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立山黒部アルペンルートに秘められた「驚きの事実」

立山黒部アルペンルート ネイチャーフィールド
正真正銘のプロ」がお届けする車中泊旅行ガイド
この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊ならではの旅」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
クルマ旅専門家・稲垣朝則の主な著書
車中泊の第一人者と呼ばれる稲垣朝則が、これまで執筆してきた書籍・雑誌と出演したTV番組等の紹介です。

立山黒部アルペンルートの大半は、観光用に作られた道だった。

立山黒部アルペンルート

「立山黒部アルペンルート」といえば、黒部ダム建設のために作られた道だと思っている人はいないだろうか…

それは間違いではないが、テストで○がもらえる正解とはいえない。

立山黒部アルペンルート

というのは、「立山黒部アルペンルート」は上のマップの青いラインの区間であるにも関わらず、黒部ダム建設のために作られたのは、赤い部分にあたる現在の「関電トンネル」だけだからだ。

そう云われると、青い部分は誰が何のために作ったのか? 細かいことが気になるのは、杉下右京以外にも多分いると思う(笑)。

そこでこのページでは、アルペンルートの立山駅から黒部湖に至る、30.5キロの「立山山岳地帯」の話をしよう。

「立山山岳地帯」の観光開発は、昭和27年まで遡る。

立山黒部アルペンルート

実は黒部ダムの建設資材を運ぶ「大町トンネル(現:関電トンネル)」の掘削と連動して、「富山と信濃大町を結ぶ道路建設を核とした、立山・黒部・有峰地区における一大循環ルートの構築」が立案され、富山県と立山開発鉄道・北陸電力・関西電力の3社が協同開発会社を設立し、一帯の観光産業開発計画調査が行われていた。

筆者は「てっきり後付け」だと思っていたのだが、黒部ダム建設と「同時進行」していたのは驚きだった。

立山黒部アルペンルート

その結果、苦戦を強いられてきた大町トンネルに先んじて、昭和33年までに立山ケーブルカーと立山高原バス道路が完成する。

立山黒部アルペンルート

さらに昭和41年の春には、雄山直下を貫く立山トンネルの掘削工事が始まり、昭和46年6月、立山トンネルバス・立山ロープウェイ・黒部ケーブルカーの完成をもって、ついに立山黒部アルペンルートは全線開通を果たした。

立山黒部アルペンルート

途中、自然保護団体による反対運動から、全線自動車道路をあきらめ、大観峰から黒部平まではロープウェイ、黒部平から黒部湖まではケーブルカーに計画が変更されるなど、紆余曲折を乗り越えながら、予定より2年遅れの完成であった。

もしその時、「立山山岳地帯」のルート建設が頓挫していたら…

立山黒部アルペンルート

剱岳

また剱岳の登山は、今でも「点の記」に描かれた超難関のままで、立山連峰に挑む登山客もごくわずかだったに違いない。

そう考えると、黒部ダム建設が半世紀後の現代にもたらしてくれたものは大きいし、かけがえのないものだ。

またそれを予見して、この一大事業をやり切った先人の強い信念にも、感服せざるをえない。

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