25年のキャリアを誇る車中泊旅行家が、岡山県の人気観光スポット「倉敷・美観地区」を車中泊で訪ねたい人に向けてまとめた、周辺の駐車場と車中泊スポットに関する情報です。
「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊スポットガイド
この記事は、1999年から車中泊に関連する書籍を既に10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「車中泊旅行家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。

~ここから本編が始まります。~
いちばんの問題は、美観地区に近い市営駐車場には車高2メートル以上のクルマは入庫できず、停められる駐車場が限られていること。

倉敷・美観地区の筆者の歴訪記録
※記録が残る2005年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2007.11.12
2012.05.11
2015.09.22
2016.12.17
2018.02.10
2022.04.20
2025.12.27
「倉敷・美観地区」での現地調査は2025年12月が最新です。
倉敷の駐車場&車中泊事情

倉敷の駐車場事情

車中泊のクルマ旅で倉敷を訪れたい人にとって、観光やグルメ情報以上に知りたいのはこの話だと思うので、いきなり核論から書こう。
現地に行けばすぐに分かるが、美観地区をクルマで周ることはできない。
それも知らずにやってくる人は、十中八九こういう目に遭ううえに(笑)、クルマを持て余してしまうので、美観地区外の近くある有料駐車場に停め、歩いて観光することが前提になる。
倉敷市営駐車場

美観地区には観光客専用の駐車場はなく、紹介されている中で大きい公共駐車場は、倉敷市美術館の隣りにある「倉敷市営駐車場」と、「倉敷芸文館に隣接する「市営美観地区南駐車場」、そして倉敷市民会館の敷地内にある「市営美観地区東駐車場」になる。
だが、この3つは車高2メートルまでとなっているため、キャンピングカーはもとより、ハイルーフ車もルーフボックスを載せているクルマも入庫できない。
ここで驚くような事実を紹介しよう。
以下が、2025年12月28日時点でのGoogle AIの回答だ。
Q:倉敷美観地区で、キャンピングカーが停められる駐車場は?
A:倉敷美観地区周辺では「市営美観地区南駐車場」や「中央駐車場」がキャンピングカーの駐車に対応しており、観光に便利です。
なんと、100%間違いじゃないか!
ちなみに、こちらが「ChatGPT」の回答だが、内容はほぼ同じ。
問題は生成AIがおバカということではなく、真実が生成できる既存サイトを、ネット上で見つけられないことにある。
つまり、キャンピングカーが停められないことが『観光協会などの信頼性の高いサイトに分かりやすく記載されていない』ことが最初の問題で、次は『どこに行けば停められるのか』を示してくれている民間のサイトが見当たらないことを意味している。
もっとも…
この記事がしばらくしてAIに認識されば、その問題も解決すると思う(笑)。
ここで「倉敷市営駐車場」の実態を詳しく話しておこう。

ご覧のように「倉敷市営駐車場」のゲートは、観光バスでも通れるほどの高さがあり、この時点で高さ2メートルの車高制限は意味をなしていない。

しかも敷地には、”完璧な平面駐車場”まであり、普通車が平然と停まっている。
しかし、キャンピングカーというか、車高2メートル以上の車両は入れさせない。
そう、実態は『入れない』のではなく『入れさせない』だ。
確かに敷地には地下駐車場もあるので、そこに入れないのは分かるが、20台は軽く停められそうな平面駐車場があっても、無理は無理ってどうよ(大笑)。
理由は現場のおじちゃんに聞いても『それが倉敷市のルールですから』としか云わないので、聞くだけ野暮な話だが、かくも理不尽と云うか、説得力のない理由で入庫できないというのが、筆者が2025年12月27日に現地取材をしてきた事実だ。
公共の施設で誰がどう見ても使えるのに、一部の車両にだけ使わせないというのは、「区別」ではなく「差別」では?
おかげで我々は、空いていても安くクルマを駐車できる”機会”を奪われている。
それはさておき、
さきほどのサイトには出ていないが、美観地区にもキャンピングカーが停められる大きな駐車場は存在する。
倉敷アイビースクエア駐車場

それがこちらの「倉敷アイビースクエア」の駐車場だ。
ちなみにすぐ隣には、「市営美観地区東駐車場」があるが、地下だろうが平面だろうが、さきほどのルールが適用される市営駐車場なので、キャンピングカーはどのみち入れないため中は見ていない。

ここはアイビースクエアの目の前にあり、中を通り抜ければ美観地区は目の前。

アイビースクエアはホテルになっているが、誰でも中を自由に通り抜けられる。

「倉敷アイビースクエア 駐車場」
収容台数120台
料金250円/30分毎
24時間入出庫可能
市営駐車場に比べると料金は2.5倍と割高だが、周辺のコインパーキングは軒並み30分300円を超えているので、それよりは安く収まる。
リピーターの筆者は2時間ほどの滞在なので、毎回ここを利用している。

