25年のキャリアを誇る車中泊旅行家がまとめた、「道の駅 いわき・ら・ら・ミュウ」の車中泊に関する情報です。
「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊スポットガイド
この記事は、1999年から車中泊に関連する書籍を既に10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「車中泊旅行家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。

~ここから本編が始まります。~
「道の駅 いわき・ら・ら・ミュウ」は、東日本大震災前から小名浜にあった、いわき市の観光物産施設

道の駅 いわき・ら・ら・ミュウ DATA
道の駅 いわき・ら・ら・ミュウ
〒971-8101
福島県いわき市小名浜字辰巳町 43-1
☎0246-92-3701
営業時間
9時~18時
※店舗によって異なる。
不定休
「道の駅 いわき・ら・ら・ミュウ」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第62回
登録日/2025年1月31日
いわき市の観光物産館として1997年7月にオープン。
2011年3月11日に起きた「東日本大震災」の津波被害により、1階部分がほぼ壊滅し営業停止状態に陥ったが、同年11月にリニューアルオープン。
2025年1月、道の駅に登録され、同年9月に開駅予定。
「道の駅 いわき・ら・ら・ミュウ」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2015.11.19
2016.09.07
2025.05.28
※「道の駅 いわき・ら・ら・ミュウ」での現地調査は、2025年5月が最新です。
※最後に筆者が訪れたのは、道の駅の登録は完了していたが、道の駅としてのグランドオープン前だったため、その後施設に変更が加わっている可能性があります。
道の駅 いわき・ら・ら・ミュウ

「道の駅 いわき・ら・ら・ミュウ」
の車中泊好適度チェック!
「道の駅 いわき・ら・ら・ミュウ」
の最寄りの温泉&周辺の買い物施設
「道の駅 いわき・ら・ら・ミュウ」のロケーション

出典:ふくしまの旅
「道の駅 いわき・ら・ら・ミュウ」がある「いわき市」は、福島県の太平洋岸に沿って南北に伸びる、「浜通り」の南に位置する大きな街で、面積は福島県下最大、人口は郡山市に次ぐ第2位、東北地方でも仙台市、郡山市に次ぐ第3位を誇っている。

「いわき」では、明治初頭に本州最大で東京にもっとも近い炭鉱となる「常磐炭田」の開発が始まり、そこから日本の近代化に欠かせない地域としての発展を遂げる。

しかし高度経済成長期に入ると、石油へのエネルギー革命が進み、石炭産業は急速に衰退しはじめた。

そこで炭鉱会社の「常磐炭礦(現:常磐興産)」が、命運をかけて1966年に開業したのが「常磐ハワイアンセンター(現在のスパリゾートハワイアンズ)」だ。
それが功を奏し、「いわき」は炭鉱の町から観光都市への転換に成功した。

その一連のサクセス・ストーリーを描いた映画が、2006年に放映された「フラガール」で、詳細は「スパリゾートハワイアンズ」の記事の中で詳しく紹介している。

さて。
「道の駅 いわき・ら・ら・ミュウ」は、その「スパリゾートハワイアンズ」から約14キロ、クルマで30分ほどの「小名浜(おなはま)港」にあり、「みなとオアシス」にも指定されている。
「みなとオアシス」は、観光客が足を運んだり、港町の住民が交流したりできる拠点として、国土交通省が2003年に登録を開始した制度で、現在全国各地に約120ヶ所の施設があり、道の駅と重複登録されているところも多い。
沖合に親潮と黒潮がぶつかる豊かな漁場を持つ「小名浜港」は、古くから漁港として利用されてきたが、江戸時代に磐城各藩の年貢米の積出港として基礎が築かれ、明治以降は「常磐炭鉱」から産出する石炭を京浜方面へ輸送する基地としての役割を担ってきた。
さらに戦後は臨海工業地帯の物流拠点として整備されるが、2011年3月に発生した「東日本大震災」で甚大な被害を受ける。

出典:海と日本inふくしま
しかし2017年に復旧工事を完了し、その後のコロナ禍も乗り越えた、現在の「いわき小名浜みなとオアシス・アクアマリンパーク」は、隣接する水族館「アクアマリンふくしま」を加えると、年間約250万人と福島県第一位の観光客数を誇るまでに復興してきた。

なお、「いわき」がひらがな表記となっている理由は、1966年に周辺との市町村合併が行われた際に、漢字表記の「磐城」が既に奈良県葛城市にある近畿日本鉄道の駅名にあったからとされている。
ただ、そのおかげで地名が浸透し、現在の人気につながったのは確かだろう。

