25年のキャリアを誇る車中泊旅行家がまとめた、「道の駅 尾花沢」の車中泊に関する情報です。
「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊スポットガイド
この記事は、1999年から車中泊に関連する書籍を既に10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「車中泊旅行家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。

~ここから本編が始まります。~
「松尾芭蕉」ゆかりの町にある「道の駅 尾花沢」は、銀山温泉に最寄りの道の駅。

道の駅 尾花沢 DATA
道の駅 尾花沢
公式サイトなし
〒999-4554
山形県尾花沢市芦沢1195-1
☎0237-24-3535
9時~18時
元旦のみ 定休
「道の駅 尾花沢」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第23回
登録日/2007年3月1日
「道の駅 尾花沢」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2010.08.26
2012.04.25
2013.08.18
2020.08.08
2021.04.13
2024.10.15
※「道の駅 尾花沢」での現地調査は2024年10月が最終で、この記事は友人知人から得た情報及び、ネット上で確認できた情報を加筆し、2025年10月に更新しています。
道の駅 尾花沢

「道の駅 尾花沢」は、「東北中央自動車道」の無料区間にある「尾花沢北インター」の休憩所を兼ねた道の駅で、一般国道の13号(尾花沢バイパス)からもアクセスできる。

その最大の魅力は、なんといっても「銀山温泉」の最寄りの道の駅であることだ。

山形県の観光情報を見れば、必ず上位に登場している「銀山温泉」だが、温泉街に車中泊のできる場所がないどころか、現在はマイカーで近づくことさえ容易ではなくなりつつある。
そのため、今は以下の記事で紹介している「大正ロマン館」からのパーク&バスライドを利用するのが最善策になっている。

出典:地球の撮り方
その場合、特にこのようなフォトジェニックな夜景を見ようと思うなら、「銀山温泉」から約20キロ・クルマで30分ほどのところにある「道の駅 尾花沢」は、このうえなくありがたい車中泊スポットになる。
道の駅しか見ていない人間には、関係のない話かもしれないが…
車中泊の旅で「銀山温泉」に立ち寄りたい人にすれば、この情報は「道の駅 尾花沢」の紹介には、”あるのが当たり前”といえる話だろう。

加えて「尾花沢」は、俳聖「松尾芭蕉」とのゆかりを抜きには語れない。
「芭蕉」にとって「尾花沢」は、古くからの友人「鈴木清風」の住む町だったことから、「奥の細道」の旅の道中で10日間の滞在を楽しんだ。
ちなみに「鈴木清風」は、元禄期に金融、貸付、特産品の買継などで富を築いた、出羽の豪商で”紅花大尽”と呼ばれた人物だ。

また「松尾芭蕉」は、滞在中にこの地で
涼しさを 我宿にして ねまる也
という句を残しているが、「ねまる」は尾花沢弁で「くつろぐ」を意味することから、「道の駅 尾花沢」の愛称は『花笠の里 ねまる』になっている。
なお「花笠の里」は、尾花沢市が「花笠踊り」の発祥地であることに由来する。
東北四大祭りに数えられる「山形花笠まつり」は、毎年8月最初の金・土・日曜に開催される夏祭りで、1963年に「蔵王夏まつり」の一環として、山形県への観光客誘致を目的とした”パレード”のかたちで開催された、ちょっと異質な経緯を持つ。
「道の駅 むらやま」

ここで少し余談になるが、同じように「銀山温泉」と「尾花沢」市内に近い、もうひとつの道の駅にも簡単に触れておこう。

「道の駅 むらやま」は、「道の駅 尾花沢」と同じ国道13号の道の駅で、両者は約22キロ・20分ほど離れている。
「銀山温泉」までは約28キロあり、「道の駅 尾花沢」よりは多少離れているが、見どころの多い山形市内方面から行く場合は、「前泊地」として利用しやすいロケーションにある。
駐車場は上下線それぞれに設置され、売店は下り線(尾花沢方面行き)側にあり、上り線駐車場とは歩道橋で結ばれている。

