旨い!と思うラーメンの「決め手」は?

喜多方ラーメン 長谷川 エッセイ
この話は、「クルマ旅専門家」・稲垣朝則が、20年以上に及ぶキャリアを通じて、思い浮かんだことをエッセイに仕立てた記事のひとつです。
たびの空から~エッセイ&忘備録~
クルマ旅専門家・稲垣朝則が、車中泊の取材旅で書き残した忘備録と、旅でのエピソードを綴ったエッセイを収録しています。
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シンプルに、全部食べられるかどうか

多くの日本人に馴染みがあって、ご当地も多く、情報収集がしやすいうえに、なにより財布に優しい。

クルマ旅の取材でも、ラーメンは「うってつけ」のグルメコンテンツであることに変わりはない。そんなラーメンの味を測る際の筆者が基準が上の写真。

すなわち、スープまでほぼ全部平らげることができるかどうか…だ(笑)。

旭川ラーメン 梅光軒

実にシンプルな方法だが、これは塩でも醤油でも味噌でも使える万能の物差し。しかも相対ではなく絶対評価である。

舌というか、カラダは正直なもので、美味いと感じなければ完食はなかなかできない。逆に美味しいラーメンは、満腹でもレンゲを持つ手が止まらない。

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筆者も多少は料理を嗜むので、来る日も来る日も「同じ味のスープ」を作り続けることの難しさを、多少は理解しているつもりだ。

和歌山ラーメン 正善

同じ「ネギ」でも季節が変われば味も変わる。いくらレシピ通りに材料を揃えて煮込んでも、たぶん全く同じ味にはならないと思うのだが、潰れないラーメン店はその「誤差」をリピーターに悟られることはない。

ということは、厨房の裏には我々の計り知れない努力があるということだろう。

ゆえに筆者は「お客様」の立場であっても、もし自分がちゃんとスープを作れないレベルであるのなら、簡単にその味についての評価を口にすべきではないと思っている。

それに、そもそも「好き嫌い」と「おいしい・まずい」は別問題だ。

博多ラーメン 一風堂

さて。写真は今や全国各地にある「博多一風堂」の「白玉元味」だが、一風堂を知らない人のために、まずは簡単に紹介しよう。

~以下はWikipediaの引用~

1994年3月に世界初のフードテーマパーク「新横浜ラーメン博物館」に関東第一号店として出店して一気に全国区となり、翌1995年には東京都渋谷区広尾に東京1号店となる恵比寿店をオープンさせ、二大看板メニューとして「白丸元味」と「赤丸新味」を発売。

1997年には(創業者の)河原成美がテレビ東京「TVチャンピオン~ラーメン職人選手権」でチャンピオンに輝き、1999年の「史上最強!ラーメン王決定戦II」、2000年の「大行列!ラーメン職人選手権」で3連覇を達成し、殿堂入りを果たした。

一風堂大名本店

もちろんミーハーな筆者は、九州取材時に博多の「一風堂大名本店」に足を運んでいるが(笑)、ここでは大阪の店との味の違いに驚かされた。

明らかに、こちらのラーメンのほうが味が濃い。店長さんに確認すると、やはり「地域ごとに味を変えている」とのことだった。

考えてみれば当たり前だが、日本ではどの地域の住民にも「慣れ親しんだ味わい」というものがある。

京都に近い大阪の基本は薄味。ゆえにテレビで絶賛された「博多の味」をそのまま持ち込んでも、最後は「金龍ラーメン」に勝てないのだろう。

では、いったいどっちが「本物の一風堂のラーメン」なんだ?

とまあ、そういうことになるから、素人がラーメンの話に首を突っ込んだって仕方がない。それが筆者の結論だ(笑)。

では雑誌やホームページで、筆者がウマイと思った店をどのように紹介しているのだ?

答えは「行列店」。

残念ながら、これは筆者のオリジナル・コピーではないのだが、それにしても、世の中には実にウマイ言い回しを考える奴がいるもんだ(笑)。

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