この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、全国各地からセレクトした「クルマ旅にお勧めしたい100の旅先」の中のひとつです。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
「雛のつるし飾りまつり」は、「河津桜まつり」と肩を並べる東伊豆の名物イベント
伊豆稲取の「雛のつるし飾りまつり」【目次】
「雛のつるし飾りまつり」の概要
稲取温泉で毎年1月下旬~3月末に開催される「雛のつるし飾りまつり」は、「河津桜まつり」と肩を並べる伊豆半島の名物イベントだ。
期間中は、「いち早く春を感じたい人たち」が全国各地からやってくる。
メイン会場の「文化公園 雛の館」には、ご覧のような圧倒される数の「つるし雛」が様々なかたちで展示されており、退場者のため息を誘う。
その数は約100対(約11,000個)。無粋な男の筆者ですら感動するのだから、女性は「言わずもがな」だろう(笑)。
「雛のつるし飾りまつり」の歴史
「雛のつるし飾り」のルーツを辿ると、娘の健やかな成長や良縁を願い、「桃の節句」に母親や祖母が、「つるし飾り」を手作りして飾るという江戸時代からの風習に行き着く。
「花」「桃」「うさぎ」「きんちゃく」「とうがらし」など、個々の人形には意味があり、その数は30種類以上あるという。
例えば「桃」は厄払いや多産・長寿延命。「とうがらし」は娘に悪い虫(悪い男性)が付かないための願いらしい(笑)。
一度は廃れかけたそうだが、「雛の会」の努力と地元の人々の協力によって復活。1998年以降、毎年「雛のつるし飾りまつり」を開催してきたというから、今年で20年を迎えることになる。
この祭りについては、既に多くのウェブサイトで、女性や母親の目線から紹介されているので、あえて筆者がこれ以上語る必要はあるまい。
雛のつるし飾りまつり オフィシャルサイト
「雛のつるし飾りまつり」 マイカーアクセスガイド
むしろ我々のような車中泊の旅人にとって、大事な話はここからだ。
メインの会場となる「文化公園」の無料駐車場は、祭りの期間中イベントスペースとして使用されるため、まず駐車できないと思ったほうがいい。
使えるのはわずか3台分のスペースだけ。
代わりに前の坂を下った海岸前に、この臨時無料駐車場が用意されている。
トイレがないので車中泊はできないが、ここでする必要性もないだろう。
稲取文化公園 雛の館
静岡県賀茂郡東伊豆町稲取1729
☎0557-95-2901(稲取温泉旅館協同組合)
※稲取温泉旅館協同組合と、文化公園「雛の館」は近所だが場所は違う。カーナビで確実に到着する場合は、住所でナビを設定しよう。