24時間トイレは駅舎の中にあり、ウォシュレットを完備している。
ただし以前はトイレの横にあったゴミ箱類は、今は売店内に夜間収納されるようだ。
人気があるものの、夜間も混雑しやすい「道の駅天童温泉」とは約15キロ・20分ほどしか離れていないため、リピーターの中にはあえて「道の駅 むらやま」を車中泊地に選ぶ人もいる。
なお、1998年開業で老朽化が目立ってきた「道の駅 むらやま」は、現在より少し天童温泉側ある、スーパー「ヤマギワ村山駅西店」の南側に、2029年開業の予定で移転を計画しており、そこがオープンすれば、情勢は大きく変わるかもしれない。
筆者の個別サイトはないが、詳細は公式サイトでご覧いただける。
「道の駅 尾花沢」の施設

「道の駅 尾花沢」は、”横一文字”の商業施設の前に駐車場が広がる、高速道路のサービスエリアとよく似たレイアウトになっており、何より分かりやすくていい。

出典:みちのく村山農業協同組合
車中泊の旅人にすれば、道路休憩施設に徹したこういう道の駅のほうが、様々な要素が詰め込まれた今どきの道の駅より使いやすいと思うので、筆者はここを”旅の宿”として、高く評価している。

これだけ広大なので、駐車場には多少のアンジュレーションはあるものの、概ねフラットで車中泊に支障はない。

24時間トイレは駅舎の左端に、情報ラウンジとセットで設けられており、前にはゴミ箱類が並べられている。

中にはウォシュレットが完備しており、まさにサービスエリア級の使いやすさだ。

いっぽう「道の駅 尾花沢」の特徴は、このビニールハウスのコンコースにある。

コンコースの中は、テイクアウトの売店と休憩スペースになっており、閉店後も使えるのがありがたい。

物販飲食施設の中で、いちばん興味深かったのは「みちのく新鮮市」。

お初にお目にかかった「くじら餅」は、山形県(特に新庄市・最上地方)と青森県(鯵ヶ沢町など)に伝わる米粉ベースの郷土菓子。
名前の由来は「鯨の皮に似ている」「久しく持ちこたえる餅」など諸説あり、鯨の肉は使用していない。
道の駅は、ソウルフードの”玉手箱”だ。
同じ取り上げるなら、ムリムリ感のある「ソフトクリーム」より、こういう伝統食のほうが、よほど見てくれる人の”身につく”と思う(笑)。

ただ「道の駅 尾花沢」の食堂は、思ったよりも小さかった。
「道の駅 尾花沢」は、かつては「道の駅 天童温泉」に次ぐ、物販飲食設備の整った道の駅だったが、「道の駅 やまがた蔵王」ができ、「道の駅 寒河江」が大きなリニューアルを受けた現在は4番手となり、それが優位性ではなくなりつつある。
さらに2029年に「道の駅 むらやま」が移転リニューアルすれば、状況はますます厳しくなり、新たな生きる道の模索が求められるだろう。
それなら思い切って、高知の「ひろめ市場」みたいな、全天候型の屋台村にしてくれるといいのになぁ(笑)。
「道の駅 尾花沢」の車中泊好適度
「道の駅 尾花沢」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:トイレ前にあり24時間利用可。
缶・ビン・ペットボトル:同上。


近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。 しかしそれを道の駅で食べると、残った容器はゴミになる。
ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、 道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。 すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。
明日自宅に帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を掲載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。

「道の駅 尾花沢」の最寄りの温泉&周辺の買い物施設
花笠温泉 ふくの湯
道の駅から9キロ・約10分
0237-53-0261
おとな400円
7時~22時(受付最終21時30分)
第2火曜 定休
周辺にも数件の日帰り温泉がある
コンビニ
ローソンまで約750メートル
スーパーマーケット
「ヤマザワ 尾花沢店」まで約9キロ
「道の駅 尾花沢」のアクセスマップ
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