25年のキャリアを誇る車中泊旅行家がまとめた、本州と九州を結んでいるすべてのフェリー航路とその概要です。
「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊旅行ガイド
この記事は、1999年から車中泊に関連する書籍を既に10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「車中泊旅行家・稲垣朝則」が、独自の取材に基づき、全国各地の「クルマ旅にお勧めしたい観光地」を、「車中泊旅行者目線」からご紹介しています。

~ここから本編が始まります。~
本州~九州間を運行しているフェリーの航路は8つある。

この情報には幾つかのまとめ方があると思うが、ここでは「旅行プランを練る」という観点に立ち、九州の到着地を基軸に編集している。
なお、記載している運行時間・運賃(金額は全て片道)は、2025年3月現在のものなので、ご覧になられた時の最新情報は、リンクしている各フェリー会社の公式サイトでご確認を。
1.北九州(福岡県)

関門海峡を挟んだ門司と下関、天神と中洲の屋台でお馴染みの博多、さらにイカで有名な呼子などが最初のお目当てという人にお勧めのエリア。
またここは目の前にある関門橋で本州に戻り、下関や秋吉台、あるいは萩といった山口県の名所を巡る際にも便利な場所だ。
<東京~新門司>
オーシャン東九フェリー

出典:御船印
東京(有明)〜徳島(寄港)〜北九州(新門司)間を運行。
●東京港→新門司港
東京19時発(日・祝日は18時)、新門司5時35分着(日曜日は6時30分着)
●新門司港→東京港
新門司19時発(日・祝日は18時)、東京5時30分着(日曜日は6時着)
往復とも2泊3日の行程で、所要時間は約32時間。なお休航日があるので、ホームページで確認要。
5メートル未満の車両運賃50,050円、旅客運賃21,230円、2名個室のルームチャージ14,960円。夫婦で利用すると合計86,240円になる。
個室は1部屋あたりの料金(ルームチャージ制)で、個室料金のみでは利用できず2等洋室運賃・自動車航送運賃が別途必要。
※自走との費用比較は以下のページで。
<横須賀~新門司>
東京九州フェリー

出典:東京九州フェリー
神奈川(横須賀)〜北九州(新門司)間を運行。
●横須賀港→新門司港
横須賀23時45分発、新門司翌日21時着
●新門司港→横須賀港
新門司23時55分発、横須賀20時45分着
所要時間は約21時間。ただしいずれも日曜・祝日は運休。
5メートル未満の車両運賃42,000円、旅客運賃14,000円、2名個室のルームチャージ30,000円(ステートA)。夫婦で利用すると、合計86,000円になる。
個室は1部屋あたりの料金(ルームチャージ制)で、個室料金のみでは利用できず旅客運賃・自動車航送運賃が別途必要。
料金はいずれも、もっとも安い期間Aのもの。
<大阪~新門司>
名門太平洋フェリー

大阪南港〜北九州(新門司)間を1日2便が運行。
1便:大阪17時発、北九州5時30分着
2便:大阪19時50分発、北九州8時30分着
※往復ともに運行ダイヤは同じ
所要時間12時間30分。
なお2便は18時過ぎから乗船できる。
4m以上~5m未満の車両運賃24,860 円、旅客運賃 7,700円(エコノミー)、
1等(ファーストA)は15,070円。夫婦で利用すると、合計47,300円。
<大阪・神戸~新門司>
阪九フェリー

出典:阪九フェリー
①泉大津航路(泉大津港~新門司港)、②神戸航路(六甲アイランド~新門司港)の2つの航路を運航。
①泉大津航路
泉大津17時30分発、新門司6時着
新門司17時30分発、泉大津6時着
所要時間12時間30分
4m以上~5m未満の車両運賃24,860 円、旅客運賃 7,700円(スタンダード和室)1等室は14,960円。夫婦で利用すると、合計47,080円
②神戸航路
六甲アイランド18時40分(金・土は20時)発、新門司7時10分(金・土は8時30分)着
新門司18時30分(金・土は20時)発、六甲アイランド7時着(金・土は8時30分)着
所要時間12時間30分
※運賃は同上
2.別府・大分

源泉数・温泉湧出量ともに国内ナンバーワンを誇る別府温泉と、若い女性に高い人気を誇る湯布院、さらに「やまなみハイウェイ」で九重高原から阿蘇へといたる九州屈指の景観を誇る観光エリア。
いっぽう、東九州自動車道の延伸で宮崎方面へのアクセスも向上している。
<大阪~別府・神戸~大分>
フェリーさんふらわ

