「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊スポットガイド

この記事は、1999年から車中泊に関連する書籍を既に10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「車中泊旅行家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。


~ここから本編が始まります。~
「道の駅 大社ご縁広場」は、「出雲大社」参拝の前泊に最適といえる道の駅。

「道の駅 大社ご縁広場」 DATA
道の駅 大社ご縁広場
〒699-0721
出雲市大社町修理免735-5
☎0853-53-5858
営業時間
9時~17時・無休
「道の駅 大社ご縁広場」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第3回
登録日/1993年11月24日
リニューアル/2019年08月09日
「道の駅 大社ご縁広場」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2009.03.28
2011.03.19
2014.05.03
2018.03.19
2018.12.21
2019.09.14
2023.05.05
2025.09.13
「道の駅 大社ご縁広場」での現地調査は2025年9月が最新です。
道の駅 大社ご縁広場【目次】

「道の駅 大社ご縁広場」のロケーション

このマップを見れば一目瞭然のように、「道の駅 大社ご縁広場」は「出雲大社」まで、表参道にあたる「神門通り」を挟んで、約800メートルの至近距離にある。

遠路はるばる「出雲」まで来て、「大社」を参拝しない人はいないと思うが(笑)、お参りするなら午前中の早い時間帯がお勧めだ。

その「出雲大社」の見どころと、「参拝前に用意するほうがいいもの」については、以下のサイトに「超」がつくほど詳しく記載しているので(笑)、後ほど合わせてご覧いただければ幸いだ。

「出雲大社」の周辺には、大社の無料駐車場以外に道の駅とSAに加えて、大きな無料駐車場と有料駐車場があり、それぞれに旅人の都合に応じた使い方がある。
だが「前泊」の車中泊地に一番お勧めなのは、この「道の駅 大社ご縁広場」だ。
理由は「道の駅 大社ご縁広場」の駐車場が、「公式」に出雲大社参拝者用の駐車場として認められているからに他ならない。
つまりここにクルマを置いたまま、堂々と「出雲大社」の参拝ができるわけだ。

「道の駅 大社ご縁広場」から「出雲大社」までは、このローソンの角を曲がって、白い一の鳥居とも呼ばれる宇迦橋の大鳥居をくぐると一本道。

道の駅を出てすぐ右の信号の前には、有名な「出雲の阿国」の像があるが、近くには「墓地」もあり、歌舞伎の世界の有名人もお参りに訪れる。

「出雲の阿国」の像からは、寄り道せずに歩けば、「出雲大社」の正門にあたる「勢溜」までは10分ほどしかかからない。

その道中となる「神門通り」は、ここ数年で驚くほど整備が進み、両脇にはカフェや名物の「出雲そば」と「ぜんざい」の店などが並んでいる。
ついでに書くと、通りから少し入ったところには、「竹内まりあ」の実家「竹野屋旅館」もある。

だが、これらの店が開店する前に参拝を終えてしまうと、それを味わう楽しみがなくなってしまう。
ゆえに、「出雲大社」の参拝は午前8時過ぎから始めて、10時前に神門通りに戻ってくるのが理想になる。

特に「出雲そば」は、この周辺に人気の行列店が数軒あるので、食べるなら大社の参拝時がお勧めだろう。
ただし今は、そのことを既に多くの車中泊旅行者が知っている。

ゆえに大型連休には、頑張って朝6時頃にやってきても、既に「道の駅 大社ご縁広場」は満車で入庫できない可能性が高い。
というか、既に「前泊」さえも怪しくなってきた。

こちらの写真は2023年のゴールデンウィーク中に撮影したものだが、黒いクルマは、これから駐車場を出るのではなく、なんと昨夜からここで泊まっていた!
大阪から300キロ近く走って、ようやく辿り着いたまでは良かったが、駐められない眠られない。
やむを得ず開き直って、「もう、ここでええわい!」となったんだろうね。
確かにマナー違反に違いはないが、土地勘のない人に、とっぷり日が暮れた「出雲大社」の周りで車中泊ができるところを探せというのは酷な話だ。
それより何より、この旅人の最大の失敗は、「出雲大社」に来る前に筆者の記事を読んでいなかったことに尽きる(笑)。
しかしあなたは、これから同じ失敗を免れる術を知ることができる。
「道の駅 大社ご縁広場」が満車時の代替え車中泊スポット

ここでは2つのケースに分けて、それぞれの代替え車中泊スポットを紹介しよう。
①「道の駅 大社ご縁広場」の夜間満車を回避できるスポット

代替え地として推奨しているのは、山陰自動車道の「宍道湖サービスエリア」で、ここには可燃物のゴミ箱と水場もあるし、ペットの散歩もさせられる。
ただしここで車中泊をした時は、朝から「道の駅 大社ご縁広場」を目指すのではなく、出雲大社前の無料駐車場か「島根県立古代出雲歴史博物館」の無料駐車場を目指そう。
なお「宍道湖サービスエリア」の近くには「道の駅 湯の川」もあるが、大型連休中はここも満車の可能性が高いので、無駄足になる可能性が高い。
②「道の駅 大社ご縁広場」まで来たが、満車で入庫できない時の代替えスポット

