット上で確認できた情報を加筆し、2025年10月に更新しています。
道の駅 にしかわ
「道の駅 にしかわ」は、山形市と庄内町を結ぶ国道112号線沿いに建つ、日帰り温泉を併設している人気の道の駅だ。
”出羽三山”に数えられる「月山(がっさん)」の麓にあり、どちらかと云えば、車中泊でも「月山」への登頂を目指す人々の利用が多い。
月山

出典:やまがた山
山形県の中央にそびえる「月山」は、”日本百名山”に選ばれている火山で、標高は1984メートル。
古来より「羽黒山」「湯殿山」とともに山岳信仰の対象とされ、山頂に「月山神社」が祀られている。
同時に「月山」は、『やまがた百名山のグレーディング』で
・概ね整備済み
・転んでも転落・滑落の可能性が低い
・道に迷う心配が少ない
を示す「難易度Aグループ」に位置づけられており、晴れた日には「鳥海山」や「朝日連峰」「蔵王」などの眺望が楽しめることから、軽登山のフィールドとしても親しまれている。
その「月山」には、「鶴岡市」側から登る「羽黒コース」と、「西川町」からアクセスする「姥沢コース」の2本の登山ルートが用意されており、「姥沢コース」にはリフトもある。
その「姥沢コース」の入口までは、「道の駅 にしかわ」から約22キロ、クルマなら30分ほどで行くことが可能だ。
ゆえに爽快な山登りを楽しんだ後、温泉で疲れを癒やしてビールを煽り、そのまま車中泊をするには、まさに最適と呼べるロケーションだと思う。
地元のアウトドア好きに、ここが絶賛大好評なのは当然の話だね(笑)。
さて。
その話とは別に、山形県を旅する場合、見どころの多い『山形市周辺エリア』から、日本海沿岸の港町「酒田」がある『庄内エリア』向かうルートは2本ある。

ただし初めて訪れる場合は、少し大回りでも、蕎麦が有名で「松尾芭蕉」にゆかりのある「尾花沢」と、まるで映画のロケセットのような情緒を醸す「銀山温泉」に立ち寄った後に、進路を日本海に向ける『最上川ルート』を利用する人が多いと思う。

もちろん『最上川ルート』でも、2007年にミシュラン・グリーンガイド・ジャポンが3つ星を与えた、この『羽黒山の杉並木』に行くことはできる。
その場合は、「道の駅 にしかわ」と同じく日帰り温泉を併設する「道の駅 庄内みかわ」が、「羽黒山」へのアクセスと利便性の両面から、お勧めの”旅の宿”になる。
以上のことを鑑みれば、
「道の駅 にしかわ」を通る『月山ルート』は、「月山」を目指す人と、「庄内」への最短距離を走りたい人の道と云えるわけで、”誰にもお勧め”というわけではないことがご理解いただけると思う。
アウトドアをするしないにかかわらず、車中泊ブロガーたちは「道の駅 にしかわ」を高く評価しているようだが、それは350円と破格に安い温泉を併設している道の駅であることと、町から離れた静かな環境にあるからであって、ロケーションが”車中泊の旅人である貴殿”にフィットするかどうかは別問題だ。
『どうせなら、評判のいい道の駅で車中泊がしたい』という気持ちは分かるが、「道の駅 にしかわ」は2回目以降のお楽しみでもいいだろう。
筆者もここで車中泊をしたのは、5度目の山形来訪時だった。
せっかくなので、その先にある「道の駅 月山」についても簡単に紹介しておこう。
道の駅 月山

「道の駅 月山」は、「道の駅 にしかわ」から国道112号を、約38キロ・クルマで40分ほど庄内方面に進んだところにある。

出典:道の駅月山
施設は国道112号を挟んだ両側に分かれて点在しており、両者は地下道でつながっているのだが、「月山あさひ博物村」というサブネームの通り、月山の自然・歴史・食文化の“博物館村”をテーマにしているとはいえ、物販飲食施設が休みだったせいもあって、一見しただけでは何がなんだか分からなかった(笑)。

とはいえ、「文化創造館」のある側の駐車場はほぼ平坦で、トイレにはウォシュレットが完備しており、中には可燃物のゴミ箱が置かれていたので、車中泊に適した条件は揃っている。

ただ1993年4月22日に”日本で最初の道の駅”に登録された中のひとつだけあって、施設の古めかしさは拭えない。

このマップを見ると、出羽三山へのアクセスは良さそうだが、車中泊旅行者に云えるのは、泊まるなら手前の「道の駅にしかわ」のほうが確実にいい(笑)。
「道の駅 にしかわ」の施設

こちらが「道の駅 にしかわ」の航空写真で、駐車場は真ん中に通路を挟んで、❶の駅舎にあたる「月山名水館」前と、❷の日帰り温泉「水沢温泉館」前の2ヶ所に一応は別れている。

車中泊に適しているのは、やはり24時間トイレに近い❶の駐車場だ。
路面はほぼフラットで、車中泊に支障はないが、週末の営業時間中はなかなか空かないかもしれない。

こちらが24時間トイレの外観で、自動販売機の横に可燃物用以外のゴミ箱がある。

そして中にはウォシュレットが完備。

「月山名水館」の館内には、「売店」と「いきいき直売所」がある。

名物はレストランに併設されたブルワリで作られる「月山ビール」で、種類と価格は以下の通り。
●ピルスナー
330ml 660円/500ml 825円
●ミュンヒナー
330ml 660円/500ml 825円
●ラオホ
330ml 742円
●こくわ
330ml 742円
●ヴァイツェン
500ml 990円

筆者がそれ以上に気になったのが、この「山形の芋煮」パックだ。
同じ山形でも内陸地域は醤油味、庄内地域は味噌味で食べるとは知らなかった。

なお「月山名水館」のレストランの営業時間は9時~17時で、「水沢温泉館」の中に食堂はない。

最後に、こちらが❷の日帰り温泉「水沢温泉館」前の駐車場。
実質的には❶とひとつのようなものなので、同じように路面はフラットで車中泊に支障はない。
温泉の入口に近づきすぎると24時間トイレが遠くなるが、写真のあたりまでなら、❶と利便性は変わらない。
「道の駅 にしかわ」の車中泊好適度
「道の駅 にしかわ」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:なし
缶・ビン・ペットボトル:自動販売機の横に設置

筆者が訪ねたのは2024年10月。
とっくの昔に日本ではコロナ禍は収束しているのだが、ここだけは別なのか?

近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。 しかしそれを道の駅で食べると、残った容器はゴミになる。
ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、 道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。 すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。
明日自宅に帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を掲載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。

「道の駅 にしかわ」の温泉&周辺の買い物施設

水沢温泉館
道の駅に併設
☎0237-74-4433
おとな350円
※サウナ+入浴料は850円
日〜木曜日:7時~21時
金・土曜日:7時~22時
※12月~3月は8時~
第2火曜 定休
シャンプー・ソープ・ドライヤーあり
コンビニ
セブンイレブンまで約3.2キロ
スーパーマーケット
「シブヤフレッシュマート」まで約4.4キロ
「道の駅 にしかわ」のアクセスマップ
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