「クルマ旅のプロ」がお届けする、車中泊で訪ねた名湯レポート
この記事は、1999年から車中泊に関連する書籍を既に10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「車中泊旅行家・稲垣朝則」が、独自の取材に基づき、全国の温泉地の車中泊事情や温泉情緒、観光、グルメにいたる魅力を再評価し、「車中泊旅行者の目線」から紹介しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。

~ここから本編が始まります。~
有馬温泉は思っているより駐車場の数は多いが、「日帰りで楽しむ温泉地」と割り切って行くほうが無難。

「有馬温泉」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2010.12.04
2014.12.02
2015.12.12
2016.11.25
2026.01.18
※有馬温泉での現地調査は2026年1月が最新です。
有馬温泉の車中泊&駐車場事情

<普通車が車中泊できる駐車場>
有馬温泉の車中泊事情

冒頭で記した通り、「有馬温泉街」の車中泊事情は、「草津温泉」や「道後温泉」と違い、けして”良好”と云えるものではない。
それは、トイレがあって泊まれそうな駐車場があるにもかかわらず、「車中泊禁止」にしているとか、夜間閉鎖になっているのではなく、物理的に車中泊に好適と呼べる、規模の大きな駐車場が見当たらないという意味においてだ。
ゆえに、トイレに近い小さなコインパーキングで、『やろうと思えば、できなくはない』ものの、よほどの理由がないかぎり、あえて無理をする必要はないと思う。

今は「有馬温泉街」から一般道で約13キロ・30分ほどのところに、630台もの収容力を持つ、大規模な「道の駅 神戸フルーツ・フラワーパーク大沢」がある。
なお、道の駅での車中泊に否定的な人もあるようだが、筆者は以下の理由から、”旅行者の車中泊”に肯定の立場をとっている。
有馬温泉の駐車場事情

出典:KOBECCO
「有馬温泉」での駐車場選びのポイントは、温泉街の上に停めるか、下に停めるかにある。
このマップの上が、温泉街でも坂の上で、下が麓にあたる。
上に停めるメリットは、「有馬里駐車場」と「ロープウェイ駐車場」の、規模の大きな平面駐車場が2つ揃っているため、多少大きなクルマでも、スムーズに駐車できる可能性が高いこと。
デメリットは、両者は「有馬温泉街」から少し離れており、共同浴場の「金の湯」まで1キロほど歩かなければならないうえに、帰りは登りになることだ。

しかし、名勝「鼓ヶ滝」に近く、帰りがけにそちらに寄れば、坂道もさほど気にはならないだろう。

いっぽう温泉街の下に停めるメリットは、「金の湯」がある温泉街の中心地に近いことだが、収容台数が多い平面駐車場は「池之坊有料駐車場」だけで、あとは立体駐車場の「有馬温泉駐車場」か、温泉街の入口にあたる「太閤橋」周辺のコインパーキングになる。
デメリットは、混みやすいことと、道路が狭くて入庫しにくいことが挙げられる。
それに付け加える情報としては、

「有馬温泉街」に無料駐車場は見当たらないが、界隈には大小合わせて10ヶ所以上の有料駐車場があり、平日はさほど苦労することなく、どこかには駐車できると思う。

また土日祝日は、駐車場が混雑しているというより、周辺道路が狭いうえに坂道になっているため、人通りと対向に手間取るクルマで渋滞し、むしろ道路が混雑している状況だ。
なので、温泉街の中の細い路地を通らず、マップにブルーでマーキングした、温泉街から外れた観光客の歩かない道で、上の駐車場にアクセスするといい。
さて。
ここからは、登場した個別の駐車場の詳細説明になる。
有馬里(ありまり)駐車場

「有馬里駐車場」は、「六甲有馬ロープウェイ駅」の駐車場と隣接しており、温泉街の中心を通らずにアクセスできるうえに、ゲートの屋根も高いので、ワゴン車・RV車など車高の高い車でも利用できる。
収容台数は約70台で、24時間利用可能。料金は有馬温泉界隈では最安値になる。
また駐車場の提携店で1000円以上の買物や飲食をすると、駐車料金の割引が受けられるサービスがあるようだが、詳細はネット上では調べられなかった。
公式サイトらしきものはあるが、情報は古くて更新されていない。
なお敷地内にトイレはなく、普通車での車中泊は難しいと思う。
平日
60分 200円(当日最大1,000円)
土日祝・祝前日
60分 300円(当日最大1,500円)
ロープウェイ駐車場