大阪~別府
大阪南港〜別府国際観光港を運行。
日曜日~木曜日:大阪19時05分発、別府6時55分着
金曜日・土曜日:大阪20時05分発、別府7時55分着
日曜日~木曜日:別府18時45分発、大阪6時35分着
金曜日・土曜日:別府19時20分発、大阪7時25分着
所要時間11時間50分。
5m以上~6m未満の車両運賃 36,370円、旅客運賃 13,280円(いずれもA期間)。スーペリアツイン2名部屋を夫婦で利用すると、合計63,650円
神戸~大分
神戸港(六甲アイランド)〜大分港間を運行。
日曜日~木曜日:神戸19時発、大分6時20分着
金曜日・土曜日:神戸19時50分発、大分7時20分着
日曜日~木曜日:大分19時20分発、神戸6時20分着
金曜日・土曜日:大分19時30分発、神戸7時55分着
所要時間11時間20分。
5m以上~6m未満の車両運賃 36,370円、旅客運賃 13,280円(いずれもA期間)。スタンダード2名部屋を夫婦で利用すると、合計55,950円
舟遊®割引

「舟遊®割引」を利用すると、太平洋航路(大阪↔志布志航路)と瀬戸内海航路(神戸↔大分もしくは大阪↔別府航路)にそれぞれ片道ずつ乗船しても、割引料金が適用される。
「舟遊®割引」の詳細はこちら。
<徳山~竹田(国東半島)>
スオーナダフェリー

出典:スオーナダフェリー
徳山港-竹田津港を、1日5往復(所要時間2時間)。
| 便 | 徳山 発 | 竹田津 着 |
| 1 | 02:00 | 04:00 |
| 2 | 07:20 | 09:20 |
| 3 | 12:00 | 14:00 |
| 4 | 16:40 | 18:40 |
| 5 | 21:20 | 23:20 |
| 便 | 竹田津 発 | 徳山 着 |
| 1 | 04:20 | 06:20 |
| 2 | 09:40 | 11:40 |
| 3 | 14:20 | 16:20 |
| 4 | 19:00 | 21:00 |
| 5 | 23:40 | 25:40 |
5m未満の車両運賃 15,150円、旅客運賃 3,750円(燃料油価格変動調整金分を加算)。夫婦で利用すると、合計18,900円
ただスオーナダフェリーは、けしてコスパがいいというわけではない。
自走との違いを調べてみると、陸路で徳山港から竹田津港まで走る場合、途中で高速道路を利用して235キロ・休憩なしで約3時間15分。
高速料金は平日の昼間で普通車は、4,960円(ETC休日割引3,360円)になる。
仮に燃費をリッター10キロ、ガソリン175円/リットルで試算した場合、燃料費は¥4,113円で、ETC割引なしの場合は全部で9,073円.
運転による疲労が軽減されるとはいえ、ひとりならフェリー料金は自走の2倍がかかる計算だで、それを考えると、山陽地方の観光との兼ね合いがポイントになるだろう。

筆者のお勧めは、呉・宮島・岩国だが、それでも現地で1泊2日は見ておきたい。
3.志布志(鹿児島)

志布志港は霧島温泉郷と指宿温泉、西郷隆盛や篤姫を育んだ薩摩藩ゆかりの史跡と桜島など、南九州の観光スポットのすぐ近くに直行できる貴重な港だ。
屋久島や沖縄などの離島にフェリーで渡る際にも便利。
<大阪>
フェリーさんふらわ

大阪南港〜志布志間を運行。
月曜日~土曜日:大阪17時55分発、志布志8時55分着
日曜日:大阪17時発、志布志8時55分着
月曜日~木曜日:志布志17時55分発、大阪7時40分着
金曜日:志布志17時55分発、大阪7時50分着
土曜日:志布志18時30分発、大阪8時50分着
日曜日:志布志17時発、大阪7時40分着
所要時間約15時間。
5m以上~6m未満の車両運賃 44,030円、旅客運賃 17,160円(いずれもA期間)。スーペリア2名部屋を夫婦で利用すると、合計75,190円
別府・大分航路で前述した「舟遊®割引」の利用が可能。
4.宮崎
プロ野球のジャイアンツやソフトバンクがキャンプを行う日南や、霧島温泉方面をめぐる際に便利な航路。
<神戸>
宮崎カーフェリー

出典:神戸市
神戸(三宮)〜宮崎間を運行。
月曜日~土曜日:神戸19時10分発、宮崎8時40分着
日曜日:神戸18時発、宮崎8時40分着
宮崎〜神戸(三宮)間
毎日:宮崎19時10分発、神戸7時30分着
所要時間13時間30分(平日)。
5m未満の車両運賃 24,850円、旅客運賃 9,170円(ツーリスト)。ファーストツインルームを夫婦で利用すると、合計49,420円。
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