初めて九州を車中泊で旅する人に向けた『具体的で的確なアドバイス』を、経験豊かな「車中泊旅行家」がお届けします。
これまでの九州車中泊旅行歴 通算16回
※記録が残る2008年以降のデータです。
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「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊旅行ガイド

この記事は、1999年から車中泊に関連する書籍を既に10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「車中泊旅行家・稲垣朝則」が、独自の取材に基づき、全国各地の「クルマ旅にお勧めしたい観光地」を、「車中泊旅行者目線」からご紹介しています。
~ここから本編が始まります。~
まずは、車中泊クルマ旅における「九州の基本」から。

九州の大きさとアクセスルート

出典:九州旅ネット
九州の面積は36,750 km²で、18,800km²の四国の約2倍、83,454km²の北海道に比べると半分ほどの大きさになる。
ちなみに周回距離は約1,500kmとされているが、雲仙・天草のような入り組んだエリアまでしっかり周ると、実際は2,000km近くになるだろう。

ライダーのようにツーリングが目的なら、5日ほどで1周することは可能だろうが、そもそも九州は「横断」と「縦断」の旅がおもしろいわけで、さほど外周にこだわる必要はないと思う。
ゆえに、九州のどこに行きたいのかで、上陸する場所とスケジュールを自在に組み合わせることが大切だ。

九州へのアクセスルートは、自走なら「中国自動車道」からそのまま「関門橋」を超えて「門司」に至るか、下関から国道2号で「関門トンネル」をくぐる。

なお「関門トンネル」は歩いて通ることも可能で、その場合は無料だが、クルマは160円の通行料が必要になる。

いっぽうフェリーは、本州とは8本の航路、四国とも5本の航路で結ばれており、主に「門司」と「別府」が九州側のゲートウェイになっている。
フェリーについては、それぞれ下の記事で航路ごとに詳しく解説しているので、ぜひ参考にしていただきたい。
着目すべきは、”九州ならでは”と呼べる旅のコンテンツ

さて。
貴方は「九州」から何を連想するだろう?
もちろん九州にも、「絶景」「史跡」「名湯」「郷土料理」など、「全国共通の車中泊クルマ旅コンテンツ」は揃っている。

しかし筆者が注目していただきたいのは、それらよりも『博多の屋台の飲み歩き』や『古代日本の遺跡めぐり』といった、”九州ならでは”のコンテンツだ。
「ご当地」と親しんでこそ、日本各地を旅する意味がある。
九州一周…

聞こえはいいが、筆者を含めた車中泊クルマ旅のベテランたちは、おそらくそれを重要視はしていない。
まして『アラウンド年金受給』世代なら、それは内陸部までしっかり見た後、「人生総仕上げの旅」にするほうがいい(笑)。
旅のスタートは、別府からがお勧め!

特に関西地方に在住の旅人は、九州へのアクセスは陸続きで行動に自由が効く、「関門海峡」を渡って門司に入るルートをイメージしている人が多いと思う。
しかし地図をよく見ると、それがベスト・ルートになるかどうかは疑問だ。

ご覧のように「関門橋」は、九州の北の外れに接続しており、「門司」と「下関」の観光には最適だが、それ以外の観光地までは思っているより距離がある。
同じ福岡県でも「門司」から「博多」までは、高速道路を通って約80キロ・1時間15分、国道だと2時間半近い時間を要する。

もちろん初めての場合は、「門司」「小倉」「宗像」と福岡県の観光スポットを周ればいいのだが、このルートを何度もリピートするのは、ちょっともったいないように思う。
いっぽう、フェリーでのアクセスが前提になるものの、「別府」はどうだろう。

豊後水道に突き出た、丸い「国東半島」の少し南に位置する「別府」は、日本屈指の規模を誇る「別府温泉郷」を持つだけでなく、垢抜けた雰囲気で若い女性に圧倒的な人気を誇る「湯布院」にも近い観光地で、車中泊環境も揃っている。

さらに特筆すべきは点は、市内から「湯布院」を経由して、最後は「阿蘇神社」にいたる、無料の観光道路「やまなみハイウェイ」の入口でもある。
また北に進めば福岡県、南に下れば宮崎県、さらに高速道路の「大分自動車道」で西に進めば、佐賀県はおろか長崎県まで一本道で行くことができる。

ちなみに「別府」から「長崎」市内までは、フルに高速道路を走れば約240キロ・クルマで3時間ほどになる。
できれば、途中の佐賀県にある陶磁器発祥の地「有田」や「伊万里」、あるいは『日本三大美肌の湯』のひとつに挙がる「嬉野温泉」あたりで1泊すれば、無理なく行き着くことができるだろう。
すなわち、旅先の選択肢は「関門橋」ルートより圧倒的に多く、さまざまな旅のプランにフィットする。
なお別府への詳しいアクセス方法については、下の記事を参考に。
九州の道路事情

九州は北海道と同じで、高速道路を使ったほうがいい場所が限られている。
とりわけ九州内陸部を占める「久住高原」から「阿蘇一帯」は、今も高速道路がまったく通っておらず、「草千里」や「高千穂」といったメジャーな観光地へは、国道を紡いでアクセスするほうが、高速道路を使うよりもずっと便利だ。

ただ国道は概ね走りやすく、四国のような酷道にぶつかる心配はない(笑)。
いっぽう、都市部で戸惑うのは「市電」の存在だ。

長崎・熊本・鹿児島には、今も市内の目抜き通りを市電が走っているので、特に線路を跨いで右折する時には気をつけよう。
さらに長崎市内は、そこに町の小ささが重なるため、他県とはスマホナビの表示距離が大きく変わる。
つまり油断していると、「あっ!」という間に曲がるべき角が来てしまい、さらに後ろから市電が迫ってきたため、焦りまくり~!(笑)
なんてこともあるので、ご注意を。
長崎では音声案内を利用するほうがいい。
九州の車中泊事情

九州に限ったことではないが、車中泊クルマ旅では、毎日移動して車中泊地が変わる場合は「道の駅」を、逆に温泉地などに数日滞在する場合は「オートキャンプ場」か「RVパーク」を利用するのが基本だ。
長距離輸送トラックと同じように、日が暮れた頃に到着して、朝ドラを見たら出発する旅人にまで、「オートキャンプ場」か「RVパーク」を利用しろと云っても、誰も耳を貸さないのは当たり前(笑)。

「オートキャンプ場」や「RVパーク」は、「道の駅」が使いづらい・使えない場合の”オプション”であることは、もはや誰もが心得ている。

だが、鹿児島県と宮崎県の「道の駅」は、ちょっと事情が違う。
都道府県によって格差はあるが、特に南九州にある両県の「道の駅」には、可燃物用のゴミ箱を用意していないところが多く、そこでの車中泊が連続してくると、旅人は溜まったゴミの処分に苦慮させられる。
対策は、あらかじめ可燃物のゴミ箱を置いていない道の駅を調べておき、そこを車中泊地から外しておくのがいちばん簡単だ。
そんなの、どうやって調べるの?
このサイトを見るんだよ(笑)。
ちなみに筆者は、これまで訪ねた九州全県(沖縄を除く)の「ゴミ箱設置レポート」をまとめており、それは下の記事からご覧いただくことができる。
本当に『車中泊旅行者に寄り添う』というのは、こういうことでは?
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