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車中泊ドラマ「絶メシロード」 車中泊監修秘話

エッセイ
この話は、「クルマ旅専門家」・稲垣朝則が、20年以上に及ぶキャリアを通じて、思い浮かんだことをエッセイに仕立てた記事のひとつです。
旅の空から ~エッセイ&忘備録~
クルマ旅専門家・稲垣朝則が、車中泊の取材旅で書き残した忘備録と、旅でのエピソードを綴ったエッセイを収録しています。

テレビ史上初の「道の駅での車中泊」を実現

2020年1月からテレビ東京系列で放送が始まった、ドラマ25「絶メシロード」の車中泊に関連する監修を担当した。

この話が筆者のもとに舞い込んできたのは、放送される半年ほど前。

当初は、ここ最近煩いくらいマスコミに登場している「VANLIFE」の話かと思ったが、実際はプロモーションビデオの通り、全く逆の「正統派車中泊」を地で行くような物語だった(笑)。

仕事の内容は、まず12話に登場する車中泊スポットの選定。

筆者が推薦した場所に、スタッフがリストアップした場所を加え、7月に東京に5日間ほど滞在し、脚本家や監督らと候補地のロケハンを行い確定した。

写真は第3話で須田が「生き残った」榛名湖の無料駐車場(笑)。

あえてここを選んだ理由は、この「タイヤ痕」にある。

普通はこういうタイヤ痕のある場所では車中泊を避けるのだが、その怖さをドラマでは面白おかしく表現し、「やってはいけないと云わずに、やらないほうがいい」というメッセージに仕立てている。

ただし筆者はその旨をアドバイスしただけで、それをカタチにしたのは脚本家・監督・そして俳優さんたち…

さすがはその道のプロ集団だけあって、たいしたものだと感心した。

車中泊スポットで筆者がこだわったのは、「道の駅」だ。

車中泊禁止

これまで10本以上、車中泊がらみのテレビ番組に携わってきたが、「道の駅」はまさに鬼門で、こういうところがあるため、特に大手マスコミは道の駅での車中泊に対して弱腰だ。

今でも実際に道の駅でロケをした番組を、筆者は見たことがない。

その背景には、未だに車中泊そのものを定義付けすらできない、グランドデザインの希薄な業界の存在がある。

道の駅 禁止事項

そのうえ日本人は論理的で、ついつい「駄目な理由」と「禁止事項」ばかりを書き並べたがる(笑)。

しかし30分番組のわずか1.2分で、それを絵にするのは物理的に不可能だ。

だが逆に、「こういう車中泊ならやっていい」というのは可能なはず。

許される車中泊は、いまさら云うまでもあるまい。

そしてこれも前述の「タイヤ痕」と同じで、車中泊初心者の須田が「実践しながら覚える」スタイルを踏襲したいと思っていた。

後はそれを実際にやらしてくれる道の駅、しかも圧倒的に有名で、車中泊旅行者がよく利用する道の駅の撮影許可を得ることが、筆者の本当の狙いだった。

道の駅

協力してくれたのは、伊豆の「マリンタウン伊東」。

まさに、ここ以上の道の駅はないという道の駅である(笑)。

これほどメジャーな道の駅が、正式に車中泊を認めているのに、なぜオタクでは「同じ車中泊」が駄目なのか?

こういうのをマーケティングでは「シャワー効果」と呼ぶのだが、これでもう、この問いに答えられる道の駅は「ない」も等しいはずだ。

クルマ旅を愉しむ人々にとって、既に1000ヶ所を軽く上回る道の駅での車中泊は、「絶対に守らなければならない既得権」のはず。

RVパークやカーステイを否定はしないが、車中泊をする人の優先順位からすれば、「業界さんたち」はこういうことにもっと注力すべきだ。

というか、自己権益ばかりを優先し、「業界」意識がまるでない(笑)。

ローカルテレビ局の「深夜番組」が、どれほどの影響力を出せるかは未知数だが、映像で見せられる「既成事実」ができたのは、画期的で素晴らしいことだと思う。

もうひとつの仕事は、グッズの選定。

フリードプラス

ストーリーを聞いたときから、使うクルマはフリード・プラスと決めていた。

それ以外にも車中泊マットやポータブル電源など、実用性の高いグッズを提案しているのだが、脚本が完成してみると、筆者の予想外の展開が待っていた。

絶メシロード

ドラマには、車中泊のベテランの役で山本耕史氏演じる鏑木が登場するのだが、なんと彼のクルマに筆者のWizを使いたいという。

ハイエース

Wizが登場するのは、2.4.9.10話の都合4回。

特に9.10話は須田親子が乗車するシーンも繰り広げられる。

これ以上はネタバレになるので、見てのお楽しみということで。

Ps

絶メシロード

第2話をご覧になられた方は違和感を持たれたかもしれないが、実は撮影直前に、台風19号で木更津の中の島大橋の手すりが吹き飛ばされてしまった。

そのため急遽シナリオを変更し、ああいうカタチに現場で対応した。

木更津

野外ロケに事件はつきものだが、それにしてもこのドラマは台風との戦いの連続だった。

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