25年のキャリアを誇る車中泊旅行家がまとめた、「道の駅 おながわ」の車中泊に関する情報です。
「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊スポットガイド
この記事は、1999年から車中泊に関連する書籍を既に10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「車中泊旅行家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。

~ここから本編が始まります。~
「道の駅 おながわ」は、6つの施設から構成される”エリア型”の道の駅。夜遅くまで飲食はできるが、予習していかないと車中泊は簡単じゃない。

道の駅 おながわ DATA
道の駅 おながわ
〒986-2265
宮城県牡鹿郡女川町女川2丁目66−番地
☎0225-24-8118
なお、営業時間と定休日は店舗・施設によって異なる
「道の駅 おながわ」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第54回
登録日/2021年3月30日
開駅日/2021年4月3日
「道の駅 おながわ」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2025.06.04
※「道の駅 おながわ」での現地調査は2025年6月が直近になります。
道の駅 おながわ

「道の駅 おながわ」は、宮城県の「石巻」市内からほど近い海辺にある。
「石巻」は「日本三景」の「松島」がそばにあるため、観光地としてはさほど目立たない町だが、市内にはお勧めしたい2つのミュージアムがある。

ひとつは「石巻」出身で、「仮面ライダー」「サイボーグ009」等で知られる「石ノ森章太郎氏」のマンガミュージアム「石ノ森萬画館」だ。

「道の駅 おながわ」からは約15キロ、クルマなら20分ほどで行くことができる。
そしてもうひとつは、

その「石ノ森萬画館」から約8キロのところにある「宮城県慶長使節船ミュージアム(サン・ファン館)」だ。

ここには、江戸時代に「伊達政宗」の命を受けた「支倉常長(はせくらつねなが)」が、実際に「石巻」からイタリアの「ローマ」まで航行した、木造洋式帆船「サン・ファン・バウティスタ号」のレプリアが飾られている。
「サン・ファン館」は、2024年10月にリニューアルオープンを果たしたばかりだが、実はこの船は、2023年に放映された話題の映画に登場している。
後半にはけっこう長くそのシーンが使われており、行かれるなら映画を見てからのほうが断然楽しめると思う。

さて。
「石巻」と云えば、日帰り温泉併設で昔から車中泊旅行者に人気のある「道の駅 上品の郷」があるのだが、内陸部に位置しているため、利便性には優れているものの、景色は望めない。

いっぽうこちらは、「道の駅 おながわ」で迎えた朝。
こういう爽やかな気分が味わいたい人には、こちらのほうがお勧めだ。

ただ…
福島でも岩手でも宮城県でも、太平洋岸を旅する際に、目を背けることができないのが「東日本大震災」だ。
宮城県ではとりわけ女川町の被害が甚大で、最大14.8メートルの津波に襲われ、町の住宅の約9割が被害を受けたという。

「道の駅 おながわ」の前に整備された公園には、その津波を受けて横倒しになった鉄拳コンクリート製の「旧女川交番」が、震災遺構として残されている。

この写真は震災から4年を経た2015年7月に撮影したものだが、ここが現在の「道の駅 おながわ」のあたりになるのだろう。
つまり「道の駅 おながわ」の現在を理解するには、少なくてもここからの復興の過程を知ることが大事だ。
「道の駅 おながわ」の施設

出典:女川観光協会
女川町の復興のシンボルと呼べる「道の駅 おながわ」は、「女川駅」から海へと続くレンガ道のプロムナード沿いに広がるエリア型の道の駅だ。
2021年4月に、「シーパルピア女川」「地元市場ハマテラス」「女川町まちなか交流館」「女川町たびの情報館ぷらっと」の一帯が「道の駅 おながわ」として登録され、2025年4月には、女川駅舎内の温浴施設「女川温泉ゆぽっぽ」と、宮城の地酒やお土産品を取り扱い、海を見ながらBBQも楽しめる「女川水産業体験館あがいんステーション」が加わり、現在は6つの施設に拡張されている。
ただ、分かりづらいのは駐車場と24時間トイレだろう。
「道の駅 おながわ」の周辺には、無料の町営駐車場が点在しているが、道の駅の正規の駐車場は、マップに赤で★印をつけた「ハマテラス」の駐車場になる。

その拡大図がこちら。

そして現場の写真がこちらだ。

さらにその中のベストスポットが、ハマテラスのマップに黄色の★印をつけた、24時間トイレの裏口に近いこのあたりになる。

もちろん真新しいトイレには、ウォシュレットが完備している。
「ハマテラス」の駐車場の普通車の収容台数は50台だが、24時間トイレに近いところは15台ほどしかない。
つまりここに入れないと「道の駅 おながわ」での車中泊は、面倒なことになる。
今はまだいいとしても、この話が知れ渡れば、GWや夏休みは早くから行かないと、空いていないことになるのは確実だ。
そう考えると、現地に到着してからマゴマゴしている余裕はない。ゆえに予習が大事だと云っている(笑)。

ただ万一、「ハマテラス」の駐車場が満車でも、海側の震災以降の近くに、公衆トイレがそばにある無料の町営駐車場がある。

ここにはウォシュレットはないが、洋式の水洗でよく手入れが行き届いていた。

最後は「道の駅 おながわ」の物販飲食施設についてだが、ここには東日本大震災で津波を受けて壊滅した旧女川駅前の商業地域を、復興計画にしたがって再生させた、ショッピングモールの「シーパルピア女川」と、飲食店街の「地元市場ハマテラス」が先にあったところを、後年に「道の駅」化した経緯がある。

そのため、施設の大半がテナントになっており、いわゆる道の駅の「物販飲食施設」とは根本的にスタイルが異なっている。
なので、ブロガーの手に追えるボリュームではなく、詳細は公式サイトで確認いただくのがいちばんいい。
とはいえ、夜に飲みに繰り出せる店を知りたい人は多いと思う(笑)。
ということで、そこだけピックアップしておこう。

「道の駅 おながわ」の車中泊好適度
「道の駅 おながわ」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:なし
缶・ビン・ペットボトル:ハマテラスの通路に設置

可燃物用のゴミ箱は、ハマテラスの店内にあるにはあったが、それはテイクアウトで使用した使い捨て容器用なので、さすがにその他のゴミを捨てるのは難しいと思う。ここは特殊な形態の道の駅なので、やむをえまい。

近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。 しかしそれを道の駅で食べると、残った容器はゴミになる。
ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、 道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。 すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。
明日自宅に帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を掲載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。


女川温泉 ゆぽっぽ
道の駅から約200メートルで、徒歩圏内
☎0225-50-2683
おとな500円
9時~21時(受付最終20時30分)
第3水曜 定休
コンビニ
ファミリーマートまで約200メートル
スーパーマーケット
「スーパーおんまえや」まで約550メートル
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