さらに圧倒的な物販飲食スペースを持つ「いわき・ら・ら・ミュウ」が、道の駅として本格的に稼働を始めれば、その知名度は飛躍的にアップすることが見込まれる。
いずれにしても「いわき」には、昔から観光センスのある人材がいるようだ。

さて。
こういう”前フリ”も見ないまま、いきなり広大な「道の駅 いわき・ら・ら・ミュウ」に行っても、誰だって「やば! でかっ! うまそ~!」しか言葉が出ないのは当然だし、ただただ、くたびれるに違いない。
また筆者と同じように、車中泊スポットとして「道の駅 いわき・ら・ら・ミュウ」を紹介するにしても、ここには『車中泊禁止の看板は見当たりませんでした』という決まり文句と、氷山の一画に過ぎないグルメや、分かりきったトイレの写真を載せてくれても、大人にはちっともおもしろくないんだよな(笑)。
公開が有料・無料にかかわらず、道の駅を紹介する以上は、その取材に時間とお金と体力を注がないと、人とは違ったことが書けないことを、一度でもブログやSNSに投稿したことのある車中泊の旅人は、もうみんな分かっている。
今はもう、ネット検索で見つかった「どの記事を読むか」ではなく、「誰の記事を読むか」の時代だ。
「道の駅 いわき・ら・ら・ミュウ」の施設

ということで、詳しい施設の説明をする前に、我々「車中泊の旅人」にとっての“核心”に触れよう。
それは、「道の駅 いわき・ら・ら・ミュウ」で車中泊をする意味はあるのか?
「いわき」周辺には、他にも約24キロ・30分ほど離れたところに「道の駅 よつくら港」があり、かつては筆者もここで車中泊をしてきた。
「旅」よりも「車中泊」優先という人は、こちらのほうが静かで落ち着くと云うかもしれないが、「いわき」のリピーターである今の筆者の考えは違う。

繰り返しになるが、旅人にとって「いわき」のランドマークスポットは、やはり「スパリゾートハワイアンズ」で、せっかく行くのなら、夜の20時30分に開演する「ポリネシアン・グランドステージ」をぜひ見て来ていただきたい。

特に映画「フラガール」を見た人は、そのハイライトと呼べる演目が、「松雪泰子」と「蒼井優」が情熱的に舞った「タネイムア」というタヒチのフラと聞けば、無関心ではいられないだろう。
それを見終わってから移動するなら、車中泊スポットは少しでも近いほうがいい。

またここで泊まれば、隣接する水族館「アクアマリンふくしま」にも、朝一番の空いている時間帯に行くことができる。
これらに関心がないという人にとっては、「いわき」の街そのものがおもしろいところではないと思うので、「道の駅 いわき・ら・ら・ミュウ」でお腹を満たしたら、筆者が「浜通り」でいちばん車中泊に適していると思う「道の駅 南相馬」まで行くのがお勧めだ。
続いては、広大な「道の駅 いわき・ら・ら・ミュウ」のベスト車中泊スポットについて説明しよう。
トータルで450台を収容する「道の駅 いわき・ら・ら・ミュウ」の駐車場は、ご覧の通り10ヶ所以上に分かれている。
海浜地帯だけに、いずれも路面は平坦で、寝るだけなら特に支障はなく、花火大会のような大規模なイベント日にさえ当たらなければ、満車で停められないという心配もないと思う。
ただ最初は、24時間トイレを探すのに苦労をするだろう。

出典:@Press
トイレがある駐車場はマップのPE6で、写真の物産館「いわき・ら・ら・ミュウ」の❶と❷の場所にある。

こちらが❶のトイレ。

中にはウォシュレットが完備している。

おそらくここが24時間トイレになると思われるので、普通に考えれば、車中泊には宝くじ売り場に隣接する写真の右側(航空写真の◎付近)がベストだ。
逆に左側には大型車レーンがあるので、❷のトイレに近づく方がいい。

❷のトイレは、この建物の中にある。

こちらにもウォシュレットは完備されているが、最終の清掃時間記録を見ると17時台となっており、夜間は閉鎖されている可能性が高い。

もし、道の駅としてグランドオープンした以降、24時間使えるようになれば、この駐車スペースが車中泊にはベストになるが、筆者の経験からすると、あまり期待はできそうには思えない。
次はグルメについて。