「神門通り」から少しだけ奥まったところに「出雲市神門通り広場駐車場」があり、「道の駅 大社ご縁広場」からクルマなら1.2分しかかからない。
かつては無料だったが、2022年10月1日以降有料に変わった。ただ、そのおかげで混雑はかなり緩和されたようだ。
料金
入庫から1時間まで300円
入庫から1時間以降(1時間未満切上げ)200円
※ 上限額 24時間以内 600円
収容台数
普通車60台

なおご自身のクルマが入庫できるかどうかは、この写真で判断を。

こちらが24時間使える公衆トイレ。多目的トイレは洋式だが、ウォシュレットまでは用意されていなかった。
2025.9 追記

「出雲市神門通り広場駐車場」より少し手前の「神門通り」沿いに、24時間最大料金が平日500円、土日祝600円のコインパーキングができていた。

ここは一畑電鉄の「出雲大社前駅」の真向かいにあり、その横の広場の中央にある公衆トイレは、多目的トイレにウォシュレットを完備している。
トイレが大事な人には、こちらのほうがお勧めかもしれない。
~追記はここまで~

いっぽう無料にこだわる人には、「出雲大社・二の鳥居」まで徒歩約10分の場所にあって、普通車111台を収容できる、こちらの「みせん広場駐車場」が”穴場”だ。

トイレは駐車場の敷地内にあり、ウォシュレットまではないが、洋式できれいに保たれている。
また「出雲大社」方面に2.3分歩けばファミリーマートがあるので、そこまで行けばウォシュレットも使えるだろう。
なお「出雲大社」横の出雲大社大駐車場 (外苑駐車場)にもトイレはある。

だが営業時間は6時から20時で、神門通りからも離れているので、初めて出雲大社に参拝される旅行者には、あまりお勧めではないと思う。
「道の駅 大社ご縁広場」の施設

さて、ここからが本論になる。
まず「道の駅 大社ご縁広場」のレイアウトはシンプルで、普通車が170台駐められる駐車場は、1ヶ所に集約されている。

路面は平坦で車中泊に支障はない。
また広い敷地内には、24時間トイレが2ヶ所に用意されている。

こちらがマップの24時間トイレ①。
外観はきれいなのだが、中にはウォシュレットがない。

こちらは2019年のリニューアルでウォシュレットに改修された24時間トイレ②。

人気があるのは当然だが、隣は大型車用の駐車スペースになっているので、車中泊をするなら、航空写真に★印をつけたあたりがベターになる。

次は「道の駅 大社ご縁広場」にある施設を紹介しよう。
メインの吉兆館は2019年にリニューアルされ、驚くほど中が充実した。

店内には広い物販スペースが設けられ、目移りするほどの土産物が並ぶ。
通路がきちんと確保されているので、ゆっくり見られるのもいい。
一見しただけで、きちんと流通にも精通したコンサルタントが参画していることがわかる。

野菜直売所はないが、代わりに特産加工品や地酒の品揃えが充実している。
欲張らず、観光客相手に特化しているから成せる技だ。
ただし、道の駅の物価は”東京価格”だ。
飛行機を使えば「羽田空港」から「出雲大社」まで3時間もあれば来れるだけに、訪れる人の数も多いし、確かに店内でもよく標準語を耳にする。

しかし、「のどぐろ」の開きが1匹4320円には腰が抜けた(笑)。
普段はアジだが、僕らが“晴れの日”に家内の実家で頂いている「のどぐろ」は、多少サイズが小ぶりとはいえ、1匹1200円ほど。
ということは、いわゆる地元価格との差は3倍以上になる…
さすがにこれは、松江出身で「のどぐろ」を一躍有名にした、プロテニスプレーヤーの「錦織圭」だって頼まない(笑)。

なお、館内にあったレストランのスペースは、隣のそば処「吉兆」が満席の場合や、売店で購入したものを食べたりするための「イートイン・コーナー」になっている。
そしてここにだけ、可燃物のゴミ箱が置かれている。
2019年のリニューアル当時はたぶん、まだこうなってなかったように思うのだが、見落としていたのかもしれない。

そしてこちらが、そのそば処「吉兆」で、郷土料理の出雲そばが食べられる食事処として、リニューアル時に合わせて館外に増床されている。

またその隣には足湯までできていた。
実は筆者は家内の実家が出雲にあるので、この「道の駅 大社ご縁広場」ができて以来、何度も足を運んでいる。
そこで開業からここまでの、道の駅の変遷についても、簡単に紹介しておきたい。
撮影 2011年3月

当時の駅舎の中には伝統行事「吉兆神事」にまつわるものを展示していた。
そのため売店や食堂はなく、道の駅としては正直云って「お粗末」だった。
撮影 2018年12月

久しぶりに行ってみると、吉兆館は閉店していた。
ホームページでは雨漏り対策工事のため、12月19日から来年3月20日まで臨時休館すると記載されていたが、地元の求人誌に「館長」の募集広告が出ていたことからすると、どうやら指定管理業者を変えて、本格的なテコ入れを行うつもりらしいことが伺えた。
撮影 2019年9月

