車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家がまとめた、2024年1月時点の「道の駅 伊勢志摩」の車中泊に関する記述です。
「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊スポットガイド
この記事は車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
~ここから本編が始まります。~
伊勢神宮の内宮から約18キロ・クルマで25分ほどのところにある「道の駅 伊勢志摩」は、”参拝の後泊”にお勧めしたい車中泊スポット。
道の駅 伊勢志摩 DATA
道の駅 伊勢志摩
〒517-0213
三重県志摩市磯部町穴川511番地5
☎0599-56-2201
営業時間
9時~18時
年中無休
「道の駅 伊勢志摩」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第16回
登録日/2000年8月18日
「道の駅 伊勢志摩」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2010.05.21
2013.02.03
2016.11.05
2021.02.13
2023.09.24
2023.10.14
※「道の駅 伊勢志摩」での現地調査は2023年10月が最新です。
道の駅 伊勢志摩【目次】
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「道の駅 伊勢志摩」のロケーション
「道の駅 伊勢志摩」は、土地勘のない県外から訪れる車中泊の旅人にとっては、ちょっと”肩透かし”な道の駅かもしれない。
まず「伊勢」と名はつくものの、「道の駅 伊勢志摩」は「伊勢神宮(内宮)」からマップのブルーで示した「伊勢道路」(三重県道32号)を通って、約18キロ・クルマで25分ほど離れたところにある。
「神宮林」の島路川沿いを走る「伊勢道路」は、平成7年まで有料道路だったことから、信号も店もなく、空いていればこのうえなく走りやすい。
だがひとたび渋滞にハマると”一巻の終わり”で、「伊勢神宮」で行事があるような時は、いつ到着できるかわからない(笑)。
ゆえに通るとしたら、伊勢神宮の参拝後がお勧めだ。
続いて「志摩」だが、「志摩」といえばやはりキレイな海を連想すると思う。
「道の駅 伊勢志摩」は、「伊勢志摩国立公園」のほぼ中央に位置する志摩市にあるのだが、残念ながら海からは少し離れた高台にある。
ただそのおかげで、志摩半島随一を誇る絶景スポット「横山展望台」まで、わずか6キロ・10分ほどで行くことができる。
ゆえにここは、「伊勢神宮」を参拝した旅人が、翌日の「志摩半島めぐり」に備え、「旅の宿」として利用するのに適した道の駅だ。
ただし難点はお風呂。
近くには「志摩スペイン村」の「ひまわりの湯」があるものの、入浴料がおとな1400円と、旅の汗を流したいだけの人にとっては、いささか高価すぎる。
だがそのことを事前に知っていれば、伊勢市内で買物と合わせて済ませてくれば問題はあるまい。幸いにも伊勢市内には、最適ともいえるスーパー銭湯がある。
お出かけ前に当サイトを見に来られた人は、2人なら1000円近く得したね!(笑)。
2024年1月更新
道の駅から約7.5キロ・15分のところにある「湯快リゾート志摩彩朝楽」の温泉が、平日は700円で利用できる。
「道の駅 伊勢志摩」の施設
この写真を見ると、『なぜ「道の駅 伊勢志摩」の駐車場のキャパが28台しかないの?』と疑問に思うのは無理もない。
だがこの航空写真を見ていただければ、その謎はすぐに解けるだろう。
「道の駅 伊勢志摩」は、JRAの場外馬券売り場である「サンアール磯部」と、「志摩市観光農園」に隣接しており、専用といえる駐車場は❶だけだ。
そして❷❸の駐車場は夜間閉鎖される。
こちらがその❶にあたる駐車スペースで、路面はフラットで車中泊に支障はない。
道の駅自体が幹線道路から離れているため、夜もすこぶる静かだった。
ただ週末はかなり混み合うようだ。
写真は、2023年10月13日(金)の夜に車中泊した時の明け方の写真だが、3連休明けの平日にもかかわらず、夜間は”完全満車”。
筆者が到着したのは19時30分頃だったが、もう3.4台しか空きがなく、深夜の24時頃にはすべての区画が、車中泊のクルマで埋め尽くされた。
そうなると24時間トイレから離れた、この未舗装の❷に行かざるを得ない。
ただこちらの駐車場は広く、ざっと見たところ50台近くは駐められると思う。
24時間トイレは、情報コーナーがある道の駅の本館入口横にあり、前には可燃物のゴミ箱も置かれている。