まずロケーションからして、「海鮮料理」がメインであろうことは察しがつく。

出典:いわき・ら・ら・ミュウ
物産館「いわき・ら・ら・ミュウ」の館内には、これだけの数の店舗があるため、目移りするのは当然だが、特に目を引くのがこの「タワー丼(山盛り丼)」だ。

「いくらの大五郎」と「まぐろの高木」の2店舗が、ご覧のような派手な看板で店頭を飾り、互いに競い合っているので、若者には人気があるのだろう。

もちろん中には、こういう落ち着いた店構えのテナントもあるのでご安心を。
各店舗のメニューはこちらで確認できる。
現地ではその勢いに飲まれて選ぶのは難しいと思うので、行こうと思う人はあらかじめ情報を仕入れておくほうがいいと思う。

いっぽうこちらは、向かいの駐車場からも出入りができる鮮魚商店街になる。
車中泊の旅では、刺し身以外に買えるものは少ないのだが、ここには他では見かけない『いわきのソウルフード』がある。

福島県いわき市に伝わる郷土料理の「うに貝焼き」は、ムラサキウニの身をホッキ貝の殻に盛り付け、蒸し焼きにしたもので、ルーツは古く、江戸時代にウニの保存食として作られたのが始まりだという。

身が引き締まっているため、生ウニとは異なる食感で、そのまま食べるより日本酒の肴にするほうが断然うまい。
ということを、筆者は知っていた。

というのは、「うに貝焼き」は2015年7月に一度食べたことがある。
この時は産地は分からないが、このボリュームで500円とかなりのお値打ちだった。

こちらは10年後の2025年5月の写真。
ロシア産の700円は休日限定で、1200円のチリ産を買わされた(笑)。
それでも生ウニの時価からすれば、まだ安いほうだと思い、いただくことにした。

なお物産館「いわき・ら・ら・ミュウ」には、地酒もふんだんに揃っている。
最後は余談になるが、

この筆者が執筆した本は、2017年4月に出版された、車中泊専門誌「カーネル」の別冊「車中泊コースガイド・日本一周 太平洋ルート」で、その中の福島県で小名浜を取り上げている。

その当時から、物産館「いわき・ら・ら・ミュウ」はあったのだが、そこから約1.2キロ離れた場所に「市場食堂」という当時大人気の食堂があった。

筆者はそれを覚えていたので再び訪ねたのだが、すでに「市場食堂」はなく、2022年2月に「やまと屋」に変わったようだ。
ネットの情報を見ると無休なのだが、訪ねた日は閉まっているだけでなく、営業している形跡も感じなかった。帰宅後Googleを見るとやはり「閉店」の文字が。
どうやら小名浜には、新陳代謝の波が押し寄せているみたいで、特にグルメ情報は念入りなチェックが必要なようだ。
筆者がグルメ情報を取り上げたがらないのは、こういうことが多いジャンルだから。
相手から閉店しましたという連絡がもらえるわけでもなく、それを地元住民以外がチェックすることなどできるわけがない。
更新できない書籍はともかく、ネットではひとつでも古い情報があるだけで、サイトの信頼性が損なわれる。
ゆえに筆者は、少しでもそのリスクを避けたいと思っている。
「道の駅 いわき・ら・ら・ミュウ」の車中泊好適度チェック!
「道の駅 いわき・ら・ら・ミュウ」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:館外にあり24時間利用可。
缶・ビン・ペットボトル:同上。


近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。 しかしそれを道の駅で食べると、残った容器はゴミになる。
ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、 道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。 すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。
明日自宅に帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を掲載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。

「道の駅 いわき・ら・ら・ミュウ」の最寄りの温泉&周辺の買い物施設
北投の湯 いわき健康センター
道の駅から約9キロ・15分
おとな1,500円(タオル付き)
平日19時以降1,350円
お盆と年末年始は1,720円
☎0246-63-4126
10時~24時(受付最終23時)
土曜、休日前は翌朝9時まで(受付最終23時30分)
無休
ちなみに平日の「スパリゾートハワイアンズ」では、50歳以上の日帰り入場料が1500円になるので、筆者ならそちらを選択。

また、もっとリーズナブルな温泉が、道の駅から約12キロ・30分のところにある。
いわき湯本温泉 さはこの湯
おとな300円
☎0246-43-0385
10時~22時(受付最終21時)
毎月第3火曜日 定休
Pあり 50台
コンビニ
ローソンまで約500メートル

スーパーマーケット
徒歩圏内にイオンモールいわき小名浜店
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