この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
「富山地方鉄道・立山駅」で駐車場の好位置を確保する秘訣は、前日の夕方に到着すること。
「立山黒部アルペンルート」の長野県側の玄関にあたる「扇沢駅」の駐車場は有料だが、富山県側の玄関にあたる富山地方鉄道・立山駅の駐車場は、すべて無料で24時間出入りができる。
ただし「雪の大谷」や、「夏山登山」の時期の混み具合は半端じゃない。9時や10時に行ったのでは、駅に辿り着くことさえままならないこともある。
逆に大半の人が引き上げる夕方5時過ぎに行けば、係員に誘導されることなく、都合のいい場所にクルマを停められる。
ただこの程度の話はどこにでも書かれているわけで、大事なのはここからだ。
富山地方鉄道・立山駅の駐車場&車中泊事情【目次】
立山駅の無料駐車場ごとの長所と短所
ご覧の通り、立山駅の無料駐車場は数ヶ所に分かれている。
その中で、トイレに近くて車中泊旅行者に人気があるのはマップの❶。ここがメインの駐車場になる。
ただし、ここには宿泊客のクルマも停まっているので、全車両が毎日入れ替わるとは限らない。
また、夕方以降は翌朝まで係員がいないので、自由に出入りできるが、明るい時間帯は空いている駐車場に誘導されることもある。
全体のキャパが大きいので、道の駅のように空きを細かくチェックはしない。有無を云わせず誘導されるようなら(笑)、一度そこに駐車し係員がいなくなった頃合いを見計らって❶に移動しよう。
出入口で揉めると後続車に迷惑がかかるし、キャンピングカーなら全体の心象を悪くすることにもなる。
❶が満車の場合は、❷がまだトイレには近い。また千寿ケ原緑地公園の奥の駐車場は、カルデラ砂防博物館の前を抜けて、立山駅に出る近道がある。
❸は一番トイレに遠く、車中泊するなら避けたい場所だ。マップでは立山駅に近く見えるが、駅には線路を超えた側からしか入れない。
立山駅周辺の温泉&食事・買物事情
なお立山駅で車中泊をするなら、食材は事前に買い出しを済ませてからにしよう。駅前には食事処と土産屋しかなく、一番近いコンビニ「セブンイレブン立山あるぺん村店」までクルマで約20分、大きなスーパーは30分ほど離れた立山町の「サンフレッシュ五百石店」が最寄りになる。
温泉については、かつての「グランドサンピア立山」が、2018年4月現在「ホテル森の風 立山」として日帰り入浴を受け付けているが、宿泊施設なので満室や貸切時は、入浴を断られることがある。
☎076-481-1126 /大人900円 / 13時~17時(土日祝日11時~ 受付16:00まで)・不定休
確実なのは、15キロほど離れた写真の立山吉峰温泉 ゆ~ランド。現在はここへ寄ってから立山駅を目指すのが一番ベターな方法だと思う。
立山吉峰温泉 ゆ~ランド
☎076-483-2828
午前10時~午後9時(最終受付8時30分)・不定休
大人(中学生以上) 610円
立山黒部アルペンルート 車中泊旅行ガイド
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