25年のキャリアを誇る車中泊旅行家がまとめた、山形県の桜の名所「天童温泉」 の見どころと車中泊に関する情報です。
「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊旅行ガイド
この記事は、1999年から車中泊に関連する書籍を既に10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「車中泊旅行家・稲垣朝則」が、独自の取材に基づき、全国各地の「クルマ旅にお勧めしたい観光地」を、「車中泊旅行者目線」からご紹介しています。

~ここから本編が始まります。~
「天童温泉」は、桜と将棋の駒抜きには語れない。

「天童温泉」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2010.08.15
2012.04.25
2020.08.08
2021.04.12
2024.10.14
※「天童温泉」での現地調査は2024年10月が最終で、この記事は友人知人から得た情報及び、ネット上で確認できた情報を加筆し、2025年10月に更新しています。
「天童温泉」のお花見&車中泊ガイド

天童温泉の概要

「舞鶴山」の北に位置する「天童温泉」は、明治44年に田んぼの中に高温の源泉を掘り当てたのが始まりとされている、比較的新しい温泉地だ。

ただ、「天童駒」と呼ばれる将棋の駒作りの歴史はそれより古く、江戸時代の末期には困窮した武士の救済策として、藩が製造を奨励していたという。

現在では全国の95%にあたる「将棋駒」の生産量を誇っており、温泉街には将棋駒の形をしたポスト・案内板・モニュメントなどが多数点在している。
桜の名所 天童公園(舞鶴山)の人間将棋

天童市の観光地で第1位にその名前が挙がる「天童公園(舞鶴山)」は、約2000本の桜が咲く花の名所で、毎年4月上旬~5月上旬には桜まつりが開催される。
そのメインイベントが、甲冑や着物姿に身を包んだ武者や腰元たちが、将棋の駒となって対局を行う「人間将棋」だ。
桜の名所 倉津川のしだれ桜並木

天童市役所の南側を流れる倉津川沿いには、しだれ桜の並木道が全長1.4キロにわたって続いており、橋ごとに将棋駒のモニュメントが置かれている。

日本の桜並木は大半がソメイヨシノなので、シダレザクラの桜並木があるのは確かに珍しい。
ただ日中はどこも人工物が映り込むのと、将棋の駒のオブジェが川と平行に置かれているため、なかなかいいフォトスポットが見当たらない。
ゆえに写真を撮るなら、人工物が闇に隠れる夜のほうが良さそうだ。
開花時は「飛車橋」から「王将橋」までの720メートルにわたってライトアップされるという。
筆者は道の駅から歩いて往復したが、正直云ってここはそこまでするほどのところとは思わなかった。
「JAてんどう」「総合福祉センター」「図書館の駐車場」が無料で利用できるようなので、クルマで見物に行き、そこから撮れる景色を楽しむのがお勧めだ。

ちなみに王将にこだわっても、こういう写真しか撮れない。
SNS全盛の今は、これは作り変えたほうが絶対にいいと思う(笑)。誰でも安全に桜絡みの王将が撮れる場所を作れば、宣伝効果は倍増では効かないだろう。
松尾芭蕉ゆかりの山寺(立石寺)

「天童公園」から約8キロのところにある「山寺(立石寺)」は、「松尾芭蕉」が「奥の細道」の道中で、「閑さや 岩にしみ入る 蝉の声」の名句を詠んだ古刹だ。
以下の記事では、その「山寺」の『行く前に知っておきたい3つのエピソード』を紹介している。

まず、天童温泉には町の中心部を通る国道13号沿いに、規模が大きく利便性に優れた「道の駅 天童温泉」がある。
ただし名前に温泉はつくが、敷地内あるのは足湯だけで、日帰り温泉はない。
かつてはここが、山形市周辺の”車中泊のメッカ”だったが、2020年に約14キロ離れた「道の駅 寒河江」が、見違えるほど立派な道の駅にリニューアルされ、2024年には約30キロのところに、使い勝手のいい車中泊専用施設を併設する「道の駅 やまがた蔵王」ができたことで、現在は以前ほどの一極集中ではなくなりつつある。
「道の駅 天童温泉」は確かに好立地で利便性は高いが、反面、大型車との駐車距離が取れない構造になっているため、夜も騒々しくて落ち着けないデメリットもある。
なお、「道の駅 天童温泉」に到着した際に、運悪く満車の場合は、すぐ近くの「天童公園」に、洋式の水洗トイレ付きの無料駐車場がある。

ただしウォシュレットまではない。
とはいえ、
すぐそばに道の駅があるにもかかわらず、あえて公園の駐車場で車中泊をしているというのは、筆者が地元住民なら不審感を覚えざるを得ない。
なので、あくまでも”緊急措置”としてのほうがいいと思う。

ちなみに、広大な「天童公園」には無料駐車場が2ヶ所用意されており、「山頂駐車場」にもトイレはある。

こちらが「天童公園(舞鶴山)」の無料駐車場だが、「人間将棋」の時は利用できないのでご注意を。
東北の桜の名所をめぐる旅

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