九州を「気持ち良く旅する方法」は2つある。【車中泊旅行家が単純明快に解説】

九州 車中泊

25年のキャリアを誇る車中泊旅行家がまとめた、初めて九州全域をクルマで旅する人に向けたアドバイスです。

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この記事は、1999年から車中泊に関連する書籍を既に10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「車中泊旅行家・稲垣朝則」が、独自の取材に基づき、全国各地の「クルマ旅にお勧めしたい観光地」を、「車中泊旅行者目線」からご紹介しています。

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~ここから本編が始まります。~

九州の旅の選択肢は、その歴史に対する「割り切り」と「こだわり」。

高千穂

九州を「気持ち良く旅する方法」

古代から九州は、朝鮮半島と中国、さらに東シナ海に通じる日本のゲートウェイだった…

割り切りとは、「歴史」を探訪しないという選択肢

逆に「歴史」を探訪するなら、マニアックに。

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古代から九州は、朝鮮半島と中国、さらに東シナ海に通じる日本のゲートウェイだった…

吉野ケ里

これは現地で痛感したことだが、九州の「史跡・遺構」を理解するには、有名無名にかかわらず、「日本史」に関する幅広い知識が求められる。

観光なので、大河ドラマなどを通じてそれぞれの「概要」さえ理解できていれば十分だが、それでも九州全域となると、奈良や京都よりも圧倒的に「範疇」は広い。

特に「大陸との関わり」においては、大和王権の誕生よりも時代は遡る。

2017年に世界文化遺産に登録された、【「神宿る島」宗像(むなかた)・沖ノ島と関連遺産群】はその顕著な例だろう。

また「太宰府」「吉野ヶ里」「呼子」等に足を運ぶつもりなら、弥生時代から安土桃山時代に至る、時代ごとの国内情勢と大陸との交流事情が分かっていなければ、せっかく「現地」に赴いても、その歴史的価値に感動を覚えることはできない。

高千穂峰

いっぽう南九州では、古事記と日本書紀(以降「記紀」と表示)に登場する「神話」と、明治維新に深く寄与した「薩摩藩」に関する知識が欠かせない。

長崎についても、江戸時代から明治の国内事情を知っていくのと知らずに行くのは、雲泥の差になる。

そう考えると、九州を気持ち良く旅する方法は明快で、「割り切る」か「こだわるか」のいずれかになる。

割り切りとは、「歴史」を探訪しないという選択肢

由布院

車中泊による観光旅行的見地から「九州の魅力」を集約すると、ひとつは「温泉」、続いて「郷土料理」、そして最後は世界遺産を含めた「史跡・遺構」になると思う。

もちろん、自由奔放に行動できる車中泊クルマ旅では、そこに「絶景」や「ドライブ」といったコンテンツが付随してくるのは云うまでもない。

コスタ・セレーナ

ゆえに、長崎にある「グラバー園」のように有名な「史跡・遺構」でも、その歴史に興味が湧かないようなら、ドライに割り切って省けばいい。

中途半端に行ってしまうと、何かの折に「トーマス・グラバー」から「坂本龍馬」や「岩崎弥太郎」に話が飛躍すれば、虚しい思いをすることになりかねない。

しかし、行ったことがなければ、それも自然体で聞き流せる。

正直云って、九州の歴史探訪は、好きな者にとってもかなり面倒臭い(笑)。

「歴史探訪」を外しても九州の旅は十分成り立つし、このサイトでもそういう旅人に向けた有益な情報を発信している。

博多の屋台

いい温泉に浸かって、美味しいものを食べる方法は、「旅館の上げ膳据え膳」以外にもあり、それを自ら編み出していくのも、「車中泊ならではの旅」といえる。

逆に歴史を探訪するなら、マニアックに。

いっぽう逆説的になるが、もうひとつの『九州を気持ち良く旅する方法』は、歴史上の出来事の「あらまし」だけでなく、「時代背景」と、その結果が及ぼした現代にいたるまでの数々の出来事や現象の「因果関係」を理解したうえで、歴史探訪を楽しみに行くことだ。

例えば、幻の名城があった佐賀県の「呼子」に行くなら、名物のイカ刺しに舌鼓を打つのも結構だが、

天下人となった「豊臣秀吉」は、なぜここを起点に朝鮮半島に向けて派兵を繰り返し、その結果は現在の日本にどのような影響を及ぼしたのか…

というようなことを探りに行くのが、筆者が云うマニアックな歴史探訪になる。

実は、同じ佐賀県の「有田」で、日本初の「陶磁器」が誕生し、

「秀吉」子飼いの家臣たちが分裂して「関ヶ原の戦い」が生じ、その利を得た「徳川家康」が江戸に幕府を開いたのも、元を辿ればこの「朝鮮出兵」がルーツになる。

確かにマニアックな旅は、準備も苦労も多いが、間違いなくそれに見合うだけの「達成感」と「満足感」が得られる。

その意味から云うと、

九州の「歴史探訪」は、シニアに「もってこい」と云えるコンテンツだろう

伊都国歴史博物館

納得が行くまでネットや博物館で物事を調べるのは老化抑制につながるし、現地を歩き回るためには、日々のウォーキングで足を鍛える必要がある。

しかもそれが旅先で活かされれば、次の旅への意欲も湧く。

歴史探訪は健康促進を呼ぶ好循環の源でもあり、何より『時間を思い通りに使える』という特権なくしては成し得ない。

加えて、シニアの多くが楽しみにしている北海道とも季節は重ならない(笑)。

中高年と若いカップルやファミリーでは、旅の楽しみ方が違うのは当たり前…

長く旅を続けるには、今の自分にマッチするコンテンツを見つけることが大切だ。

 

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