車中泊で行く、熱海の楽しみ方【クルマ旅のプロが解説!】

温泉郷・温泉地
「クルマ旅のプロ」がお届けする車中泊温泉旅行ガイド
「クルマ旅専門家」・稲垣朝則が、10年以上かけてめぐってきた全国の温泉地を、「車中泊旅行者の目線」から再評価。車中泊事情や温泉情緒、さらに観光・グルメにいたる「各温泉地の魅力」を、主観を交えてご紹介します。
失敗しないための、車中泊温泉旅行ガイド
クルマ旅のプロがまとめた、北海道から九州まで車中泊で出かけたい全国の温泉地ガイドの決定版。
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車中泊旅行者が落ち着ける居場所は、JR熱海駅から離れた親水公園から銀座通り。

熱海 親水公園

車中泊で行く熱海の楽しみ方【目次】

熱海の歴史と現在

熱海の繁華街は山手にある

熱海で行っておきたい2つの温泉

熱海の車中泊事情&車中泊スポット

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熱海の歴史と現在

出典:熱海市

海中から湧き出た熱湯を村人が見つけた…

という熱海開湯の伝承は、約1500年前の仁賢(にんけん)天皇の時代に遡るという話もあるが、とりあえずそのあたりは「かけ湯」のように聞き流そう(笑)。

熱海の湯殿にどっぷり浸かって聞くべきは、江戸時代以降の話になる。

徳川家康

熱海温泉をこよなく愛した歴史上の人物といえば、江戸に幕府を開いた「徳川家康」が有名だ。

さらに3代将軍・徳川家光は、現在の熱海市役所がある場所に湯治用の御殿を造らせ、4代徳川・家綱以降が、熱海の湯を江戸城まで運ばせる「御汲湯」(おくみゆ)を行ったことで、熱海の温泉は「将軍御用達の湯」として、日本中に広くその名が知れ渡った。

明治時代に入ると、皇族と政財界の重鎮が熱海に別荘を構えて滞在したり、著名な文人墨客が移り住んで数々の名作を書き上げていくが、徳川家康級の貢献を果たしたのは、女流作家の「樋口紅葉」だろう。

出典:熱海市

1897年から6年間にわたり、読売新聞に断続的に掲載された「金色夜叉(こんじきやしゃ)」の中で、熱海海岸は主人公の「貫一とお宮」が泣いて別れる舞台として描かれ、二人を実在人物のように想う人々が、熱海を訪れるきっかけとなる。

熱海

「貫一・お宮の像」は、それから100年以上が経過した今でも、「金色夜叉など読んだこともない人たち」の記念撮影スポットとして生き続けているからおもしろい。

熱海

さて。

東海道新幹線が開通したのは、日本の高度経済成長期と呼ばれる1964年。

それと前後して伊豆スカイライン・熱海ビーチラインなどの道路整備が進むと、1969年に熱海の年間観光客数は、ピークの532万人に到達する。

その結果、熱海は「ハネムーンのメッカ」としての地位を不動のものとするのだが、その後は「オイルショック」や「バブル崩壊」などの経済不況で、客数が激減したまま時が流れ、東日本大震災があった2011年には、ついに年間客数が1969年の半分以下まで落ち込んでしまった。

それから、苦節10年…

熱海駅前

現在の熱海は「古びた昭和の温泉街」から、「お洒落で便利なリゾート地」への脱皮が進み、再び若者たちから支持されるモダンな温泉街に変わりつつある。

だがそれは、海沿いから少し離れたJR駅前の話だ。

熱海の繁華街は山手にある

熱海 昭和通り

行ったことがある人ならご存知だと思うが、熱海の繁華街は、坂が多いうえに、曲がりくねった道や路地の多い山の手地区にある。

熱海

駐車場が揃った熱海の海岸沿いから駅前に行くには、驚くほどの大回りをして車道沿いの坂道を歩くか、このような階段を10分近く登る必要がある。

ゆえに筆者は勧めない(笑)。

熱海 サンビーチ

電車で来た若い観光客は、この景色を見るために駅前からビーチまでを往復するのだが、中高年が車中泊で熱海を楽しむのに、わざわざ息を切らして駅に通じる「昭和通り」や「仲見世通り」まで行く必要性は感じない。

