【2023年1月更新】
車中泊旅行歴25年の歴史に精通するクルマ旅専門家がまとめた、「高千穂河原」の歴史と見どころ及び、車中泊に関する記述です。
この記事は車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。


霧島のメッカ「高千穂峰」の麓に位置する高千穂河原には、霧島神社の古宮址と無料のビジターセンターに加え、登山者が車中泊をする広い有料駐車場がある。
「高千穂河原」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2010.05.10
2011.12.26
2013.10.27
2022.12.31
※「高千穂河原」での現地調査は2022年12月が最新になります。
高千穂河原【目次】
「高千穂河原」のロケーション
「高千穂河原」は、別名「天孫降臨への道」とも呼ばれる、県道480号霧島公園線の終点にある。
「天孫降臨への道」は、約4.5kmに渡って原生林のトンネルが続く、舗装はされているが1車線しかないワインディング・ロードで、霧島神宮と高千穂峰を結んでいる。
終点の「高千穂河原」には、24時間利用可能な公衆トイレを併設している、24時間500円の有料駐車場と、2022年8月に展示スペースがリニューアルされたばかりの「高千穂河原ビジターセンター(入場無料)」、そして頂上に天逆鉾が突き刺さる「高千穂峰」への登山道入口がある。
「霧島神宮 古宮址」
標高970メートルの高台に位置する「高千穂河原」は、鎌倉時代まで霧島神宮が建っていた場所で、現在は写真の鳥居と石の祭壇だけが残されている。
もともと、霧島神宮は高千穂峰の山頂近くにあったが、噴火のたびに焼失を繰り返したため、平安時代中期の天暦年間に、写真の高千穂河原に移された。
しかし、ここも1235年の噴火で焼失する。
現在、高千穂河原の社殿跡は「天孫降臨神籬(ひもろぎ)斎場」になっており、毎年11月、この古宮址と高千穂峰山頂にて「天孫降臨御神火祭(てんそんこうりんごじんかさい)」が行われている。
霧島神宮が現在の場所に再建されたのは、それから約250年を経た、室町時代の1484年(文明16年)だ。
そして2022年、その霧島神宮の「霧島神宮本殿、幣殿、拝殿」が国宝指定された。
高千穂河原ビジターセンター
駐車場の脇に建つ「高千穂河原ビジターセンター」は、霧島の自然や文化を紹介するための資料館。
館内には、高千穂山頂パノラマ体験・霧島火山百科・シアターなどのさまざまなコーナーがあり、すべて無料で楽しめる。
☎0995-57-3224
入館料:無料
開館時間:9時~17時
月曜休館
なお本物の天逆鉾は、敷地内にある「ふれあい案内人情報コーナー」から双眼鏡で見ることができる。
高千穂峰(たかちほのみね)登山口
高千穂河原は霧島山の南の入口にあたり、高千穂峰や新燃岳の登山基地になっていることから、グリーンシーズンには多くのハイカーたちがやってくる。
彼らのお目当ては、やはりこの天逆鉾が突き刺さる山頂への登山だと思うが、当時50代前半だった筆者と家内でも、半日で山頂まで往復することができた。

高千穂峰駐車場の車中泊環境
現在の高千穂河原の駐車場は、遠方から来る登山客に配慮し、無人化されて24時間出入りが可能になっている。
料金は普通車24時間500円。駐車可能台数は150台なので、夜はまず満車になることはあるまい。
ただし周辺に飲食店はないので、ここで車中泊をする際には、お弁当などの飲食物の持参が必要だ。
こちらが、駐車場の一番奥にある24時間利用できる公衆トイレ。
中は洋式だが、ウォシュレットはない。
「高千穂河原」の最寄りの温泉&周辺の買い物施設
さくらさくら温泉
高千穂河原から約9キロ・クルマで15分。「高千穂河原」で「前泊」する場合は、先に入浴を終えてから行こう。
☎0995-57-1227
大人750円
11時~16時・不定休
筆者の入湯レポートはこちら。
コンビニ
アイショップまで約7.4キロ。メジャーなコンビニではローソンまで約13キロ。
スーパーマーケット
「Aコープ霧島店」まで約13キロ。
「高千穂河原」のアクセスマップ
霧島温泉 車中泊旅行ガイド
九州の特選史跡 車中泊旅行ガイド




「アラ還」からの車中泊


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