【2023年1月更新】
車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家がまとめた、「道の駅フェニックス」の車中泊に関する記述です。
この記事は車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
「道の駅フェニックス」は、宮崎から日南観光の拠点に使える風光明媚な車中泊スポット
道の駅フェニックス DATA
道の駅フェニックス
〒889-2301
宮崎県宮崎市内海381-1
☎0985-65-2773
営業時間
物産館:8時30分~18時
無休
「道の駅フェニックス」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第20回
登録日/2004年8月9日
前身は宮崎交通が1965年に開業したフェニックスドライブイン
「道の駅フェニックス」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2009.05.04
2011.12.31
2018.01.04
2022.12.31
※「道の駅フェニックス」での現地調査は2022年12月が最終で、この記事は友人知人から得た情報及び、ネット上で確認できた情報を加筆し、2023年1月に更新しています。
道の駅フェニックス【目次】
「道の駅フェニックス」のロケーション
宮崎市内から約20キロ、青島からは約4キロ。「道の駅フェニックス」は、風光明媚な「日南フェニックスロード」の別称を持つ県道377号に面している。
昭和40年代の新婚旅行ブームで、付近の青島や日南海岸は一大観光地となったが、「道の駅フェニックス」はその当時にあった「フェニックスドライブイン」の建物を引き継ぐ、トロピカル・ムードあふれる「クルマ旅の宿」だ。
県道337号を挟んだ高台には、「鬼の洗濯岩」を見下ろす展望台がある。
展望台には海岸に降りられる階段が2ヶ所あるが、ひとつは途中に崩落しているところがあって通行止め。2022年12月現在は、こちらだけが通れる。
ただ「鬼の洗濯岩」を見るなら、もっとラクにアクセスできて、圧倒的にスケールの大きな青島の方がお勧めだ。
ちなみに、よくガイドに登場する「堀切峠」は、「道の駅フェニックス」から県道377号を1キロほど青島方面に走った、山間部に入る手前にあるが、見える景色は、道の駅の前の展望台とさほど変わらない。
「道の駅フェニックス」の施設
「道の駅フェニックス」の駐車台数は99台となっているが、中央にある「観光物産館」を挟んで2ヶ所に分かれている。
ただ、奥にも駐車場があることに気づいていない人も多いと思う。
宮崎から日南にかけては、風光明媚な日向灘沿いに「道の駅フェニックス」以外の車中泊スポットが見当たらないため、昼夜を問わず利用客は多く、年末年始やゴールデンウィークには夜間満車になることも珍しくない。
しかし、他に車中泊スポットがないわけでもない。
さて。
こちらがメインにあたる①の駐車場だが、駅舎の近くは全体的に傾斜しており、比較的平らなのは、左奥のキャンピングカーが集まっている場所になる。
ただ、ここは大型車用のスペースだ(笑)。
24時間トイレは、駅舎の並びの一番奥の山に近い場所にある。
ウォシュレットがあるのは多目的トイレのみで、男女それぞれの個室にはない。
いっぽうこちらは②の駐車場。普通車の収容数は①とさほど変わらないようだが、こちらもかなりの傾斜がある。
そうなると、トイレが遠く遠い分だけ車中泊には不便だろう。
またいずれにしても、「道の駅フェニックス」は地デジの電波は弱い。
売店は丸い建物の壁面に沿って設けられており、店内は明るいが買物がしやすいレイアウトというわけではない。
品揃えは宮崎名物が充実している。
筆者のお勧めはチキン南蛮のタレ。スーパーマーケットより圧倒的に揃っていた。
あまたの若者が食べログやホームページで絶賛している「道の駅フェニックス」のマンゴーソフト。
運が悪いと長蛇の列にぶつかるが、正直云って味は「並」(笑)。大人が並んでまで食べるほどのものだとは思わなかった。
なおレストランは、2022年3月末で閉店している。
「道の駅 フェニックス」は、その際立ったロケーションでもってはいるが、施設自体は老朽化が目立つ。
2020年にソフトクリームのブースを手直ししているようだが、抜本的なリニューアルが待ち遠しいところだ。
しかし今のところ、リニューアルの情報は聞こえてこない。ただ年代から見て、ここは今の耐震安全基準を満たしているのだろうか…
「道の駅フェニックス」の車中泊好適度
「道の駅フェニックス」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:なし
缶・ビン・ペットボトル:自動販売機の横に設置
2022年12月に訪ねてみると、ゴミ箱が”新しく”なっていた(笑)。
ただかつての「道の駅フェニックス」には、きちんと可燃物のゴミ箱が置かれていた。もしかすると、指定管理業者が変わったのかもしれない。
ちなみに、車中泊の旅行中に発生するゴミは「家庭ゴミ」ではない。
しかるに「家庭ゴミの持込み禁止」は地域住民に向けた正しい勧告ではあるが、車中泊の旅行中に発生するゴミは該当しない。
こう説明すれば分かりやすいと思う。
近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。
それを道の駅に駐めたクルマの中で食べると、残った容器がゴミになる。
ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、
道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。
すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。
明日自宅に帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を掲載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。
「道の駅フェニックス」の最寄りの温泉&周辺買い物施設
神話の湯
クルマで青島方面に約7分
☎0985-77-5525
大人550円
6時~22時(受付最終21時30分)・不定休
コンビニ
ローソンまで約2.2キロ。
スーパーマーケット
「マルミヤストア 郡司分店」が約12キロのところにある。