予想は大当たり(笑)。
そして今後の「道の駅 大社ご縁広場」は、島根県を代表する人気の道の駅になるだろうという予感は見事に的中した。
ただ”絶賛”というわけではない。
たとえば冒頭でも記したように、「道の駅 大社ご縁広場」から徒歩で「出雲大社」まで往復すれば、少なくても4キロ近くは歩くことになるのだが、道の駅には『純粋な無料休憩室』はない。

ポピュラーな道の駅には、「情報休憩室」等の名前が付けられた場所があって、そこに周辺の観光パンフレットも置かれているのだが、「道の駅 大社ご縁広場」では、エントランスにそれ的な場所があるとはいえ、けして十分とは云えない扱いだ。
加えて公式サイトは、「道の駅 大社ご縁広場」ではなく「道の駅 大社ご縁広場 物産館」になっていて、まさに物販飲食の説明しか書かれていない。
実は道の駅の売店の奥には、こういう部屋がある。

これは道の駅の創業当時に展示されていた、出雲の伝統行事「吉兆神事」にまつわるものだと思うが、「吉兆神事」とは何なのか、ここは何のための部屋なのかには、一切ふれられていない。
吉兆神事とはこういうものらしい。
興味を持つ人の有無にかかわらず、館内にそういう場所があるのなら、せめて公式サイトには、こういうリンクくらいはしてないとおかしいよね。
「道の駅 大社ご縁広場」の車中泊好適度
「道の駅 大社ご縁広場」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:なし
缶・ビン・ペットボトル:自動販売機横に設置

かつてはあった可燃物のゴミ箱は、リニューアルとともに撤去されていた。
これはいかがなものか…
島根県の東に位置する「出雲大社」を皮切りに、海岸沿いを西に向かって旅する旅行者は多い。
そう思うと、”島根県の玄関”とも呼べる道の駅にしては、個人の観光客に対する配慮に欠けていると思わざるをえない。
これでは「神門通り」で買ったものから出るゴミさえも、捨てられない。

イートインスペースにあるゴミ箱は、原則として道の駅構内で買ったものから発生するゴミ用にあるわけで、家庭ゴミではないとはいえ、良識者なら『旅行中に発生するゴミ』も捨てられないと受け取る。
ゆえに「良識者」ほど、そのせいでゴミに埋もれたクルマに乗って旅を続けなければならないのが現実だ。
そして『ペットボトル1本だけ買って、クルマのゴミも一緒に捨てたらいいじゃないか』という、ある意味では”要領”、云い変えれば、”ささやかな過大解釈”すらできないのが、良識者でもある(笑)。
ゆえに、
それを知らん顔で見過ごしてもいいのは、「民間経営」の店舗だけでは?と考えるのも「良識者」ではあるまいか。
今では「公衆トイレ」と同じ役割に近い”公衆ゴミ箱”が、無人の公園などから撤去された背景には、「オウム事件」のような”無差別テロ対策”があったからだが、道の駅には人がいて、少なくても24時間放置されることはない。
であればなおさら、他にどこがその代わりができるというのだ?
民間と同じ対応しかしないのなら、補助金のみならず、広告宣伝などのすべてにおいて、同様の立場になってもらわないと、国民としては納得がいかない。
本当の道の駅に登録されているメリットは、補助金よりも、こうして公私にかかわらず、タダでどんどん宣伝してもらえる立場にあることだ。
多くのサイトは、仮に「道の駅 大社ご縁広場」が道の駅でなくなれば、紹介するメリット=アクセス獲得要因がなくなり、紹介を次々にやめてしまうはずだ。
それをコスト換算すれば、道の駅によっては数千万円の損失に匹敵するわけで、善良な道の駅の利用者も、納税義務を背負う大人なら、そういう打算めいたところにも目を向ける必要がある。

近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。 しかしそれを道の駅で食べると、残った容器はゴミになる。
ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、 道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。 すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。
明日自宅に帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を掲載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。

「道の駅 大社ご縁広場」の最寄りの温泉&周辺買物施設

出雲駅前温泉らんぷの湯
道の駅から約8キロ・20分
☎0853-20-2626
大人950円
10時~22時(受付最終21時30分)
第1水曜 定休
浴室には、名前通りにLED球が灯るランプ(笑)が10基ほど吊り下げられ、昔ながらの温泉宿の雰囲気を演出している。
ただ、外見からイメージするより浴室は小さく、濁り湯で見えない湯船の底には、丸い石が埋め込まれているため、つまづきやすく座り心地も悪い。
おまけに露天風呂は個別の箱湯になっているため、3人しか利用することができない。
とはいえ、汗を流すうえでの問題はまったくない。また出雲市内の好立地にあるため買物にも便利だ。

もう1件は、距離は少し遠いが道が空いているので所要時間は早そうだ。
北山温泉
道の駅から約9キロ・15分
☎0853-20-0888
料金:おとな700円
10時~21時30分(受付最終21時)
無休
コンビニ
駐車場の向かいにローソンがある。
スーパーマーケット
「フーズマーケットホック 大社店」まで約1キロ。
「道の駅 大社ご縁広場」のアクセスマップ
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