「クルマ旅のプロ」がお届けする、車中泊で訪ねた名湯レポート
この記事は、1999年から車中泊に関連する書籍を既に10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「車中泊旅行家・稲垣朝則」が、独自の取材に基づき、全国の温泉地の車中泊事情や温泉情緒、観光、グルメにいたる魅力を再評価し、「車中泊旅行者の目線」から紹介しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。

~ここから本編が始まります。~
蔵王温泉大露天風呂は、苦労していくだけの価値がある。

蔵王温泉 大露天風呂 DATA
蔵王温泉大露天風呂
山形県山形市蔵王温泉荒敷853-3
☎023-694-9417
平日/9時30分~17時
(受付最終16時30分)
土日祝/9時30分~18時
(受付最終17時30分)
入浴料 大人800円
駐車場 無料60台
シャンプー・ソープ:なし
ドライヤー:なし
「蔵王温泉大露天風呂」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2010.08.25
2012.04.24
2013.08.20
2024.10.14
「蔵王温泉大露天風呂」での現地調査は2024年10月が最新です。
蔵王温泉大露天風呂

「蔵王温泉大露天風呂」のロケーション

筆者は大坂在住なので、東北の土地勘がなかった頃は、『蔵王は全部宮城県』だと思っていた。
ゆえに最初は迷うことなく、「遠刈田温泉」から「御釜」を見て「蔵王大露天風呂」まで足を運んだのだが、そりゃ~まあ大方の予想取り、「とおがった」(笑)。

今は「道の駅やまがた蔵王」ができたこともあり、山形県からアクセスするのだが、それでも約12キロ・20分の山道を走る必要はある。

1900年の歴史を持つと伝わる「蔵王温泉」は、国内有数の規模を誇る「蔵王温泉スキー場」に隣接しており、特に冬はスキー客で賑わうようだ。

温泉街には、「上湯」「下湯」「川原湯」の共同浴場が存在するほか、9軒の日帰り入浴施設が存在する。
その中のひとつで、温泉街を流れる酢川沿いに、春から秋にかけてのみ営業しているのが、蔵王温泉の名物「蔵王温泉大露天風呂」だ。

「蔵王温泉大露天風呂」は温泉街から少し離れたところにあり、この看板から始まる坂道を登ったところにある。

2WDのうえに重量があるうちのハイエースは、特に最後の勾配のきついこのカーブが苦手で、路面が濡れるとスリップしやすくなる。
一度それに凝りた筆者は、「蔵王温泉大露天風呂」へは雪のないグリーンシーズンの、晴れた日にしか行かないことにしている(笑)。
「蔵王温泉大露天風呂」の概要と入湯レポート
「百聞は一見に如かず」で、ヘタな写真を何枚も見るより、まずは「山形県公式観光サイト」が用意している、こちらの動画を最初に見ていただくのがいちばんだ。
確かにこれを見れば、湯殿のイメージは掴めると思う。
しかし実際に行く人にすれば、『駐車場は? 脱衣場は? アメニティーは?』と、他にも知りたい現実的な情報が盛り込まれていない。
つまり今だに、『見栄えさえ良ければ、人が来ると思っている』。
観光協会というのは、そういうところがわかっちゃいないね(笑)。
ということで、駐車場から補足しよう。

「蔵王温泉大露天風呂」の前にある駐車場は無料で、見た感じでは30台程度は停められそうだ。
ただ公式サイトには60台と書かれているので、もしかしたら近くに臨時駐車場があるのかもしれない。

駐車場の敷地にはトイレもある。ウォシュレットまでは設置されていなかったが、中はよく清掃が行き届いていた。
なので車中泊もできなくはなさそうだが、夜間の営業がある日は特別として、まず来た人から良くは思われないだろう(笑)。

続いて脱衣場。
コインロッカーが用意されているのはいいが、コインは戻ってこない。
つまり使えば、実質的な「蔵王温泉大露天風呂」の料金は900円ということになる。
次にシャンプー・ボディーソープについてだが、「蔵王温泉大露天風呂」は置いていないだけでなく「使用禁止」。つまり持ち込むこともできないし、シャワーどころか洗い場もない。
そして髪が洗えないから、当然ドライヤーも置いていない。

ちなみに「蔵王温泉大露天風呂」の泉質は、pH1.9の強酸性硫黄泉。
強酸性硫黄泉で有名な、群馬県「草津温泉」にある各源泉の平均値はpH2.05といわれているが、それで1円玉が約1週間で溶けてなくなり、クギも9日間でボロボロになるというから、ナメてはいけない。
ホントに舐めたら、酸っぱすぎてしかめっ面になる(笑)。
硫黄泉には、血行促進効果に加え、表皮の殺菌作用や皮膚を強くする作用があり、湯の成分が肌の脂分を洗い流すことから「石鹸いらずの湯」とも呼ばれている。
ただし長湯は「湯疲れ」の元だ。
かくもパワフルなお湯を、加水もせずに「源泉かけ流し」にしている「蔵王温泉大露天風呂」で、スーパー銭湯にいるような温泉気分に浸るのは、まさに「場違い」の「大バカ野郎」だ。
ちなみに硫黄泉は、衣類に付着すると繊維が傷んでしまうので、真水でかけ湯ができない「蔵王温泉大露天風呂」では、特にいいタオルやお気に入りのコットンTシャツを、湯上がりには使わないほうがいい。
このくらい「予習」ができていれば、もう何も心配することはない(笑)。

ミルキーブルーの濁り湯で満たされたワイルドな湯舟で、川音を耳にしながら、開放感たっぷりの贅沢なひとときを愉しもう。
お湯は上段から下段に流れているので、上段は熱め、下段はぬるめになっている。
ただし男女の入れ替えは行っていない。
そりゃそうだ。

行ってみればわかるけど、手前にある男湯は、通路から丸見えだもの(笑)。
「蔵王温泉大露天風呂」の駐車場と車中泊事情

「蔵王温泉大露天風呂」は、『入浴料を一度払えば何度でも』というわけではないので、あえてここで車中泊をする理由が筆者には思い浮かばない。
また「蔵王温泉街」では、「蔵王ロープウェイ駅」の駐車場が夜間閉鎖され、車中泊禁止になっているようだ。
前述したように、2023年の12月に約12キロ・20分ほど離れたところに「道の駅やまがた蔵王」がオープンしているので、今はそこで泊まって出向いてくるのがいちばん無難だと思う。
ここにはRVパークに登録されてはいないが、電源付きの有料車中泊区画もある。
「蔵王温泉大露天風呂」のアクセスマップ
山形県 車中泊旅行ガイド
宮城県 車中泊旅行ガイド

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