25年のキャリアを誇る車中泊旅行家がまとめた、「あ・ら・伊達な道の駅」の車中泊に関する情報です。
「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊スポットガイド
この記事は、1999年から車中泊に関連する書籍を既に10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「車中泊旅行家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。

~ここから本編が始まります。~
「あ・ら・伊達な道の駅」は、鳴子温泉に最寄りのトリビアに富んだ道の駅。

あ・ら・伊達な道の駅 DATA
あ・ら・伊達な道の駅
〒989-6405
宮城県大崎市岩出山池月字下宮道下4-1
☎0229-73-2236
3月~11月:9時~18時
12月~2月: 9時~17時
無休
「あ・ら・伊達な道の駅」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第16回
登録日/2000年8月18日
「あ・ら・伊達な道の駅」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2012.04.25
2013.08.19
2014.04.11
2021.04.13
2025.06.05
「あ・ら・伊達な道の駅」での現地調査は2025年6月が直近になります。
あ・ら・伊達な道の駅

国道47号線沿いにある「あ・ら・伊達な道の駅」は、宮城県最大の規模を誇る「鳴子温泉郷」に最寄りの道の駅だ。

もっとも近い「川渡(かわたび)温泉」までは約7キロ、クルマで10分ほどの好立地にある。
それはさておき、
冒頭で記した通り、この道の駅は「トリビア」に富んでいる。
「トリビア」というのは、『特定の専門分野に深く関わらない、興味深い事実や豆知識』という意味を持つ言葉だが、云い換えれば、不思議に思ったり、ちょっと気になったことの答えを聞いて、「へぇ~、なるほど!」となる話だ(笑)。
例えば、

「伊達氏」と云えば「仙台」を連想するのに、なぜ遠く離れたこの道の駅の名前に、「伊達」がつくんだ?
筆者はてっきり、ここで云う「伊達」は、「伊達男」に使われる『人目を引くような、あるいは派手で洗練された』という意味合いなのかと思っていたのだが、答えはまったく違っていた。

「あ・ら・伊達な道の駅」は、2006年の1市6町の新設合併で「大崎市」が誕生する前は、「岩出山町」の施設だった。
地元の「岩出山城」は、若き日の「伊達政宗」が「豊臣秀吉」の「小田原成敗」によって、「会津」を没収されて「米沢」に封じられ、さらにその後に勃発した「大崎一揆」への関与を疑われて、立て続けに国替えを食らった末に与えられた城だ。
勢いを削がれた「政宗」は、ここで12年かけて城下町の整備と農村復興に尽力し、やがて婚姻関係を結んだ「徳川家康」のもとで62万石の「仙台藩主」となり、みちのく屈指の大大名へと登り詰めた。
その「伊達政宗」に興味のある方は、ぜひ以下の記事にも目を通していただきたい。
ちなみに「あ・ら・」は、フランス語の「a la」(アラ)から来ており、「~風」「~流」といった意味合いを持つとのこと。
ただ、これは無理やりっぽいというか、技に溺れた感じかな(笑)。
もちろんこの話だけでは、「トリビア」に富んでいると云えないのは承知だ。
その他の「トリビア」は、次の施設紹介の中で折にふれて紹介していくとしよう。

出典:あ・ら・伊達な道の駅
こちらが公式サイトから引用させていただいた、「あ・ら・伊達な道の駅」の全容がよくわかる画像だ。

「あ・ら・伊達な道の駅」の駐車場と駅舎の間には、石垣をイメージした壁があり、「正門」の他に、向かって左側に「東門」、右側に「西門」が設けられている。
これも「正宗」の「岩出山城」を意識したデザインかと思いきや、GoogleのAIによると、横長な敷地内で、安全かつスムーズな車両の出入りを確保するためのものとなっている。
しかしこの説明は、しっくり来ない。
だが、こうして入口が3つあれば、駐車場でクルマが分散して停められ、「正門」付近に集中するのを避けることはできる。
AI君、設計者の本当の狙いはそこにあったんじゃないの?
そして車中泊旅行者にとって大事な24時間トイレは、「東門」と「西門」の近くに、それぞれ独立して用意されており、大きいのは「東門」のトイレになる。

もちろん、いずれも中には、ウォシュレットが用意されている。

そんなわけで、筆者はいつも「東門」の近くで車中泊をするのだが、駐車場はどこも概ね平坦で、車中泊に支障はない。

なお「あ・ら・伊達な道の駅」には、駅舎の裏側にも駐車場が用意されている。
しかしここには大型車が多く集まっているし、トイレに近い駐車エリアがこれだけ広ければ、あえて不便な場所で泊まる必要もないと思う。

