充実しているのは、シャワーステーションと天神屋
今もなお「車中泊は推奨しない」と言い張るNEXCOだが(笑)、一部のサービスエリアやパーキングエリアに、コインシャワーやコインランドリーを設置しているのは、既に多くの人が知るところだ。
だが、関東と関西でその業態が異なることをご存知だろうか。
関東の注目株は「天神屋」
東北自動車道と東名高速道路の一部には、以前からコインシャワーがある休憩所もあるようだが、なんといっても目新しいのは、2012年の新東名高速道路の開通と同時に登場した「天神屋」だろう。
「天神屋」は、おむすびや静岡おでんで有名な、静岡市に本部を置く弁当・惣菜販売のチェーン店だが、本業にコインシャワーとコインランドリー、さらに仮眠スペースを加えたテナントを、NEOPASA駿河湾沼津、NEOPASA静岡、NEOPASA浜松、そして掛川パーキングエリアに出店している。
新東名高速道路では、愛知県の岡崎SAにも「天神屋」ではないが、コインシャワー・コインランドリーのコーナーを備えており、すべてのサービスエリアで汗を流すことができる。
関西は「シャワーステーション」
いっぽう関西で見かけるのは、この「シャワーステーション」だ。
「天神屋」と違ってNEXCO直営の施設のようで、サービスエリアの商業スペースではなく、外に独立して設けられており、駐車場から確認しやすい。
何より筆者が驚いたのがこれ。
今やどんなに安くても15分200円はするマッサージチェアが、無料で好きなだけ使えるというのは素晴らしいことだ!
シャワールームもきちんと男女別に分かれている。
だが残念なことに、コインシャワーを備えた休憩所は未だに数えるほどしかなく、現状は「実験」程度と云っても過言ではない。
2020年4月現在、近畿圏内には名神高速道路の「草津PA」と、山陽自動車の「淡河(おうご)PA」、そして2019年3月にオープンしたばかり新名神高速道路の「鈴鹿PA」のわずか3件を数えるだけだ。
※上記には名神高速の草津PAが抜けている
確かにシャワーはともかく、コインランドリーまで必要かと聞かれれば、旅人でも沈黙してしまうわけだが(笑)、災害対応という観点から見れば、「風呂」よりは簡素で設備投資もかからないコインシャワーは、もっと普及させておいてもいいかもしれない。
サービスかインフラか、
今後NEXCOがどちらに位置づけるかで、方向は大きく変わっていきそうだ。
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