「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊スポットガイド

この記事は、1999年から車中泊に関連する書籍を既に10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「車中泊旅行家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。


~ここから本編が始まります。~
「道の駅 風の家」は、米子自動車道の蒜山高原インター近くにある、物販飲食が充実している道の駅

「道の駅 風の家」 DATA
道の駅 風の家
〒717-0612
岡山県真庭市蒜山上徳山1380-6
☎0867-66-4393
営業時間
物販施設:8時30分~17時
レストラン:11時~16時
4月~11月は無休。12~2月は水曜定休、3月は第1、2水曜定休
「道の駅 風の家」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第13回
登録日/1997年10月22日
前身は1994年9月に開業した、「ふれあい特産館 風の家」。
「道の駅 風の家」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2009.03.28
2011.08.12
2013.02.23
2020.03.22
2022.05.04
2023.07.17
2026.01.17
「道の駅 風の家」での現地調査は2026年1月が最新です。
道の駅 風の家

「道の駅 風の家」のロケーション

「道の駅 風の家」は、米子自動車道の「蒜山インター」からほど近い、国道482号沿いに古くからある道の駅だ。
前身は1994年(平成6年)9月に開業した「ふれあい特産館 風の家」で、3年後の1997年(平成9年)10月に道の駅に登録されている。

さらに翌年4月には国道を挟んだ向かいに、地元蒜山産のそばが味わえる「そばの館」が完成した。

「蒜山高原」にはゲレンデがあり、冬はご覧のように雪が積もる。
筆者は20世紀から「大山・蒜山高原」にはよく出かけていたため、ここのことは道の駅になる前から知っている。

その頃の「蒜山高原」といえば、こういう景色が代名詞で、風向きによっては「田舎の香水」が漂う、リゾートと呼ぶにはちょっと気恥ずかしい場所だった。

しかし近年は東京の資本による再開発が進み、ずいぶん垢抜けた建物が目立つようになってきた。

ただ旅慣れた中高年が「蒜山高原」に望みたいのは、お決まりの小洒落たカフェやレストランより、昔ながらのこういう穏やかで牧歌的な風景だと思う。
だが「道の駅 風の家」や「道の駅 蒜山高原」の周辺をドライブしても、もうこういう景色にはなかなか出会えない。

今の「蒜山高原」は、若者と自転車が主役のリゾートに変わりつつある。しかも自転車の彼女は、ニッポン人じゃない(笑)。

もしそういう雰囲気が味わいたいのなら、ここよりも垢抜けた「道の駅 蒜山高原」のほうがフィットする。
飲食や買物における利便性では、「道の駅 風の家」のほうに分があるが、「道の駅 蒜山高原」には、併設している宿泊施設「蒜山ヒルズ」の大浴場が日帰り利用できるのと、営業時間中に可燃ゴミが捨てられる利点がある。
ただ「道の駅 蒜山高原」は、2025年シーズンから冬季は完全休業となっている。
お客が来ないから仕方がない…
という理屈が道路休憩施設でまかり通るなら、「道の駅 風の家」も苦労はしない。
公営でも、単なるレジャー施設ならそれでかまわないと思うが、道の駅が”いいとこどり”をするようでは、『果たすべき役割と認可の整合性』が問われるだろう。

「蒜山高原」でドライブにお勧めなのは、まずは「蒜山大山スカイラン」の途中にある「鬼女台(おにめだい)」だ。
写真は11月初旬の7時前に撮影した雲海と朝日だが、こういう光景が容易に見られるのも車中泊の特権だと思う。

さらに大山に向かって進むと、紅葉の絶景スポットで有名な「鍵掛峠」がある。
ちなみに暑い季節は、さらに標高の高い大山の山頂近くに、無料のいい車中泊スポットもある。
筆者は、こういう周辺情報もなく、ただ道の駅の車中泊情報のみを語るのは、『旅人としては片手落ち』だと思っている。
それは今の道の駅での車中泊は、”クルマ旅の宿=夜間の睡眠を含めた休憩”として利用することを前提に、国交省が認めているからに他ならない。
すなわち個人的に車中泊をどう楽しむかは別として、少なくてもネット上で道の駅での車中泊の話をするなら、『旅の話があるのは当たり前』。
それがないというのは、国交省がお断りしている『宿泊目的での利用促進』とみなされても反論の余地はなく、マスコミも避けたい、いわゆる”抵抗勢力”のお仲間ということになるわけで、いくら頑張っても世間から評価されることはないだろう。
まして道の駅でのバンライフなんて、あり得ない(笑)。世の中はそんなに甘くないということだ。
「道の駅 風の家」の施設