熱海銀座商店街

実は熱海には、もう1本「銀座通り」と呼ばれる商店街があり、この道は車中泊ができる「親水公園」界隈から近いうえに、これから紹介する「日航亭大湯」に通じているので、その道中で飲食も楽しめる。

熱海銀座

以上の話をマップで示すとこうなる。

熱海

左のブルーのラインが車中泊旅行者にお勧めの散策コースで、右手のグリーンのラインが電車で来た旅行者が通る道だ。

いずれも地図の上に向かって、けっこうな上り坂になっている。

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熱海で行っておきたい2つの温泉

出典:静岡観光

熱海まで来て、まったく温泉に入らずに帰るというのは「論外」だと思うので、とりあえず2つの温泉を紹介しておきたい。

1つ目は「走り湯」と呼ばれる、珍しい洞窟のような横穴式になった「伊豆山温泉」の泉源だ。

「走り湯」は、見学は自由にできるが入湯はできない。その代わりに近くに日帰り入浴のできる施設がある。

日航亭大湯

もうひとつは熱海温泉の共同浴場のひとつで、徳川家康が湯治に利用していたと云う「日航亭大湯」。

現在、熱海には5軒の共同浴場(公衆浴場)があるのだが、駐車場があって広々とした露天風呂で寛げるのはここだけだ。

熱海の車中泊事情&車中泊スポット

熱海

熱海で車中泊がしやすいのは親水公園界隈で、ここには2つの市営駐車場と何軒かのコインパーキングが揃っている。

写真は「第1親水公園駐車場」。

熱海スカイデッキ

こちらが隣接するスカイデッキで、まさにオーシャンビューの一等地だ。

しかも「サンビーチ」や「銀座通り」、さらにはお勧めした日帰り温泉の「日航亭大湯」にも歩いて行ける、車中泊にはこのうえないロケーションにある。

収容台数 普通車/50台
料金 30分100円(8~16時間が一律1,600円、それ以上は全て1時間100円)
目印 渚町:親水公園スカイデッキ

熱海 親水公園トイレ

隣接する親水公園の公衆トイレ。便座は洋式だが、ウォシュレットまでは用意されていない。

第1親水公園駐車場

「第1親水公園駐車場」は24時間出入りができて、夜間は割引料金になるので車中泊に適しているのだが、車高2.2メートルまでしか入れない。

タイムズ熱海市営東

こちらは親水公園から100メートルほど離れたサンビーチの前にある、普通車260台を収容できる「タイムズ熱海市営東」で、大型車も入庫ができる。

また車中泊時は、さきほどの公衆トイレが利用できる。

以下はタイムスのホームページの転用

  • 大型車は事前予約可能です。駐車場管理事務所「0557-82-0451(9時~18時)」までご連絡ください
  • ※空きがあれば予約無しでも駐車可能です。※大型車は北側ローソン横の第2ゲートから入庫してください

熱海

いっぽう、こちらは公衆トイレの近くにある高さ制限のないコインパーキングで、実は特定日を外せば、駐車料金はこちらのほうが格段に安い。

ショウワパーク熱海サンビーチ前
通常日 0:00~24:00 60分¥200
特定日 0:00~24:00 30分¥300
最大料金 全日 入庫後24時間¥700(繰返し有)
※特定日は最大料金なし
24時間営業
収容台数 9台

熱海のコインパーキング

他にも探せば、似たような条件を持つ民間のコインパーキングが見つかると思うが、筆者はそこまで詳しく調査をしていない。

なぜならここで大事なのは、そこまでして熱海で車中泊をする必要があるのかどうかだからだ。

この記事は「熱海旅行」ではなく「伊豆半島一周」を念頭に置いたもので、ここまで紹介してきた内容なら、日帰り入浴と食事を間に挟んだとしても、熱海は1日あれば十分に見てまわれる。

筆者は「車中泊スポットは、どこをどう旅する時に有効な”旅の宿”になりえるのか」を主眼において、掲載するかどうかを決めている。

であれば、団体客や電車の旅行者で潤う熱海の温泉街に留まるより、伊東温泉まで南下するか、せめてその手前にある「長浜海浜公園」の無料駐車場での車中泊を選択するほうが居心地はいい。

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