25年のキャリアを誇る車中泊旅行家がまとめた、御母衣ダムの湖畔に咲く「荘川桜」の紹介です。
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この記事は、1999年から車中泊に関連する書籍を既に10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「車中泊旅行家・稲垣朝則」が、独自の取材に基づき、全国各地の「クルマ旅にお勧めしたい観光地」を、「車中泊旅行者目線」からご紹介しています。

~ここから本編が始まります。~
プロジェクトXで取り上げられた感動のストーリーを持つ、樹齢500余年を誇る名木

荘川桜 DATA
荘川桜公園
〒501-5424
岐阜県高山市荘川町中野770番地1
現地電話なし
問い合わせ先:05769-2-2211
(高山市荘川支所)
駐車台数:76台(無料)
入園料:無料
「荘川桜」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2008.04.29
2010.04.25
2025.07.21
「荘川桜」での現地調査は2025年7月が最新です。
荘川桜とは

「荘川桜」は、「御母衣(みぼろ)湖畔」の「中野展望台」に立つ、樹齢500余年と推定される2本の見事な老桜のこと。
樹種は淡いピンク色の花弁と、ごつごつした幹が特徴のアズマ・ヒガンザクラで、岐阜県の天然記念物に指定されている。
「荘川桜」については、このサイトがいちばん詳しく紹介している。
荘川桜を有名にしたエピソード

上記のサイトにも書かれているが、実は2本の桜は、この「御母衣湖」の底に沈む運命にあった。
時は1952年(昭和27年)。
日本は終戦後の復興に向けて水力発電を推進するため、電源開発促進法を制定し、電源開発株式会社(J-POWER)を設立。
その最初のダム開発計画が、庄川最上流のこの地に立ち上げられた。

計画された「御母衣ダム」は、総貯水量3.3億立方メートルを誇る東洋一のロックフィルダムで、当時の旧荘川村の一部がダム湖の底に沈むことになるため、当然ながら、地域住民は先祖伝来の土地と生活を守るべく、激しい反対運動を展開する。
しかし、初代電発総裁であった「高碕達之助」の誠意ある説得により、昭和34年に「御母衣ダム」建設計画は合意を迎えた。
その年の11月。
死守会解散式に招かれた「高碕」は、自らの責任で水没する集落を散策中に、「光輪寺」の境内にあった老桜を発見し、移住する人々の心の拠り所として、それを湖畔に移植することを決意する。

だが、『桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿』と云われるほど、外傷に脆弱な桜の移植は難しく、まして樹齢500年もの老木を移植するというのは、まさに前代未聞と噂された。
そこで「高碕」は、指導者として当時日本一の桜博士と称されていた「笹部新太郎」に白羽の矢をたて、就任を依頼する。
「笹部」は早速現地を訪れ、近くの「照蓮寺」の境内にもう1本の巨桜を発見し、『万が一1本が枯れても、もう1本が助かれば』との想いから2本の移植を提案。
そして2本は同時に移植されたのち、奇跡の蘇生を果たして今日に至っている。
ちなみにこちらが、2002年6月11日にNHKの「プロジェクトX〜挑戦者たち〜」で放送された、『桜ロード 巨木輸送作戦』の予告動画で、本編はAmazon等でDVDとして販売されている。
荘川桜公園へのマイカーアクセス

「荘川桜」が移植されているのは、「東海北陸自動車道」の「庄川インター」から、国道156号を「白川郷」方面に9キロほど走ったところにある御母衣湖畔の「中野展望台」で、駐車場を合わせて「荘川桜公園」とも呼ばれているようだ。
駐車場は無料だが、ゴールデンウィーク頃に満開を迎えるため、休日は花見客と観光バスで大賑わいになる。

出典:岐阜県観光連盟
なお例年「荘川桜」は満開前後の3日間、日没から21時までライトアップが行われるようだが、2025年は照明機器のトラブルで中止となっていた。
詳細については、ホームページでも公表されるが、毎年URLが変わるようなので、ここでは電話番号を案内しておこう。
☎05769-2-2272(荘川観光協会)
しかしめんどくせ~なぁ、もう(笑)。
2025年まで「荘川桜」は見学・駐車場ともに無料で、普通車は約70台が停められる。
という具合に、プロに頼めば、SNSみたいに同じような開花状況の写真だらけのページではなく、駐車場情報を合わせた『本当に行きたい人にとって必要な情報が、適切に盛り込まれたサイト』をちゃんと制作してくれるだろうに…。
今の旅行者は、そういうサイトを見慣れているので、そのレベルに達していないページを見るとイライラすると思う(笑)。
ちなみに「荘川桜」の最寄りの車中泊スポットは、約9キロ・クルマで15分のところにある「道の駅 桜の郷荘川」で、日帰り温泉を併設している。
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