鹿児島「出水」 失敗しない鶴の観察ガイド

出水のツル
「正真正銘のプロ」がお届けする車中泊旅行ガイド
この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、全国各地からセレクトした「クルマ旅にお勧めしたい100の旅先」の中のひとつです。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
「日本クルマ旅先100選」 ~テーマはディスカヴァー・ジャパン~
車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家がまとめた、2023年9月現在の「日本クルマ旅先100選」をご紹介。

出水には「ツルの施設」が2つある。

タンチョウ

「日本最大のツルの渡来地」と云えば、純白のタンチョウが求愛のダンスを踊る釧路湿原…

そう思っている人がいても、おかしくはない。誰もが知る童話「鶴の恩返し」に描かれる、日本人にとって一番馴染みがあるツルといえば「タンチョウ」だ。

だが、残念ながら答えは違う。

長崎鼻

正解は、釧路湿原から約3000キロも南にある、鹿児島県の出水(いずみ)。

出水には、毎年10月中旬から12月頃にかけて、1万羽を超えるツルがシベリアから渡来し、越冬のために3月頃まで滞留する。

出水

その渡来数と種類の多さは日本一と云われており、「鹿児島県のツル及びその渡来地」として国の特別天然記念物に指定されている。

さて、話のポイントはここからだ。バーダーならずとも知りたいのは、その先。

飛来してくるツルを、「具体的にどこで観察するのがいいのか?」だろう。

無難で確実なのは「出水市ツル観察センター」

出水市ツル観察センター

「観察センター」の名がつく通り、建物の中には展望台のほかに、パネルやビデオによるツルの情報コーナーと売店がある。

また駐車場は平面で、普通車172台と十分なキャパを有しており、キャンピングカーでも問題ない。

出水市ツル観察センター

展望所は屋上と室内にあるが、寒い季節に飛来するので、室内からでも同じ光景が見られるのはありがたい。

出水市ツル観察センター

ここからは、広い給餌場に集まってくる、数え切れないツルを広角で撮れる。

出水市ツル観察センター

ちなみに、出水で見られるツルの種類は例年5から6種類と云われているが、年によっては「タンチョウ」が加わることもあるようだ。

出水市ツル観察センター
☎0996-85-5151
大人220円
9時~17時(入館最終16時30分)
開所期間:11月1日~3月第2日曜日
開所期間中無休

グーグルナビに早変わり!
スマートフォンでご覧の方は、「拡大地図を表示」の文字をタップし、続けて画面下の経路をタップ、さらに画面上の「出発地を入力」の欄をタップして「現在地」を選択し、一番下の開始をタップすれば、画面がそのままグーグルナビに切り替わります。
ただ、写真を撮らない人にはそれで十分かもしれないが、筆者のようにそれだけでは満足できない人もいるだろう。
そこで、出水の「いい撮影場所」を紹介しよう。

インスタ映えする写真が狙える場所は「たんぼ」

出水 ツル

「出水市ツル観察センター」からツルを大きく撮るには、500ミリ以上の望遠レンズが必要だが、スマホにそこまでの望遠撮影は望めない。

出水 ツル

となると、自分がツルに近づくしかない。そのフィールドが「出水市ツル観察センター」の周りに広がる「田んぼ」だ。

出水 ツル

出水のツルには幾つものグループがいて、給餌場以外の田んぼで、自ら獲物を探すものもいる。

出水 ツル

また筆者は、できるだけネイティブに近い環境にいる、生き生きとした姿を撮りたいと思っている。

それには撒かれた餌をつつくより、こうして自分で狩りを試みるような、たくましい個体を探さなければいけない。

出水

だが、そうやすやすとこういうロケーションには巡り会えない(笑)。

多少人馴れしているとは云え、相手は野生なので、道から近いところには寄ってこないし、クルマも対向するのがぎりぎりの畦道には停められない。

ゆえに根気が必要。また見つける秘訣は、ツルを探すのではなく、クルマを停め三脚を立てて撮影している、いかにも本気そうな人間を探すことだ(笑)。

ただし、地元の人たちの農作業の邪魔にならないことを最優先しよう。

それを忘れると、北海道の美瑛のように、これから写真を撮りたい人の夢を潰してしまうことになる。

ネイチャーフォトスポットでも車中泊スポットでも、「環境破壊」は大人のもっとも恥ずべき行為である。

「クレインパークいずみ」は、ツルの博物館

クレインパークいずみ

さて。出水のツルをインターネットで検索すると、この施設が表示されることがあると思うが、「出水市ツル博物館クレインパークいずみ」は、“ツル・出水・ふれあい”をテーマに、ツルを代表とする出水の自然資料を収集・保管・展示している博物館だ。

