25年のキャリアを誇る車中泊旅行家がまとめた、「道の駅 よかわ」の車中泊に関する情報です。
「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊スポットガイド

この記事は、1999年から車中泊に関連する書籍を既に10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「車中泊旅行家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。


~ここから本編が始まります。~
日帰り温泉併設で広々とした「道の駅 よかわ」は、レジャーの一環で車中泊を楽しみたい人たちのベストスポット

道の駅よかわ DATA
吉川温泉よかたん
☎0794-72-2601
10時~22時
おとな800円
「道の駅 よかわ」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第64回
登録日/2024年8月7日
開駅日/2025年4月22日
前身は2002年にオープンした、日帰り入浴施設「よかたん温泉」を併設する「山田錦の郷」で、2004年に「山田錦の館」が加わった。
「よかたん温泉」は2007年に一度リニューアルされている。
道の駅 よかわ 筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2025.06.21
「道の駅 よかわ」での現地調査は2025年6月が最新です。
道の駅 よかわ【目次】

2025年4月に道の駅に登録されたばかりの「道の駅よかわ」は、中国自動車道の「吉川インター」から約1キロのところにある、近畿では数少ない日帰り温泉が併設している道の駅だ。

それゆえ1年も経てば、特に現役世代で週末にしか出かけられずに、ウズウズしている道の駅好きの車中泊愛好家と、キャンピングカーを『走る別荘』と思って、温泉併設の道の駅に明るい時間帯から長居をするシニアたちから、まるで『パラダイスを見つけた!』と云わんばかりの絶賛コメントが、次々にネット上に拡散されるのは間違いないと思う(笑)。
といっても、

「道の駅よかわ」ができるまで、彼らの「パラダイス」だった「道の駅 神戸フルーツ・フラワーパーク大沢」とは、わずか6キロほどしか離れておらず、たぶんそういう人たちが、より便利で快適な「道の駅よかわ」に流れてくるだけだろう。
「道の駅 よかわ」が、遠方から来て近畿地方を車中泊で旅する人にも、素晴らしいところかどうかは別問題だ。

ご覧の通り「吉川」は、昔から”ゴルフ場銀座”と呼ばれており、神戸・明石・姫路と続く播磨エリア(太平洋側)と、出石や城崎温泉がある但馬エリア(日本海側)に比べると、メジャーな見どころは「有馬温泉」くらいしか見当たらない。

「有馬温泉」は、その金泉の謎を知れば実に興味深いところだ。
居住地にかかわらず、温泉が好きな人には、ぜひとも体験して見ていただきたい。
しかし有馬温泉を除けば、京阪神在住の旅人でも、播磨と但馬を味わい尽くした、コアな兵庫県のリピーターが訪れるようなところだけに、道の駅のスタンプラリーでもしないかぎり、評判がいいからと云って、普通はあえて「道の駅よかわ」を旅のルートに加える必要はないと思う。
情報を参考にするなら、発信者がどんな車中泊を楽しんでいるかにもご注目を。

ご存知の方も多いと思うが、筆者は『道路休憩施設としての道の駅』での車中泊は「肯定」している。
理由は大型輸送トラックと同様に、全国を車中泊で旅している人が、夜の停泊地や時間調整をするのに必要な施設であるからだが、それには道の駅が『道路休憩施設として適正であること』が大前提だ。

だからこそ、この注意書きも成り立つと思うのだが、「道の駅 神戸フルーツ・フラワーパーク大沢」に続いて「道の駅よかわ」もまた、旅人も大型輸送トラックも前を通りそうにない場所にある。
そんなところに位置する施設が、『道路休憩施設として機能すべき「道の駅」に、認定されてよいものなのか?』という疑問は拭えない。
ただこの話は、施設そのものの車中泊好適度とは異なるので、まずは客観的に「道の駅 よかわ」の施設としての使い心地を紹介し、続きはその後に回そう。
「道の駅 よかわ」の施設

冒頭で記した通り、「道の駅 よかわ」の前身は、今から23年前の2002年にオープンした、日帰り入浴施設「よかたん温泉」を併設する「山田錦の郷」で、2004年に「山田錦の館」が加わり、2007年に「よかたん温泉」は一度リニューアルされている。
その頃からある駐車場が❶だ。

こちらが地上から見た実際の写真。
正面の三角屋根の建物が、ミュージアムとマルシェが一体になった「山田錦の館」で、左のキッチンカーの奥に「よかたん温泉」がある。

「山田錦の館」は日本酒好きには興味深く、500円で3種類の「利き酒」ができる自動販売機も。

そりゃ、車中泊ができるようにもしないとね(笑)。

しかしその横には、役所のようなスペースがあって不自然さを醸し出している。
何かの意図があってこうなっているのだろうが、これがお客にも働く側にも良い結果をもたらしているようには見えない。

隣接するマルシェは、東京のコンサルティング会社が企画を練って構築した感が伝わる、今どきの道の駅の売店だった。
しかし来客の過半数は京阪神在住で、地元もクルマで1時間もあれば神戸三宮に行ける場所だけに、いまさらこういうのに魅力を感じるのかなという気も。

