「クルマ旅のプロ」がお届けする、車中泊の入門ガイド
この記事は、車中泊とクルマ旅関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、これから車中泊を始めたい人に向けてのアドバイスを記したものです。
この記事は、車中泊とクルマ旅関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、これから車中泊を始めたい人に向けてのアドバイスを記したものです。

クルマ旅専門家・稲垣朝則のプロフィール
クルマ旅専門家・稲垣朝則のプロフィールと沿革です。
車中泊マット・ウインドウシェード・パーソナルライト
まず「絶対に必要」と云えるのは車中泊専用マットだ。
とりあえずこれがあれば、ひどい腰痛や寝不足、はたまたエコノミークラス症候群に陥る心配からは開放される。
なおサイズは幅60センチのS(シングル)を選ぼう。
理由は幾つかあるが、一番は収納性だ。
特に荷室が狭いコンパクトカーにこれを積むなら、場所を別々にできるサイズの小さなマットのほうが車内を有効活用できる。
また車内の狭さと荷物の保管から、現実にはひとりが寝るのが精一杯となった場合、どちらかはテントか避難所で寝なければならなくなる。
そういう事態を想定すると、マットは個別にしておくほうが汎用性も高い。
加えて5ナンバー社の車幅は、カタログ上では1200センチ以上あるのだが、実際は様々な出っ張りがあって、一番狭い場所では1000センチを切る車種が多い。そうなると一部を重ねる必要性が生まれてくる。
布団は車中泊には適さない。
理由はたたむとかさばり、シートを座席に戻せなくなる。またキャンプ場や河原・湖畔などにはダニが潜んでおり、それに侵入されるとひどい目に遭う。
車中泊にシュラフ(寝袋)を強く勧める理由
車中泊では布団より寝袋(シュラフ)がいい理由を、画像とともに詳しく解説しています。
ゆえに、このマットに下のようなダウンの封筒型シュラフを組み合わせるのがベストだ。ただ、最初はシーズンに応じて毛布やタオルケットで代用すればいい。
次はウインドウシェード。
どこで車中泊をするにしても、夜クルマの中で明かりをつけると、車内は外から丸見えになる。そのため、車中泊時は内側から窓を覆うのがセオリーだ。
それには夏用のサンシェードが安くて便利。
冬以外は下のようなセット品で十分だが、黒い半透明ではなくシルバーの遮光素材を選ぼう。なお一番厄介なのはリア・ウインドウなので、前は別途ジャバラタイプのサンシェードを用意し、リアにセットのフロント用を使うといい車種もある。
なお、筆者は上を買うほうが明らかにコスパも見た目もいいと思うが(笑)、DIYがしたい人はこちらを参照に。
車中泊に使うウインドウシェード(窓の内張り)の作り方(簡単・軽量・かさばらない)
車内のプライベートと防寒に役立つだけでなく、薄くて携帯性に優れた「ウインドウシェード」の作り方をご紹介。
最後の神器はパーソナル・ライト。
車内はクルマの照明を利用できるが、夜間のトイレを考えると、個々が使えるこのネックライトが一番便利。自分だけが本を読みたいという時にも使える。
車中泊・三種の神器のひとつ 「パナソニック・ネックライト 」
車中泊やキャンプはもとより、避難時にも使えるパーソナルユースのネックライトの紹介です。
とりあえず、「車中泊」はこれだけあれば始められる。
あとはクルマのバッテリーから、スマホとタブレットの充電ができるこのアダプターがあれば完璧だ。

