「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊スポットガイド

この記事は、1999年から車中泊に関連する書籍を既に10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「車中泊旅行家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。

~ここから本編が始まります。~
「道の駅 萩しーまーと」は、萩の自慢の海鮮を買ったり食べたりしたい人には、”立ち寄り必須”と云える道の駅

道の駅 萩しーまーと DATA
道の駅 萩しーまーと
〒758-0011
山口県萩市椿東4160-61
☎0838-24-4937
営業時間
月~金:9時30分~18時
土日祝:9時~18時
※冬期11〜2月は全日程17時閉館
1月1日および不定期に月1日程度休館
「道の駅 萩しーまーと」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第16回
登録日/2000年8月21日
「道の駅 萩しーまーと」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2009.05.09
2011.04.24
2015.05.06
2022.04.26
2025.11.23
「道の駅 萩しーまーと」での現地調査は2025年11月が最新です。
道の駅 萩しーまーと

「道の駅 萩しーまーと」は、萩城下町まで約3キロ、クルマなら10分足らずのところにあるロケーション抜群の道の駅で、萩観光の拠点にするには最適だ。

筆者が用意している、下の『車中泊旅行者向けに作成した萩観光ガイド』をご覧いただければ分かるが、萩は本当に懐の深い町で、日本史がよほど嫌いでなければ(笑)、1泊2日で観光するのが理想的だ。

加えて「道の駅 萩しーまーと」は、「萩漁港」と「山口県漁協萩地方卸売市場」に隣接することから、新鮮な魚介類の品揃えが豊富で、萩市の観光市場にも位置づけられており、萩漁港の水揚げ高のなんと約15%を売り上げ、地産地消に貢献している。

それもあって、萩に残る「明治日本の産業革命遺産」が世界遺産に登録された2015年には、地域活性化の拠点として、国土交通省から特に優れた全国6ヶ所の「モデル道の駅」のひとつに選定されている。
ただ車中泊環境に目を向けると、「道の駅 萩しーまーと」は周辺の日帰り温泉が、一番安いところでもひとり1000円と割高なのが玉にキズだ。

実は東に約11キロ・クルマで15分ほどの「道の駅 阿武町」には、600円で入浴できる日帰り温泉が併設している。
『夫婦で入浴すれば、冒頭の「のどぐろの干物」が1尾ついてくる…』と思えば、その差はちょっと無視できない(笑)。

「道の駅 阿武町」は、もともとあった日帰り温泉に、RVパークとオートキャンプ場が付加され、車中泊環境の拡充ぶりが著しい、日本でも有数の車中泊スポットへと変貌を遂げており、電源が必要な人やのんびりしたい人には「道の駅 萩しーまーと」以上にお勧めだ。
最近の筆者は、平日に萩を訪ねる時はこちらに泊まって、開店前に「道の駅 萩しーまーと」に買い物に訪れている。
朝から搬入車がどんどん出入りする「道の駅 萩しーまーと」で、9時30分のオープンまで待つのは落ち着かない。
「道の駅 萩しーまーと」の施設

こちらが「道の駅 萩しーまーと」の航空写真だが、まず車中泊をするクルマを見かける駐車場は大きくAとBに分かれている。

こちらがAの駐車場。ただし駐車場には照明がないので、夜間は真っ暗だ。

24時間トイレは、Aの駐車場のいちばん奥に独立して建てられている。

トイレは改修されて、ウォシュレットが完備している。

そしてこちらがBの駐車場。
いかにもベテランそうなクルマが陣を張っているのは木立の近くで、運が悪ければ『あまり目にしたくない姿』と遭遇するかもしれない(笑)。
そもそも、ここは静かではあるものの、トイレからはもっとも離れているため、普通の車中泊旅行者は敬遠するだろう。

出典:道の駅 萩しーまーと
さて。
「道の駅 萩しーまーと」は、山口県漁業協同組合が鮮魚仲買業者や食品加工業者と共同で設立した「ふるさと萩食品協同組合」によって運営されている。

鳴り物入りの観光市場らしく、館内には飲食店と鮮魚や加工品を売る店がびっしり並んでおり、確かにその充実ぶりには目を見張るものがある。
なにしろ館内に3件の海鮮料理店が軒を並べて成り立つのだから、噂に違わぬ集客力といえるだろう。

ただしその中で、朝の9時30分から営業しているのは「浜料理がんがん」だけだ。
なお、それぞれの店のメニューは、こちらの公式サイトで確認できる。

筆者が物色するのは、こういった他ではあまり見ない食品だ。

もちろん地魚のお刺身も揃っているので、特にお酒を嗜む人には、品数が揃っている午前中のほうがいいと思う。
最後に。
「道の駅 萩しーまーと」では、観光情報を置いている場所は確認できなかった。
ロケーションからすれば、逆に「観光案内所」があってもおかしくはないはずだ。
公式ホームページを見ても、ここは自分たちが「商業施設」であって、「道の駅」だとは自覚できていないように感じる。
本当に今でも「モデル道の駅」といえるのかどうか… 10年前とは国内の道の駅のレベルは大きく変わっており、筆者の目にはそうは映らなかった。
「道の駅 萩しーまーと」の車中泊好適度
「道の駅 萩しーまーと」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:屋外にあり24時間利用可能
缶・ビン・ペットボトル:同上

2022年までの「道の駅 萩しーまーと」は、分かりやすいところに可燃物のゴミ箱が置いてあり、ありがたく感じていた。

しかし2025年は、探さないとわからないところに、隠すように置いてあった。
「道の駅 萩しーまーと」に限らず、山口県ではここへきて、明らかに可燃物のゴミの回収に腰が引けてきたように感じる。
だがもはや都会では、『観光客にゴミの持ち帰りは通じない』ことが証明され、行政や民間がゴミ箱の設置を余儀なくするしかなくなっており、地方でも観光客を誘致するのなら、それはいずれ『時代に逆行した行為』として覆される日が来るだろう。
ゴミが持ち帰れないのは、インバウンドだけではないのだから…
それにしても、この記事はおもしろい。

近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。 しかしそれを道の駅で食べると、残った容器はゴミになる。
ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、 道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。 すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。
明日自宅に帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を掲載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。

「道の駅 萩しーまーと」の最寄りの温泉&周辺の買い物施設
萩観光ホテル
約4.6キロ・クルマで10分
☎0838-25-0215
大人1000円
平日:15時30分~21時
土曜日・日祝日:13時~21時
※最寄りの「萩本陣」の入浴料は、利用しやすい18時~22時の時間帯は大人1650円 になる。
コンビニ
セブンイレブンまで約550メートル
スーパーマーケット
「ゆめマート東萩」まで約1キロ
「道の駅 萩しーまーと」のアクセスマップ

























