【2023年3月更新】
車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家がまとめた、「道の駅 水辺プラザかもと」の車中泊に関する記述です。
この記事は車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
「道の駅 水辺プラザかもと」は、菊池温泉と山鹿温泉の中間にある、温泉併設で広々とした駐車場を持つ道の駅。
道の駅 水辺プラザかもと DATA
道の駅水辺プラザかもと
〒861-0312
山鹿市鹿本町梶屋1257
☎0968-46-1126
営業時間
9時~18時
不定休(年4回程度)
「道の駅 水辺プラザかもと」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第44回
登録日/2015年11月5日
「道の駅 水辺プラザかもと」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2014.12.30
2018.01.03
2019.02.11
2020.12.31
2022.06.19
※「道の駅 水辺プラザかもと」での現地調査は2022年6月が最終になります。
道の駅 水辺プラザかもと【目次】
「道の駅水辺プラザかもと」のロケーション
山鹿市と南阿蘇村を結ぶ国道325号沿いに建つ「道の駅 水辺プラザかもと」は、規模の大きな複合温泉施設になっている。
遠くから目立つ温泉棟の他にも、施設の奥には水遊びやカヌー体験ができる水辺公園があり、週末は日中もファミリー客でよく賑わっているようだ。。
熊本県北の菊池川流域にあるこの一帯は、玉名温泉・山鹿温泉・植木温泉・菊池温泉などの温泉地を総して、「菊池川温泉郷」と呼ばれており、熊本県民はもとより、福岡や佐賀県からも多くの温泉客が訪れる。
筆者は2015年に「水辺 プラザかもと」が道の駅に登録される前から、この施設の存在を知っていたが、近くに「道の駅 七城メロンドーム」があるにもかかわらず、いつも駐車場にはたくさんのキャンピングカーの姿があった。
しかも、その大半は九州ナンバー。
察するにここは、地元では昔から知られた極上の車中泊スポットだったのだろう。
「道の駅水辺プラザかもと」の施設
230台を収容できる駐車場は広くてフラット。しかも国道から奥まった場所に設けられているので、夜はすこぶる静かだ。
駅舎の手前にある白い建物が、24時間利用できる野外トイレ。
ウォシュレット完備で、清掃もよく行き届いている。
トイレの前は車中泊の一等地だが、ご覧の通り週末や連休時は、キャンピングカーに占拠されている(笑)。
こちらが駅舎。奥のガラス張りの建物に物産館と温泉、右側のグリーンの建物が人気の天然酵母のパン工房「かんぱ~にゅ」になる。
物産館はご覧の通りの品揃えで、見応えがある。
6月には特産のスイカとメロン、さらにとうもろこしが賑やかに店頭を飾る。
弁当や惣菜もこの通り揃えてある。
「かんぱ~にゅ」のパンは、いわゆる「食事パン」で、値頃で種類も多い。
筆者は湯上り後に買うつもりでいたのだが、温泉から出てくると売り尽くしのセールになっていた。
値段はありがたいが、旅の途中でこれだけ食べ切れるのか不安になった。ほんとは1個で十分なのになぁ(笑)。
とはいえ値段に釣られ、思い切って買うことにした。結果としては2日ほどかけて胃袋に収まった。こういうパンには、オリーブオイルがいちばん合うね。
いずれにしても…
390円で温泉入れ、パンから弁当や総菜まで売っているのだから、動かない人が出てくるのも当然だろう(笑)。
そのうえ可燃ゴミも回収してくれる。
しかも中には、恩を仇で返す人も来る。
こういう施設に甘えて数日間連泊し、挙句の果てに「湯治」じゃ「VANLIFE」じゃと宣われても、誰も褒めてはくれない。
駐車場の一画にRVパークができたようだが、1台2台では大勢に影響するとは考えられず、今のアットホームで開放的な雰囲気が保たれているうちに、少しでも多くの旅人に訪れていただきたいと思う。
「道の駅水辺プラザかもと」の車中泊好適度
「道の駅 七城メロンドーム」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:温泉棟の入口に置かれ、24時間利用可能
缶・ビン・ペットボトル:同上
行くたびに注意書きが強調されている(笑)。
施設管理者の我慢はカラータイマーが点滅しており、もはやいつ堪忍袋が切れても不思議ではないようだが、かたやでは押さえつけたり、ガミガミ云うから余計にそうなることもある。
日本には、ゴミ箱の数を増やして対応している道の駅もあるわけで、それだけ利用客が来てくれることをプラスに転化できれば、気分も変わるのでは。
ちなみに、車中泊の旅行中に発生するゴミは「家庭ゴミ」ではない。
しかるに「家庭ゴミの持込み禁止」は地域住民に向けた正しい勧告ではあるが、車中泊の旅行中に発生するゴミは該当しない。
こう説明すれば分かりやすいと思う。
近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。
それを道の駅に駐めたクルマの中で食べると、残った容器がゴミになる。
ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、
道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。
すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。
明日自宅に帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を掲載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。
「道の駅水辺プラザかもと」の温泉&周辺買い物施設
天然温泉 湯花里 ※動画あり
大人390円
9時~22時(受付終了21時30分)
コンビニ
約1.5キロのところにセブンイレブンがある。
スーパーマーケット
「ロッキースーパーストア鹿本店」まで約1キロ。