正式名は「六甲有馬ロープウェー有馬温泉駅前駐車場」で、収容台数は26台。
入口にはバーがなく、車高制限も2.7メートルまでとなっているが、20時〜翌7時までは閉鎖され、こちらも敷地内に公衆トイレはない。
平日
20分100円(当日最大1200円)
土日祝
30分200円(当日最大1600円)
11/1~11/30(紅葉シーズン)
30分300円(当日最大2000円)
※ロープウェイ利用者は、最初の1時間無料
アクセスは「有馬里駐車場」を参考に。
池之坊有料駐車場

温泉街の麓にあり、「金の湯」に近くて便利なのは「池之坊有料駐車場」だ。
24時間営業で無休、収容台数も108台と大きいので、乗用車の時はここに停めていたのだが、ゲートにある料金精算機の屋根が張り出しており、高さ2メートルまでの表示があるため、現在のハイエースになってからは利用していない。
ただしホームページにはキャンピングカー料金が記載されており、予約すれば別の場所から入場できるようだ。
ただここも敷地にトイレがないのと、キャンピングカーには最大料金設定がないので、車中泊には適していないだろう。
平日
1時間300円(当日最大1200円)
土日祝
1時間400円(当日最大2000円)
キャンビングカー
2時間以内1000円(延長1時間毎500円)
※キャンピングカーは要予約。
☎078-904-0025
有馬温泉駐車場

「太閤橋」のすぐ近くにある「有馬温泉駐車場」は、有名な「有馬御苑」に隣接している古めいた立体駐車場だ。
1階が観光バス用、2階が一般車用で収容台数は30台。館内にトイレはあるが、2階以上は夜間出入りができなくなるため、車中泊はできない。
平日(9時〜19時)
2時間500円(以降200円/時間)
土日祝(9時〜20時)
2時間600円(以降200円/時間)
(延長:200円/時間)
全日1泊(17時〜9時)
2000円
※バスコン・キャンピングカー
2時間以内3000円(以降1000円/時間)
全日1泊(17時〜9時)
4500円
これで「有馬温泉街」が、車中泊に好適でないことがご理解いただけたと思うが、冒頭で書いたように『不可能というわけではない』。
そこで最後に、『ハイエース・ナローサイズのキャンピングカー』に乗る筆者が、やむを得ず「有馬温泉街」で車中泊をしなければならなくなった際には、ここを選ぶというコインパーキングを紹介しておこう。
東洋カーマックス 有馬温泉駐車場

「東洋カーマックス 有馬温泉駐車場」は、「ねねスクエア」1階にある24時間営業のセブンイレブンに隣接している。

2020年春に、「有馬川親水公園」から「有馬温泉街」に向かう坂道の一等地にオープンした比較的新しい駐車場で、ここで車中泊をしたという旅行者のブログや口コミはまだ見当たらない。
しかし筆者が知るかぎり、ハイエースのナローサイズまでなら、「有馬温泉街」ではここがベスト車中泊スポットになる。
ただし駐車台数は8台しかない。
全日(8時~22時)
30分300円
夜間(22時~8時)
1時間100円・最大500円
タイムズ有馬温泉駅前

また「東洋カーマックス 有馬温泉駐車場」が満車の場合は、「有馬温泉駅」前のローソンの向かいに、「タイムズ有馬温泉駅前」がある。
こちらもコンビニのトイレが使えて、「有馬温泉街」の徒歩圏内にあり、車中泊をするには適している。
全日
9時~22時
20分220円
22時~9時
1時間110円
平日の当日1日最大料金1320円(24時まで)、土日祝の当日1日最大料金は2200円(24時まで)

こちらもクルマは、ハイエースのナローサイズまでになるだろう。
ただ、いずれにしてもRVパーク並の利用料金がかかるわけで、それなら「道の駅 神戸フルーツ・フラワーパーク大沢」で車中泊して、美味しいものでも食べたほうがいいのでは。
有馬温泉 車中泊旅行ガイド

兵庫県 車中泊旅行ガイド

車中泊でクルマ旅 総合案内
クルマ旅を愉しむための車中泊入門
この記事がよく読まれています。






















