この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
「道の駅 みのかも」は、ハイウェイオアシスを兼ねた「ぎふ清流里山公園」の一部で、日帰り入浴施設を併設している。
道の駅 みのかも【目次】
「道の駅 みのかも」のロケーション
岐阜県と愛知県の県境近くにある「道の駅みのかも」は、国宝で現存12天守のひとつに数えられる「犬山城」から約16キロ、数々の映画やドラマのロケ地に使われてきた「明治村」からは、約20キロ・30分のところにある。
また2020年に放送されたNHK大河ドラマ「麒麟がくる」の主人公、明智光秀が生まれたとされる可児市の明智城からもそう遠くはなく、歴史探訪が目的の車中泊の旅で利用するには便利なロケーションにある。
ただ冒頭でも記したように、「道の駅みのかも」は東海環状自動車道の「美濃加茂ハイウェイオアシス」を兼ねた、広大な「ぎふ清流里山公園」の中にある。
「ぎふ清流里山公園」は、当初「日本昭和村」の愛称で親しまれた昭和30年代の里山をイメージして造られた有料の都市公園で、2018年に大幅なリニューアルを受け、現在は終日無料で遊ぶことができる。
また同時に、道の駅の名前も「日本昭和村」から「道の駅みのかも」に変更されている。
そういった経緯から、この道の駅は「道路利用者の休憩施設」と云うよりは、公園に長時間滞在する人を前提としており、単に車中泊で利用する人は、その広大な施設を持て余してしまうと思う。
わかりやすく云えば、イオンタウンに牛乳1本だけ買いに行くようなものだね(笑)。
「道の駅 みのかも」の施設
「道の駅みのかも」の最大の難点は、道の駅の駐車場からトイレや入浴施設が遠いことだろう。
いくつものブロックに分けられた、道の駅の駐車場を兼ねる公園の駐車場は、トイレのあるところもあるのだが、そこは大型車用で傾斜がある。
逆にハイウェイオアシスの駐車場は、トイレにも入浴施設にも近く、車中泊にはそちらのほうが向いている。
車中泊旅行者が主に利用する施設がこちら。左から順番にトイレ、青空市場、おんさい館、SATOYAMA CAFEとなる。
地元の特産品を扱う「おんさい館」の店内。
インスタント食品でよければ、ご当地「寿がきやラーメン」も。鰹節が効いた独特のパイタンスープは少しクセがあるが、筆者は嫌いじゃない。
なお食事は、入浴施設にある「里山食堂」が21時まで営業している。
ただ驚いたことに、24時間トイレにウォシュレットは設置されていなかった。また可燃物のゴミ箱も、探した限りでは見当たらなかった。
総じて…
最初は広すぎて全体のイメージが掴めず、多少戸惑うかもしれないが、車中泊に必要なものは揃っており、旅の宿としても十分に使える。
「道の駅 みのかも」の車中泊好適度
道の駅 みのかも オフィシャルサイト(岐阜清流公園)
「道の駅 みのかも」の入浴施設&周辺買い物施設
里山の湯
天然温泉ではないが、7種類のお風呂とサウナがある。
おとな 平日620円 ・土日祝720円
☎0574-23-0226
10時〜22時(受付最終21時30分)・無休
コンビニ
ローソンまで約3.5キロ。
スーパーマーケット
約4.5キロのところに「アルビス美濃加茂店」がある。