最後はお楽しみの物販飲食に関してだが、
「あ・ら・伊達な道の駅」は、2024年度の『「じゃらん」全国道の駅グランプリ』で頂点に立った、国内屈指の人気を誇る道の駅で、年間300万人以上が訪れるという。
選んでいるのは、グルメとアミューズメントに精通するような人達だけに、その2つにおいては卓越したものがあるのだろう。

確かにグルメでは、こういう宮城県らしいものがしっかり品揃えされている。

ただ、北海道発祥のチョコレートメーカー「ROYCE’(ロイズ)」の売り場が、なにゆえこんなに広いんだ?
実はこれが2つめの「トリビア」だが、答えが分かる人は相当な「ROYCE’」のファンか、北海道をよく知っている人だと思う。
実は「ROYCE’」の本拠地がある北海道の当別町は、「伊達政宗」の子孫「伊達邦直(岩出山伊達家10代当主)」が、1871年に家臣団を率いて入植し、開拓した町だ。
その縁で「当別町」と「大崎市(旧岩出山町)」は、姉妹都市の盟約を結んでいる。

ちなみに筆者の「ROYCE’」のお勧めアイテムは、この「ピュアチョコセット」。
中でもミルクとホワイトチョコレートのセットが最適で、北海道に行った時は100%自分用のお土産に買って帰る(笑)。

ついでに云うと、「大崎市(旧岩出山町)」が「宇和島市」と姉妹都市になっていることにも、「伊達氏」が絡んでいる。
「宇和島」には、1615年に「伊達政宗」の長男「秀宗」が初代藩主として入城し、以降1869年の版籍奉還までの255年間にわたって、「宇和島伊達家」のもとで栄えてきた歴史がある。

そして最後の「トリビア」がこちら。
「あ・ら・伊達な道の駅」の休憩スペースを兼ねるスパイラルホールには、モンゴル出身の元横綱「白鳳」の優勝記念パネルが展示されているのだが、いったいどういう関係があるのだろう?

出典:withnews
相撲ファンならご存知かもしれないが、第69代横綱で幕内優勝回数45回の最多を誇る「白鳳」は、「宮城野部屋」に所属していた力士だ。
その「宮城野部屋」の名前は、初代「宮城野錦之助」が「仙台藩」のお抱え力士であったことに由来している。
ただ「白鳳」自身は、モンゴルで高校を卒業してから来日し、一時期大阪に住んでいたようだが、ほどなくして東京にある「宮城野部屋」に入門しているため、「宮城県」との直接的な関わりはない。
それでも「宮城野部屋」のゆかりから、東日本大震災の被災地に寄り添い、復興への貢献を続けた「白鵬」は、2011年6月に宮城県大崎市の観光大使に就任し、地元の人々から親しまれていたという。
もっともこれらの「トリビア」は、現在の「あ・ら・伊達な道の駅」の人気に直結しているものではなく、グランプリは道の駅の駅長を含むスタッフの努力の賜物だ。
我々車中泊旅行者にとっても、「あ・ら・伊達な道の駅」は居心地が良く、個人的には石巻にある「道の駅上品の郷」と双璧をなす、宮城県のお勧め車中泊スポットだと思う。
「あ・ら・伊達な道の駅」の車中泊好適度
「あ・ら・伊達な道の駅」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:屋外にあり24時間利用可
缶・ビン・ペットボトル:同上

敷地が広いためか、可燃物のゴミ箱は館内を含めて数ヶ所に置いてあった。

近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。 しかしそれを道の駅で食べると、残った容器はゴミになる。
ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、 道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。 すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。
明日自宅に帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を掲載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。


川渡(かわたび)温泉 藤島旅館
道の駅から約7.6キロ・10分
☎ 0229-84-7412
おとな700円(中浴場)
※シャンプー・ソープ有り。
なしでいいなら、小浴場が500円で利用可
7時~22時(受付最終21時30分)
不定休
コンビニ
ファミリーマートまで約300メートル
スーパーマーケット
「スーパーセンタートラスト岩出山店」まで約6キロ
車中泊で旅する宮城県
車中泊でクルマ旅 総合案内
クルマ旅を愉しむための車中泊入門
この記事がよく読まれています。



























