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サブバッテリー搭載における最重要ポイントは、信頼できる製品と業者選び
RENOGY(レノジー)リチウムイオン サブバッテリーの取り付けと載せ替える際の注意点と依頼先【目次】
RENOGYのリチウムイオン・バッテリーの評判は?

出典:RENOGY 公式サイト
もはや「流行」とも云えそうな勢いで進む、キャンピングカーを筆頭にした車中泊時に使うサブバッテリーのリチウムイオン・バッテリー化だが、関連業界の人間か、よほどのオタクでなければ、どのメーカーのどの製品を選べばいいかのか、普通は分かるわけがない(笑)。
確かなことは、RENOGYがアメリカに本社を構える企業で、ソーラーパネル・バッテリー・チャージコントローラー・インバーターなど、独立型ソーラー発電システムの構築に必要な機器を幅広く取り扱うほか、それぞれの接続に必要なケーブルやオプション品まで用意していること。
筆者が書いた「車中泊用サブバッテリー リチウムイオン載せ替え&新規搭載ガイド」を見てくれた人は別として、このページに直接アクセスしてくれた貴殿は、もう既に心の中でRENOGYのリン酸鉄リチウムイオンバッテリーを使うことをほぼ決めているのかもしれない。
またそれを決定づけるために、ここへ来てくれた貴方には、もう既にご覧になったかもしれないが、その「背中を押してくれる動画」があるので、ここでそれを紹介しておこう。
ただこれはあくまでもバッテリーの性能に関する話で、我々にとって一番大事な、「それを車中泊でどううまく活用するか」は別問題。
それを考えるのは、他でもなく車中泊の世界にいるプロの仕事だ(笑)。
ということで、ここからはオタクが認める高性能なRENOGYのリン酸鉄リチウムイオンバッテリーを、車中泊で活かすために必要な話を進めていこう。
最初で最大の課題は、取付工事をしてくれる業者を見つけること
RENOGYのリン酸鉄リチウムイオンバッテリーで、筆者がイチオシしている製品は、以下のページに行けば簡単に手に入る。
だが取り付け工事をしてくれる業者の紹介、あるいは斡旋ページは見当たらない。
業者はコスパがあわず、取り付け工事には消極的
たぶん、そのような「体制」を全国ネットで用意できるサブバッテリーの販売業者はないと思う。
言い換えればそれほど車載用のサブバッテリー・システムというのはマニアックで、そうでなければとっくに、あの「オートバックス」が参入している(笑)。
例えば同じハイエースベースのバンコンでも、内装が違えば配線方法が変わり、それに応じて工事費用は変わってくる。
またキャンピングカーの中には、トイファクトリーのクルマのように、電気系統をコンピューターで管理している車両もあり、ディーラー以外が手出しできない場合もあるという。
それが近所で、サブバッテリーの取付け業者を見つけるのが「至難の業」と云われる理由だ。
そう考えると、キャンピングカーの取り扱いがない業者が、軽々しく引き受けてくれるほうが怪しいかもしれない。
またSNSでは一部の器用な人が書いた、素人でも何とかなりそうに思える記事を見かけたりするので、セルフでの設置を試みる人も跡を絶たない。
だがコードをカシメるだけでも、このような専門用具が要るのが実情だけに、途中で頓挫してしまうケースも多いようだ。
大阪で安心して設置を依頼できるのは、(有)育生モータース
そこで大阪にはなるが、筆者がRENOGYのリン酸鉄リチウムイオンバッテリーへのサブバッテリー積替えを依頼した、(有)育成モータースを紹介しよう。
育成モータースは、大阪市内の生野区にあるご覧の小さな町工場で、生野だけに行くのはちょっと大変だ(笑)。
社長の肥田(ひだ)さんは、筆者と同じ62歳の熟練工で、自らもキャブコンに乗っており、キャンピングカーを熟知している。
また会員数1400余名を数える「車泊旅クラブ」を主催しており、様々なキャンピングカーに接しているのも安心材料。
メンバーからは「ペンギンさん」のニックネームで親しまれている。
筆者もクラブのメンバーで、肥田さんとは時々フィールドで「孫の話」を肴に、酒を酌み交わす旧知の仲だが、こういう「かかりつけ医」のような存在がいてくれるのは心強い。
筆者と同じく、もうバリバリ働くにはカラダがついていかず、かと云って今更スタッフを抱えてまでやるつもりはないようだが、よほどややこしい依頼でなければ、相談に乗ってくれる。
ただしご覧の通り、クルマは1台づつしか工場に入らないので、予約順の作業になることをご了承願いたい。
(有)育生モータース
〒544-0005 大阪府大阪市生野区中川3丁目6−9
☎06-6752-1126
このサイトを見たと云えば、邪険にはされないと思う(笑)。
師曰く、重要なのは充電器選び
筆者が肥田さんからアドバイスを受けたのは、RENOGYのリン酸鉄リチウムイオンバッテリーへの充電方法の見直しだ。
一般的にサブバッテリーへの充電方法は、❶コンセントからの外部充電❷走行充電❸ソーラー充電の3つがある。
だが、同じ車中泊で旅をしている人でも、筆者のように団地住まいで旅でも移動が多い人もあれば、戸建てで家でも❶の外部充電ができ、旅先でもお気に入りの場所に長く滞在するのが好きな人もいる。
鉛のディープサイクル・バッテリーでは、❶から❸をうまくミックスして充電するのが当たり前だったが、能力の高い充電器が使える「リチウムイオン・バッテリー」では、一番自分のスタイルに合う充電方法に傾注し、そこに高性能な充電器を充てるのが、コスト削減の秘訣だという。
事実、現在の筆者はこの走行充電だけを載せて外部充電器は外し、ソーラー充電も自宅に駐車している時にしか使っていない。
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サブバッテリー入門
車中泊の位置づけは「手段」。 「目的」は生活ではなく、クルマ旅やアウトドアを愉しむこと。


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