ただしバスと大型キャンピングカーは別料金になる。
大型車は1日2500円。制限時間は不明だが、ここは料金精算の横に係員がいるので、詳しいことはそこで説明してくれる。
また1泊料金4500円(PM8時~翌日AM8時)というのもあるので、車中泊も可能かもしれない(未確認)。

なお、敷地のホテル入口横にトイレはあるが、夜間は入口が閉鎖されるとのこと。
美観地区周辺のコインパーキング

さて。
上記の代わりとなる民間のコインパーキングは、以下のサイトにまとめて紹介されているが、これを見て当日に現地で空いている駐車場を探すのは、困難極まりない話だと思う(笑)。
そこで利便性抜群のコインパーキングを紹介しておこう。
ただし、お使いのキャンピングカーが入庫できるかどうかはご自分で判断を。

美観地区への近さと入庫しやすさを考えると、一番はこの「タイムズ倉敷中央」だと思う。
タイムズ倉敷中央
駐車台数:16台
料金:8時~0時/15分 330円・0時~8時/60分 110円
車両制限:全長5m、 全幅1.9m、 全高2.1m、 重量2.5t
24時間出入り可能

美観地区までの距離は、この通り『目と鼻の先』。

このマップの「前神橋」の交差点付近に2件のタイムズがある。
当然だが、美観地区に近づくほど駐車料金は高くなり、ここは1時間あたり約1000円で市営駐車場の5倍の値段だが、『困った時はお金で解決できる』人にはなんてことはないだろう(笑)。
休日限定の無料駐車場

逆に『困った時でもお金で解決できない』人には、その分しっかり歩く必要があるものの、終日ゼロ円で、少々でかいクルマでも許されそうな駐車場がある。
それが「倉敷市役所本庁舎東側駐車場」で、市役所閉庁日(土・日・祝日)の7時30分~21時(以降は施錠)の間、無料開放されている。
美観地区の「大原美術館」までは約1.5キロ、徒歩なら20分ほどかかる。
美観地区は気づかないうちにけっこう歩くので、往復を入れるとこの日は最低でも5~6キロは歩くことになると思うので、ここを利用するならそれなりの靴でどうぞ。
美観地区観光の所要時間

あわせて、倉敷美観地区の所要観光時間を簡単に説明しておこう。
倉敷観光に要する時間は、美術館や博物館などの「ミュージアム」をいくつ周るかにかかっている。
中高年の場合は、朝からオーソドックスに、江戸・明治・昭和の象徴的な見学施設である「大橋家住宅」「大原美術館」「倉紡記念館(倉敷アイビースクエア)」を観る途中でランチを楽しみ、本町通りをブラブラしながらお土産を買うくらいで、夕方近くになると思う。

なので、無料のボランティアガイドツアーに参加したり、それ以上の数のミュージアムやショップをゆっくり周りたいのなら、1泊2日の予定で行くのが望ましいと思う。
美観地区は狭くて平坦なため、歩き疲れる心配はないと思うが、かわりに人で溢れ、どこに入るのにも「順番待ち」が発生するのが難点だ。

ゆえに行き先をあらかじめ決めて場所を確認しておき、効率よく周らないと時間と体力の無駄遣いになる。
休日の倉敷を「何の下調べもなく、意のままに歩こう」というのは、元気を持て余している若い人のすることだ(笑)。
そんなわけで、倉敷の詳しいオリジナルの観光情報を、以下の記事にまとめているので、ぜひご覧いただきたい。
倉敷の車中泊スポット

倉敷を観光するなら、確実に駐車場が抑えられる午前9時前には現地に入りたい。
幸い、ほとんどの見学施設は9時から門を開けている。
となると、車中泊は倉敷まで1時間以内に到着できる場所が好ましい。
その条件にマッチする無難な場所としては、京阪神方面から来る旅人には、美観地区まで残り約27キロ・30分ほどの「吉備サービスエリア」が挙げられるだろう。ここで「前泊」すれば、平日でもETC深夜割引が適用される。

いっぽう「連泊」や「後泊」には、美観地区から11キロ・20分ほどのところにある「RVパーク農マル園芸吉備路農園」がお勧めだろう。
ここは4区画しかないとはいえ、予約ができて電源込みで1泊2000円の、今では”破格”の部類に入る存在だと思う。

続いて道の駅では、美観地区から約20キロ・40分と多少離れてはいるものの、「道の駅みやま公園」が最寄りになる。
ここは休憩室が24時間開放されており、ゴミ箱も完備している。

また暗くなるまで倉敷を観光したい人には、美観地区から5キロほどしか離れていない「酒津公園」でも車中泊は可能だ。
倉敷・美観地区 車中泊旅行ガイド
岡山県 車中泊旅行ガイド
車中泊でクルマ旅 総合案内
クルマ旅を愉しむための車中泊入門
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