【2023年4月更新】
車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家がまとめた、「道の駅 えびの」の車中泊に関する記述です。
この記事は車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
「道の 駅えびの」は、国道で南九州をゆっくり周る人のオアシス的存在。
道の駅 えびの DATA
道の駅 えびの
〒889-4234
宮崎県えびの市大字永山1006-1
☎0984-35-3338
営業時間
9時~18時
第3火曜定休
1月1日・2日 休館
「道の駅 えびの」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第38回
登録日/2012年9月14日
「道の駅 えびの」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2013.10.26
2021.01.01
※「道の駅 えびの」での現地調査は2021年1月が最終で、この記事は友人知人から得た情報及び、ネット上で確認できた情報を加筆し、2023年4月に更新しています。
道の駅 えびの【目次】
「道の 駅えびの」のロケーション
えびの高原は、天草方面から日向灘に面した宮崎市に向かって九州を横断する人、あるいは球磨焼酎で知られる熊本県の人吉から、霧島温泉に向かって一直線に南下しようとする人が交差する、交通の要衝に位置している。
「道の駅 えびの」は九州縦貫自動車道「えびのIC」に隣接しているが、ETC2.0を搭載しているとしても、PAとSAが揃う高速道路を降りてまで、この道の駅にわざわざ立ち寄る人は少ないと思う。
つまり、「道の駅 えびの」は国道でゆっくり九州を旅する人に適したロケーションにあるといえるだろう。
「道の駅 えびの」の敷地には、島津家第17代当主・島津義弘の銅像が立つ。
島津義弘と云えば、朝鮮出兵(文禄・慶長の役)で大きな戦果を残し、関ヶ原の戦いでは、徳川家康方本陣を敵中突破して帰還している。
この退却戦は、のちに「島津の退き口」と呼ばれ、全国にその名を轟かせた。
義弘は1564年(永禄7年)に、加世田より29歳で亀城(飯野)に入り、26年間を当地で過ごした。
飯野城址・加久藤城址・木崎原古戦場など、えびの高原周辺には、義弘ゆかりの史跡や文化財が数多く残されている。
なお、「道の駅 えびの」よりもさらに標高の高い韓国岳の登山口近くには、「足湯の駅・えびの高原」がある。
「足湯の駅・えびの高原」は、長引く新燃岳と硫黄山噴火の影響を受け、2019年4月に運営していた民間企業が経営難から休業を決め、えびの市に無償譲渡された。
それを受けてえびの市は、販売所の運営をJAえびの市に、施設管理や観光案内を市観光協会に委託し、2020年4月から足湯を含めて営業を再開している。
「道の駅 えびの」の施設
2013年にオープンした「道の駅 えびの」の駐車場は、広くてフラットで車中泊に支障はない。もちろんトイレにはウォシュレットが完備されている。
筆者はオープンした年に偶然前を通りかかって立ち寄ったのだが、残念ながら開店時間前だったため、中まで詳しく見ることはできていない。
またリベンジを期して2021年の元旦にも足を運んだが、やはり正月休みだった。
写真は、売店の窓の外から撮影した店内の様子。
ホームページを見ると、「道の駅えび」のセールスポイントは地産地消で、直売所の「結いの市」では、地元の農家が作る野菜と花、そして宮崎牛の精肉が手に入る。またバイキング式のレストランが高い人気を博しているようだ。
また、近くにある陸上自衛隊えびの駐屯所のアンテナショップもあるらしい。ちなみに自衛隊グッズは、静岡県の「道の駅すばしり」でも売っていた。
「道の駅 えびの」の車中泊好適度
「道の駅 えびの」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:駅舎の外にあり24時間利用可。
缶・ビン・ペットボトル:自動販売機の横に設置。
可燃物のゴミ箱はテイクアウトの店の隣にある。
こう説明すれば分かりやすいと思う。
近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。
それを道の駅に駐めたクルマの中で食べると、残った容器がゴミになる。
ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。
明日自宅に帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を掲載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。