「クルマ旅専門家」・稲垣朝則が、20年以上かけて味わってきた全国のソウルフード&ドリンクを、そのレシピと老舗・行列店を交えてご紹介します。

「きんめ処 なぶらとと」のランチタイムは、稲取で楽しむちょっと贅沢な時間。
きんめ処 なぶらとと【目次】
伊豆の特産「金目鯛」アラカルト
伊豆半島の東南海岸を旅していると、あちこちに「金目鯛」の看板やのぼりが掲げられ、旅行者は無意識のうちに、すっかり「伊豆の名物=金目鯛」という刷り込みにハメられてしまう(笑)。
そこで「金目鯛」のことが気になり、その真意のほどを調べてみた。
稲取の人気行列店「きんめ処 なぶらとと」
「なぶらとと」とは「魚の群」を意味する稲取地方の方言だが、この店には遥か昔に作られた古いホームページしかないため、フーディーたちの間では漁師が経営しているとか、昔はイタリアンの店だったとか、様々な「噂」が飛び交っているようだ。
筆者が調べたところによると、この店を経営しているのは、稲取漁協の仲買権利を持つ「有限会社なぶらとと」で、創業は1998年(平成10年)。
「東伊豆町商工会」の支援がきっかけで現在の建物に出店し、漁協から直接仕入れた地域登録商標の「稲取キンメ」にこだわった、「金目鯛専門店」として和食の提供を行っている。
外観からはカウンター中心の店のように感じたが、中は思った以上に開放的で、広々とした空間になっている。
もともとは「塩の倉庫」だった建物をリノベーションしているらしい。
おばちゃんの愛想もよく、食堂というよりは「レストラン」に近い居心地だ。
「キンメ鯛煮付け膳」食レポ
「金目鯛専門店」の看板を掲げているだけあって、ここでは自慢の「稲取キンメ」を様々な料理で食わせてくれる。
とはいえ、筆者が訪ねたのは脂がよくのった旬の時期だけに、中でもとりわけ美味とされる「煮付け」がメインの、「キンメ煮付け膳」を注文した。
その「煮付け」は期待に応える出来栄えで、とろけるほど脂がのった「まさに旬」の味わいだった。
さすがにつゆは関西人の筆者には甘みが少し足りなかったが、逆にそれが大人っぽい上品さを際立たせていたのかもしれない。
ちなみに膳の煮付けの上にあるのは、細切れの刺し身をあえたサラダだ。ワンランク上の「おひなさま御膳」になると、ここがちゃんとした「お刺身」に代わるが、お値段も3000円を超えてくる。
ちなみに、こちらが2020年時点の価格表(税別)。
おひなさま御膳 3,200円
キンメ鯛どんぶり 2,550円
キンメ鯛煮付け膳 2,500円
キンメ鯛お刺身定食 2,750円
キンメ鯛さんが・なめろう丼 2,550円
キンメ鯛しゃぶしゃぶ定食 2,950円
キンメ鯛のづけ丼 2,550円
お刺身定食 2,550円
まぐろづけ丼 2,200円
お刺身盛り合わせ 2,800円
あぶり金目鯛どんぶり 2,550円
値段だけを見れば安いとは感じないが、「稲取漁協の仲買権利」はクオリティーに反映されているのだろう(笑)。
「きんめ処 なぶらとと」のアクセスマップ
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