「クルマ旅のプロ」がお届けする、車中泊で訪ねた名湯レポート
この記事は、1999年から車中泊に関連する書籍を既に10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「車中泊旅行家・稲垣朝則」が、独自の取材に基づき、全国の温泉地の車中泊事情や温泉情緒、観光、グルメにいたる魅力を再評価し、「車中泊旅行者の目線」から紹介しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。

~ここから本編が始まります。~
温泉地の”観光情報あるある”に惑わされない。

瑞宝寺公園 DATA
瑞宝寺公園
〒651-1401
神戸市北区有馬町
現地☎なし
無料
駐車場なし
「有馬温泉」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2010.12.04
2014.12.02
2015.12.12
2016.11.25
2026.01.18
※有馬温泉での現地調査は2026年1月が最新です。
瑞宝寺公園

瑞宝寺公園の概要

秋には約2500本ものカエデが色づき、「豊臣秀吉」が「1日中見ていても飽きない美しさ」と称した「瑞宝寺公園」は、『日暮らしの庭』の異名を持つ。
ルーツは明治初期に廃寺となった「瑞宝寺」で、跡地を1951年に神戸市が公園として整備し、今では「神戸有数の紅葉の名所」と呼ばれるようになっている。

出典:Kiss PRESS
その「瑞宝寺公園」で、毎年11月2日・3日に開催されているのが「有馬大茶会」だ。
それを聞いて、
『へぇ~、そんな由緒のある場所が有馬温泉にあるのか』
と思わない旅人がいるだろうか?
瑞宝寺公園のロケーション
「瑞宝寺公園」はこのマップの左上部の、共同浴場「金の湯」から約1キロ離れた高台にあり、温泉街から歩いて行けば、休憩無しでも20分近くかかると思う。
ひたすら登り坂なので、普段から鍛えていなければ、ここで時間と体力を必要以上に消費することになるため、中高年はクルマでアクセスしたくなる。

しかし現地に駐車場はなく、また駐車料金のことを考えれば、途中でクルマを出すのは得策とは思えず、筆者は帰りがけに立ち寄ってみた。
感想は、『まあ確かに、たまたま訪れた時に紅葉していれば、行ってもいいかな』。
温泉地の観光情報”あるある”

そうなると、『紅葉以外のシーズンの「瑞宝寺公園」の魅力は何か?』ということになるわけだが、それがここにはないわけじゃない。
写真の山門は、「秀吉」が隠居後の住まいと定めていた京都の「伏見桃山城」から移築されたもので、神戸市によって現在も保存修復されている。

そしてこちらが、「秀吉」が愛用したと伝わる石の碁盤。
だがそれらは歴女・歴男が喜ぶマニアックな遺構で、歴史にさほど興味のない一般の観光客に響くものとは思えない。
すなわち、観光スポットの値打ちと、そこが行く価値ありかどうかは人による。
ここから先は、『温泉地の観光情報あるある』話だ。

有馬温泉を紹介する役場や観光協会などの職員は、「有馬温泉」のことをいいように伝えるしか眼中になく、デメリット情報はまず出さない。
だが、それに忖度するような仕事内容に、雑誌やネットから情報発信するマスコミのライターと、アフィリエイターが甘んじているのは嘆かわしいことだ。
本来は、役場や観光協会などの説明を見た観光客が、そこに行くか行かないかを判断をするために役立つ情報を提供するのが、マスコミのライターとブロガーやYouTuberの役割であり、存在価値ではあるまいか。
いかなる分野でも、「ガイド」とか「解説」とはそういうものだ。
そもそも、自由奔放な車中泊の旅人は、紅葉狩りと温泉旅を同時に楽しもうとは思っていない。
我々にとって温泉旅は、どちらかといえば「季節の端境期」に楽しむもの。
カニような「旬のグルメ」がない「有馬温泉」では、なおさらだろう。
しかも「瑞宝寺公園」はマニアックで、けして楽ではないところにある。
ゆえに筆者には、『もし、それでもよかったらどうぞ』という場所にしか思えない。
「瑞宝寺公園」にかかわらず、当たり障りのない記事しかないようなサイトに出くわすと、本当にがっかりする。
『温泉地の観光情報あるある』とは、そのことだ(笑)。
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