車中泊旅行歴25年の現役のクルマ旅専門家が、実際の車中泊キャンプで愛用しているキャンピングギアを、その理由とともに紹介しています。
「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊入門ガイド
この記事では、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、既に1000泊を超える車中泊旅行を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、四半世紀に及ぶ経験を元に、日本各地を車中泊でめぐるための「know-how」を紹介しています。
~ここから本編が始まります。~
筆者の車中泊キャンプは、「リアル・オートキャンプ」
クルマもキッチンとベッドを兼ねたキャンプ道具の一部として使う
必要なものが勢揃い! 楽天市場の「車中泊グッズ」大特集車中泊では、「大」は「小」を兼ねられない。
レジャー要素の強いオートキャンプのマーケットでは、今も昔も「大は小を兼ねる」という発想が根強い。
ゆえにサイトでの快適性を意識したリビングシェルターや、システムキッチンのような製品が数多く開発されてきた。
しかし車中泊の「リアル・オートキャンプ」はその真逆で、むしろ”バックパッカーのキャンプ”に近い。
すなわち、コンパクトなガスストーブは全てのキャンプシーンで使えるが、ツーバーナーを担いでは歩けない。
さらにキャンプ道具を全部積んだまま車中泊するというのは、想像以上に難しい。
既存のファミリーキャンパーは、搭載力を高めるために屋根やバックドアにキャリアを設置しているが、おそらくそれだけでは無理だと思う。
本気でやるには、キャンピングギアのリストラ、まさに再構築が必要だ。
クルマもキッチンとベッドを兼ねたキャンプ道具の一部として使う
「リアル・オートキャンプ」というのは、ロケーションやサイトの状況に応じて、クルマの周辺を臨機応変に使い分けられるスタイルを示した言葉だが、典型的な使い方がこれだ。
バックドアに荷物を積んだままキャンプをすることで、場所を取らず選ばず、労力も設営撤収時間も削減できる。
もちろん、場所に応じてこのようにもできるのだが、見えているグッズの少なさにも着目していただきたい。
調理に使う小物類は、持参していないのではなく、降ろさずに使っている。
グッズ選びのキーワードは、コンパクト&ユーティリティ
それを成立させているのが、コンパクトでユーティリティなキャンピングギアだ。
その典型的なアイテムとしては、食器としてだけでなく、直接火にかけたり、軽量カップとしても使える、このシェラカップが挙げられる。
そういう意味ではサッカーでよく使われる「ポリバレント」も、キーワードに含まれるかもしれない。
ちなみに「ポリバレント」とは、同じポジションで、ドリブル突破もキラーパスも出せるうえに、ディフェンスにも優れた選手に使われる言葉だ。
いっぽう「ユーティリティー」は、複数のポジションがこなせる選手のことを云う。
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