クレインパークいずみ

展望台からの全景。

ここは「出水市ツル観察センター」まで12キロほど離れているので、周辺にあまりツルはいない。

なので行くなら、本物のツルが来ない春から秋のほうがいいと思う。

出水市ツル博物館クレインパークいずみ
☎0996-63-8915
大人330円
9時~17時(入館最終16時30分)
4月〜10月は毎週月曜日(祝日の場合は翌日)
11月〜3月は無休

クレインパークいずみ

なお「クレインパークいずみ」には、野外トイレと乗用車212台が停められる広い無料の駐車場があるので、車中泊そのものは可能だが、お勧めはしない。

もし車中泊でツルを撮りに行くなら、「出水市ツル観察センター」から約14キロ・17分のところにある「道の駅黒之瀬戸だんだん市場」が、利便性もよくて無難だ。

 

鹿児島県 車中泊旅行ガイド

車中泊で行く薩摩

鶴丸城
鹿児島市内&桜島 車中泊旅行ガイド【クルマ旅のプロが徹底解説!】2023年1月更新
車中泊で鹿児島市内と桜島に出かける人向けに編集したオリジナルの旅行ガイド。
坂本龍馬の湯
霧島温泉 車中泊旅行ガイド【クルマ旅のプロが解説】 2023年1月更新
クルマ旅のプロがまとめた、霧島温泉の概要と名湯に関する記述です。
指宿温泉 車中泊
指宿(いぶすき)温泉 車中泊旅行ガイド【クルマ旅のプロが解説】 
クルマ旅のプロがまとめた、指宿温泉の概要と名湯に関する記述です。
薩摩半島の記事一覧
薩摩半島の記事一覧
これまでに取材してきた、薩摩半島に関するすべての記事の一覧です。
大隅半島の記事一覧
大隅半島の記事一覧
これまでに取材してきた、大隅半島に関するすべての記事の一覧です。
鹿児島 道の駅 車中泊
鹿児島県の道の駅 車中泊好適度をクルマ旅のプロがチェック!
「車中泊クルマ旅の宿」という観点から、これまで取材してきた鹿児島県にある道の駅の個別評価をご紹介。
鹿児島県に関連するすべての記事の一覧
鹿児島県に関連するすべての記事の一覧
これまでに取材してきた、鹿児島県に関連するすべての記事一覧です。

車中泊でクルマ旅 総合案内

トップページにはこちらから。

クルマ旅を愉しむための車中泊入門

トップページにはこちらから。


フェイスブック

インスタグラム

楽天市場の九州特産品 特集!





この記事がよく読まれています。

車中泊のクルマ旅は、新しい日本の「旅のカタチ」
車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家が、車中泊で旅する魅力をご紹介しています。
道の駅での車中泊は、簡単に”禁止”できるものではなく、ルールを守れば原則OKが本筋。【現役のプロ車中泊旅行家が解説】
車中泊歴25年の車中泊旅行家が、2025年1月現在の「道の駅での車中泊が許されるルールと理由」を詳しく解説しています。
車中泊旅行者にとって、本当に役立つ「車中泊スポット情報」とは?【車中泊旅行家が解説】
25年のキャリアを誇る車中泊旅行家が、自分たちにとって本当に有益といえる「車中泊スポット情報」とは何かを、具体的にわかりやすく解説しています。
車中泊で使える、クルマ・グッズ・スポットよりも大事な3つの話
この道25年の現役のクルマ旅専門家が提唱する、「車中泊の本質」「車中泊の流儀」「車中泊の定義」の3つの話を、分かりやすくまとめてご紹介。
オートパッカーの「プロモデル」キャンピングカー ”ハイエースWiz”
車中泊旅行歴25年の現役のクルマ旅専門家・稲垣朝則が実践している、車中泊旅行スタイル「Auto-Packer(オートパッカー)」の、”プロモデル”として使われているハイエース・キャンピングカーWizの実使用レポートです。