中は最近改修されたようで、真新しさを感じるウォシュレットになっている。
情報コーナーは有人で、観光案内所を兼ねているようだ。
周辺施設の割引券もあるので、志摩半島を周る人は先に立ち寄る方がいいだろう。
「道の駅 伊勢志摩」で見応えがあるのは、本館と並んで建つ「伊勢志摩物産館・ひめゆりの郷」だ。
ここの海産物加工品の品揃えの量は、ハンパじゃない(笑)。
一角には生け簀が置かれ、冬は名物の牡蠣をシェル付きで販売している。
「的矢湾」がある志摩は、有名な牡蠣の生産地。
同時にここでは、三重県の有名な地酒「作」も手に入るので、電子レンジのあるキャンピングカーなら、それらを買って晩酌することも可能だ。
なお食堂の営業は11時から17時(土日祝は18時まで)で、第3木曜日が定休。
名物の「伊勢うどん」や「てこね寿司」のほかに、夏場の昼にはこういうランチメニューが食べられる。
最後は、気になるJRAの場外馬券売り場「サンアール磯部」について。
ここはJRAと地方競馬の両方の馬券が買え、中に用意された大画面の観戦エリアでは、映画を見るような感じでレースが観戦できるようだ。
たとえ興味がなくても…
雨に祟られてどうしようもない日には、いい退屈しのぎになるかもしれないし、万一馬券が当たれば、生け簀の伊勢エビをお土産に買って帰れる!(笑)。
ちなみにその奥にある「志摩市観光農園」は、春にネモフィラ・芝桜、夏にひまわり、秋にコスモスが咲く花の名所。
特に例年GW頃に見頃を迎える芝桜の開花期には、ご覧のような色鮮やかな景観を楽しむことができる。
ということで、グリーンシーズンに「道の駅 伊勢志摩」に行くなら、ついでに「志摩市観光農園」の花の開花時期も調べていくほうがいいと思う。
開花状況は、以下のサイトで確認を。
なお、本来牡蠣はウインターシーズンに旬を迎えるため、両方一度には楽しめないのだが、実は的矢には通年で美味しい牡蠣が食べられる、養殖場直営の店がある。
「道の駅 伊勢志摩」の車中泊好適度
「道の駅 伊勢志摩」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:24時間トイレの前に設置されており、24時間利用可能
缶・ビン・ペットボトル:同上
「サービスエリア」的な要素がまったくない「道の駅」で、ここまできちんとゴミ箱を揃えてくれているのは、旅人にとって本当にありがたいことだと思う。
観光地にある道の駅の、”お手本”と云っても過言ではない。
なお、車中泊の旅行中に発生するゴミは「家庭ゴミ」ではない。
しかるに「家庭ゴミの持込み禁止」は地域住民に向けた正しい勧告ではあるが、車中泊の旅行中に発生するゴミは該当しない。
こう説明すれば分かりやすいと思う。
近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。
それを道の駅に駐めたクルマの中で食べると、残った容器がゴミになる。
ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、
道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。
すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。
明日自宅に帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を掲載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。
「道の駅 伊勢志摩」の最寄りの温泉&周辺買い物施設
湯快リゾート志摩彩朝楽
約7.5キロ・15分
☎0570-550-078
大人:平日700円、土日祝1,000円
9時~23時
※繁忙期は日帰り入浴を受け付けない日もあるため、利用する時は事前にその日の利用可否を電話で確認するほうが確実。
伊勢神宮から来る場合、買い物もするならスーパーと隣接しているこちらが便利。
伊勢・船江温泉 みたすの湯
道の駅から約22キロ・40分
☎0596-29-4126
平日700円・土日祝800円
9時〜23時(受付最終22時30分)
年中無休
コンビニ
ファミリーマートまで約2.1キロ。
スーパーマーケット
「PLANT 志摩店」まで約2.1キロ。
同じ甲良町内に「香良の湯」という公共の温浴施設。
入館料:大人250円、小人150円
営業時間:13:00〜20:00
定休日:火曜日
「道の駅 伊勢志摩」のアクセスマップ
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伊勢神宮 車中泊参拝ガイド
※記事はすべて外部リンクではなく、オリジナルの書き下ろしです。