この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。

無料駐車場のある「長浜海浜公園」は、熱海温泉の繁華街から5キロほど離れたビーチの脇にある、東伊豆の貴重な”旅の宿”
長浜海浜公園【目次】
長浜海浜公園のロケーション
「長浜海浜公園」は、熱海の中心街を5キロほど南に下った国道135号の脇にあり、休日の日中は多くのファミリーや若者たちで賑わっている。
2004年に人工の砂浜が作られ、 2010年に本格的な休憩施設の「うみえ~る長浜」がオープンしたことで、絶好の車中泊スポットになってはいたが、場所が場所だけに皆さん気を使っていたのか、その後比較的長い間、ネットなどの表舞台で派手に目立つことはなかった。
だが近年の車中泊ブームで、いよいよ露出が増えてきたようだ。
筆者は「車中泊スポットは、どこをどう旅する時に有効な”旅の宿”になりえるのか」を主眼において、掲載するかどうかを決めている。
そのスタンスからすると、熱海の繁華街から5キロ以上離れた「長浜海浜公園」は、日暮れから居酒屋に繰り出したい「いい大人」には、ハンドルキーパーなしではちょっと遠すぎて使えない(笑)。
それには熱海の一等地に、もっと適した場所がある。

となると、「長浜海浜公園」は熱海を観光し終えた人か、小田原や箱根方面から駿河湾沿いを南下していく際に、残り約13キロの「道の駅 伊東マリンタウン」まで行く時間や体力がない人が、「翌朝まで休憩するのにちょうどいい場所」ということになる。
また「河津桜まつり」期間中のように、「道の駅 伊東マリンタウン」が満車の恐れがある時も、ここはいい代替え地になるだろう。
そもそも「車中泊に好適」というだけの理由は、「車上生活者」のニーズと実は何も変わらない。
開放感に満ちた「長浜海浜公園」では、たとえ居着かないにしても、道の駅ではないからと、ついついこのようにリラックスしたい気分になるのは山々だ。
しかしそれも令和になれば、いくら団塊の世代でも「執行猶予切れ」(笑)。もうこれからは道の駅でなくても許されない。
長浜海浜公園の設備
「長浜海浜公園」には駐車場が2ヶ所ある。
そのうち24時間使用できるのは「北側駐車場」だが、キャパは27台しかない。
ここはトイレに近くていいのだが、少し左右に傾斜がある。
こちらは117台が停められる「南側駐車場」だが、利用できるのは9時~17時のみになるため、車中泊には使えない。
なおいずれの駐車場も普段は無料だが、海水浴シーズンは有料で1日1000円になる。
水洗トイレは「北側駐車場」から一段下のビーチの手前にあり、並んで足の砂を流す水場も用意されている。個室には洋式と和式があるものの、多目的トイレにもウォシュレットは用意されていなかった。
「うみえ~る長浜」の中にあるのは、温水シャワーとコインロッカー(夏季のみ)とトイレだけで、常設の売店や食堂はない。
右に見えるのはデッキプラザで、週末限定で「地場物産直売所」と「オープンカフェ」が営業している。
長浜海浜公園 最寄りの温泉と周辺買物施設
妙楽湯
公園から約1.7キロ
☎0557-67-5526
おとな1000円
※別途、酵素風呂あり(別料金要)
10時〜20時(受付最終19時)
コンビニ
ファミリーマートまで約400メートル
スーパーマーケット
「マックスバリュエクスプレス熱海多賀店」まで約800メートル
長浜海浜公園のアクセスマップ
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