「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊スポットガイド
この記事は、1999年から車中泊に関連する書籍を既に10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「車中泊旅行家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
～ここから本編が始まります。～
山口県の周防大島にある「道の駅 サザンセトとうわ」は、穏やかな瀬戸内海に面した釣りのできる道の駅
道の駅 サザンセトとうわ DATA
道の駅 サザンセトとうわ
〒692-0402
安来市広瀬町町帳775-1
☎0820-78-0033
営業時間
10時～18時
水曜 定休
「道の駅 サザンセトとうわ」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回／第11回
登録日／1996年8月5日
2019年7月、物産直売店をリニューアル。
2025年4月、屋外にトイレ棟を新設。
「道の駅 サザンセトとうわ」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2013.03.10
2013.05.21
2025.11.21
「道の駅 サザンセトとうわ」での現地調査は2025年11月が最新です。
道の駅 サザンセトとうわ
「道の駅 サザンセトとうわ」のロケーション
出典：周防大島町
「周防大島」は、山口県柳井市の沖あいに浮かぶ、瀬戸内海では「淡路島」「小豆島」に次ぐ3番目に大きな島で、大島大橋で結ばれており、クルマでの通行が可能だ。
出典：周防大島観光協会
『瀬戸内のハワイ』とも呼ばれるそのプロフィールから紹介していると、なかなか本論に辿り着けないので（笑）、それはこちらのサイトで確認いただきたい。
「道の駅サザンセトとうわ」は、その「周防大島」の中ほどの、瀬戸内側（安芸灘）にある、島内唯一の道の駅だ。
周防大島の人気スポット「片添ヶ浜海浜公園」とは反対側の、海岸線を通る国道437号沿いにあるが、島内を横切ればその間は3キロもなく、5分ほどで行くことができる。
「道の駅サザンセトとうわ」は海に通じており、すぐ近くにある「真宮島」は、干潮時に島と陸を結ぶ砂州が現れる「トンボロ現象」で有名で、干潮時間の前後３時間は歩いて島に上陸することが可能だ。
ワカメが打ち上げられているビーチのラインが、満潮時の波打ち際で、その時は「真宮島」が”離島”になる。
「道の駅 サザンセトとうわ」の施設
出典：サザンセトとうわ公式サイト
こちらが「道の駅サザンセトとうわ」のレイアウト図で、駐車場は国道437号側と、海側の2ヶ所に分かれているが、いずれも駐車場はフラットで、車中泊に支障はない。
「道の駅サザンセトとうわ」の正面入口にあたる、国道437号側の駐車場。
2025年4月に、イラスト図の「チャレンジショップ」の裏手に新しい24時間トイレ棟ができている。
こちらはウォシュレット付きだが、以前から駅舎の1階にあった24時間トイレにはウォシュレットはない。
そのため現在は、ここがもっとも24時間トイレに近い特等席になる。
ちなみに左側のハイエースは、見知らぬ人のWiz。深夜に到着されたようで、夜トイレに行った時に気がついた。危うくクルマを間違えそうになったが、リモコンが効かずに難を逃れた（笑）。
おそらくほぼ同時期に発売されたモデルで、今は滅多に見ることがないだけに興味はあったが、こちらが早朝に出発したため、その機会には恵まれなかった。
もしかしたら、むこうさんもそうだったかもしれないね。
そしてこちらが、海側の駐車場。
ここは釣り目的の人も多いようで、24時間トイレには少し遠いため、車中泊にはどうかと思うが、昼間は便利そうだった。
情報コーナーには、マップやパンフレットがよく揃っていた。
こういうのがしっかり揃えてあると、観光意欲も湧いてくる。
興味深かったのは、海側に隣接する「周防大島おさかなセンター」と呼ばれるフードコートだが、残念ながら営業は土日祝日のみだった。
ここは食事だけでなく、新鮮な魚貝類を購入することができる。
2019年のリニューアル前の様子。よくみると店はあまり変わってなさそう（笑）。
2階にある郷土料理が自慢のレストラン。ただここも15時で食事が終了する。
しかし最新のメニューくらいは、公式サイトに載せておくほうがいいのでは？
直売所の入口には、これから旬を迎える「みかん」が、11月半ばだというのに早くも大量に並んでいた。
安いうえに、実に甘くて美味！
孫の大好物とあって、家内は早々に2袋を購入していた（笑）。
店内の様子。
「いりこ」の話はご当地らしくてとてもいい。まさに都会にはないものだ。
ただ残念に思ったのは、ハワイに関連する商品の欠如かな。
周防大島とハワイとは明治時代に多くの移民を輩出していることから絆が深く、カウアイ島とは姉妹関係にあるのだから、道の駅ではそこをもっと強く押してもバチは当たるまい。
湘南の道の駅でも、このくらいはやっているのだから（笑）。
都会と田舎の違いと云ってしまえばそれまでだが、コンサルティングを受ければ、あっという間にこの程度には化けられる。
周防大島に人を呼べるかどうかは、極端な話、この道の駅次第なのでは…
単刀直入に云うと、この道の駅はロケーションは抜群だが、『気が利いていない』。
「道の駅 サザンセトとうわ」のゴミに対する対応
可燃ゴミ：なし
缶・ビン・ペットボトル：自動販売機横に設置
可燃物のゴミ箱を置くと、観光客だけでなく釣り人もゴミを捨てていくからなのだろうが、島内には他に捨てられる場所がないだけに、トータル的に考えないと、県外からの客を島に呼ぶには不備があると思う。
近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。 しかしそれを道の駅で食べると、残った容器はゴミになる。
ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、 道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。 すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。
明日自宅に帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を掲載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ（笑）。
「道の駅 サザンセトとうわ」の最寄りの温泉＆周辺買い物施設
約2.5キロ・5分
☎0820-78-2226
大人520円
4月～9月：13時～21時（受付最終20時30分）
10月～3月：13時～20」時（受付最終19時30分）
水曜 定休
コンビニ
ヤマザキYショップまで約400メートル
スーパーマーケット
「Ａコープ 東和店」まで約2キロ
「道の駅 サザンセトとうわ」のアクセスマップ
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