こちらが「道の駅 風の家」の航空写真だが、この道の駅には中央に駅舎と農産物直売所を挟んで、❶と❷の駐車場がある。
総収容台数は224台と十分で、どちらも概ねフラットだ。

収容台数が多いのは❷の駐車場。ただこちらは農産物直売所の利用者が大半だ。

トイレまでの距離からすると、車中泊に好適なのは❶の第一駐車場だ。

駅舎に隣接する24時間トイレは、2020年の春にリニューアルが完了。

中にはウォシュレットが完備している。

なお、こちらには駐車場に独立したロッジのような、「観光インフォメーションサービス」がある。

ただ中は無人で、あまり期待しないほうがいい(笑)。

続いては、「道の駅 風の家」の物販飲食施設について。

こちらが「農産物直売所」で、週末は朝から地元の人々が続々とやってくるが、冬季は休業となる。
ちなみに並んでいるのは「夏大根」。

蒜山高原は黒土で、大山の噴火で堆積した多孔質な火山灰からできている。
「黒ボク土」と呼ばれるこの土壌は、保湿性が高く粘りが強いため、農地に適しているそうだ。
加えて夏でも涼しい蒜山高原では、その時期に大根が育つという。

いっぽうこちらは、蒜山名物の乳製品や地元特産品&工芸品、お土産品などを販売している売店だ。
品数は豊富で、物販飲食においては「道の駅 風の家」が、近くの「道の駅 蒜山高原」を圧倒的に凌駕している。

もちろんご当地グルメだけあって、売店にはこういうものも売っている。

50年以上の歴史を誇る「ひるぜん焼きそば」は、2011年の「B-1グランプリ」で1位を獲得した、「道の駅 風の家」の食堂でも人気の高いソウルフードだ。
蒜山では昭和30年代頃から、冬の保存食として各家庭で作られていた味噌を使った、焼きそばやジンギスカンが食べられていたそうだが、蒜山にあった食堂が、ニンニク・玉ねぎ・リンゴなどの野菜類と調味料を合わせた、独自の味噌だれを使って、親鶏(かしわ肉)とキャベツを入れて提供したのが、そのルーツとされている。

いっぽうこちらは、道路を挟んだ向かいにある「そばの館」。

筆者がオーダーしたのは温かい「てんぷらおろししば」1380円。

こちらを頼めば、そばの食レポも少しは書けたと思うが、寒かったので気が進まず温そばにしたため、店自慢の『挽きたて・打ちたて・茹でたて』を感じることはできなかった。
食べログにはなかなか手厳しい評価も出ていたが、そりゃ信州や出雲のような、そば処の行列店と比較するほうが酷だ(笑)。
値頃でボリュームもあり、満腹になったことは確かだし、道の駅の食堂として評価すれば十分及第点はつけられると思う。
テラス席ではペット同伴での食事もできるようだ。
10時30分~16時30分
水曜 定休
「道の駅 風の家」 車中泊好適度
「道の駅 風の家」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:なし。
缶・ビン・ペットボトル:24時間トイレの横に設置

来客数から考えても、可燃物のゴミ箱は置いたほうがいいとは思った。
「道の駅 風の家」の最寄りの温泉&買物施設
蒜山ラドン温泉(休暇村蒜山高原)
道の駅から約5キロ・10分弱
☎0867-66-2501
大人600円
11時30分~15時(最終受付14時30分)
ただし終了時間はかなり早い。夕方遅めがいい人には下のほうがお勧めだ。
蒜山やつか温泉快湯館
道の駅から約11キロ・クルマで15分
☎0867-66-2155
おとな740円
4月~11月:10時~22時
(受付最終21時30分)
12月~3月:10時~21時
(受付最終20時30分)
水曜 定休
コンビニ
セブンイレブンまで約1.4キロ。
スーパーマーケット
大きな店には30分近く走らないと行けないが、食料品は3キロほどのところにある「スーパーヒルセン」で手に入る。
「道の駅 風の家」のアクセスマップ
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