「クルマ旅のプロ」がお届けする車中泊温泉旅行ガイド
「クルマ旅専門家」・稲垣朝則が、10年以上かけてめぐってきた全国の温泉地を、「車中泊旅行者の目線」から再評価。車中泊事情や温泉情緒、さらに観光・グルメにいたる「各温泉地の魅力」を、主観を交えてご紹介します。
「クルマ旅専門家」・稲垣朝則が、10年以上かけてめぐってきた全国の温泉地を、「車中泊旅行者の目線」から再評価。車中泊事情や温泉情緒、さらに観光・グルメにいたる「各温泉地の魅力」を、主観を交えてご紹介します。
失敗しないための、車中泊温泉旅行ガイド
クルマ旅のプロがまとめた、北海道から九州まで車中泊で出かけたい全国の温泉地ガイドの決定版。
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小さいながらも「おもてなし感」を感じる、これぞまさに「町湯」なり。
「阿蘇内牧温泉」には、今でも「町湯」と呼ばれる6つの「公衆浴場」がある。
普通「公衆浴場」といえば、こういう感じの市営か町営、あるいは温泉組合が管理保有している施設と思いがちだが、実はそうとも限らないらしい。
「阿蘇内牧温泉」の場合、中にはこのように風格の漂う温泉旅館も含まれており、ある意味「バラエティー」に富んでいる。
しかもすべての「町湯」が、それぞれ独自の源泉を持つというのは、温泉好きにはそそられる話なのだが、さすがに続けて6つも周るというのは辛い。
なのでここでは、筆者が意表を突かれたユニークな「町湯」を紹介しよう。
その名は「宝湯」で、なんと割烹料理店の中にある。
入浴料は400円。この値段でボディソープとリンスインシャンプーが入ったカゴを個々に貸してくれるという「おもてなし」が嬉しいのだが、「宝湯」はなんとそれにタオルまでついてくる。
浴室は小ぶりで、露天風呂へは内湯の中を歩き、引き戸を開けて出入りする。お湯は比較的ぬるめの芒硝泉で、ついつい長湯がしたくなる。「飲泉可能」の表示に気づき、少しだけ舐めてみたが鉄のような味がした。
ちなみに「割烹料理がね政」は予約制だが、食事処としても人気がある。
夜の10時までやっているので、ここでひと風呂浴びて、食事代わりに活魚や馬刺しで一杯やり、そのまま150メートルほど歩いて「RVパーク阿蘇牧内」まで帰るというのは、中高年の親父には理想的(笑)。
次回はそのようにしてみたい。
「割烹料理がね政」宝湯
〒869-2301 熊本県阿蘇市内牧186-1
☎0967-32-1563
大人400円
11時~22時・無休
駐車場あり