ただ弁当やデザートなど、すぐに食べられる商品は充実しており、品揃えには道の駅のマーケティングがよく反映されている。
とはいえ、我々夫婦の口から出た言葉は、若者のように「これ絶対うまいやつ!」ではなく、「たかっ!」(笑)。
見た目より、どの商品も100円から200円ほど上だった。
もっともそのあたりの情報は、公式サイトを見ていただき、それぞれの価値観で判断していただきたい。

いっぽう広大な駐車場には、ゴルフ場のグリーンのようなアンジュレーションがあり、フラットなところとそうでないところが混在している。
これは日曜日の早朝に撮影しているのだが、やたらとクルマが少ない理由は、このあとすぐにわかる(笑)。

ついでに紹介しておくと❸は、大型車用に用意された第二駐車場なので、車中泊には適していない。

こちらはさきほどと反対側から撮影した「よかたん温泉」の外観で、隣には無料の足湯と、オープンエアの休憩スポットも用意されている。
温泉は内風呂・露天風呂ともにぬる湯で、長く浸かるには最適。中には軽食が食べられる食堂スペースと座敷の休憩室もある。
さて。
ここからが航空写真の❷にあたる、2025年に増設された「道の駅部分」の話になる。

全体的にほぼフラットな駐車場と、情報休憩室とセットになった24時間トイレ及び、ドッグランが用意されており、大半の車中泊客はこちらを利用している。

「道の駅 よかわ」では駅舎に位置づけている、情報休憩室の中の様子。

驚いたのは、もう他の道の駅ではまったくと云っていいほど見かけなくなった、貴重な無料の道路マップ「道の駅 旅案内」が、ここにはまだ残されていたこと。

「道の駅 旅案内」は、我々のような車中泊の旅人には『なくてはならない旅行ツール』として需要があり、ドサッと積んでおいたら瞬く間になくなり、こういうところで転売される(笑)。
そうさせないために、ここではこまめに小出ししているのだろう。
筆者は、ありふれた褒め言葉の羅列で、テキスト数を水増ししている、広告だらけの紹介ブログより、こういう情報を掲載してくれる人のほうが、はるかに信頼が置けると考える人だ。

こちらは道の駅スペースの❷駐車場からみた24時間トイレの入口。

中はもちろんウォシュレットだ。

そしてここがドッグランのようだが、なぜかそのサインが見当たらない。
開業から既に2ヶ月が過ぎており、まだできていないはずはなく、もしかしたら「暫定的」にそうしているのかもしれない。
聞くところによると、「道の駅 よかわ」では、RVパークの導入を検討しているようだが、筆者なら間違いなくここにする。

全国各地にある道の駅に併設されたRVパークは、すべからく24時間トイレから遠い場所に設置されており、極端な話、無料の駐車場のほうがずっと車中泊に適している。
車中泊旅行者にすれば、「車中泊させてやるんだから、ありがたく思え」的な扱いに納得するはずもない(笑)。
筆者はそんな道の駅のRVパークが、ほとんど機能していないことを目の当たりにしてきたし、とんでもない勘違いをする駅長がいる道の駅も知っている。

しかし「道の駅 よかわ」の場合は、24時間トイレに隣接するここがベスト車中泊スポットなので、お金を出してでも使いたい場所を有料化できないわけではない。
そもそもドッグランが、人間が使う24時間トイレの近くにある必要性はあるまい。
ただ、ここにRVパークを構えたとして、誰が喜んで使うのだろうか?
考えられるのは、普通車の区画に収まらないマイクロバスベースのような大きめのキャンピングカー、次は真夏の日中にガンガンとエアコン効かせたいキャンピングカー、そして世間体が必要以上に気になるキャンピングカー…
ざっと思いつくのはそのあたりだが、休日前でも10台あるかどうかなのでは。
電源も広いスペースも必要としないため、その前にある無料駐車場で車中泊をしている人たちが、逆にRVパークができたおかげで、買い物や温泉に来た人から、『そこまでして車中泊がしたいのか』と、冷ややかな目で見られることになるほうが筆者には危惧される。

そうならないためには、この三重県にある「Vison」のように、『誰が見てもここは有料で、無料駐車場とは大きな格差がある』みたいなRVパークにすることが望ましい。
そうすれば『車中泊なんだから、なにもここまで贅沢にせんでもええわな』となるのが人情というものだ。
さらに「道の駅 よかわ」が、「Vison」のように道の駅に登録されていない施設なら、車中泊する人にはRVパークの利用を義務づけても問題はない。
観光地のオートキャンプ場が、ハイシーズンになれば1万円を軽く超えるようなご時世だけに、5000円や6000円でここが使えるなら全然平気!と思う人はたくさんいる。
むしろこのくらいゴージャスなRVパークにすれば、前述以外の希望者が見込めるかもしれない。ここならテントも張れるので、バイクや自転車だってOKだ。
しかし「道の駅」という看板を背負っている以上、車中泊者全員にRVパークの利用を強要することはできない。
筆者のような夕方遅めに来て、翌朝早々と立ち去る旅人にとって、RVパークは望んでもいない「過剰設備」であって、それを押し付けられるのは『道路利用者の誰もが利用できる休憩施設』という本来の趣旨とも矛盾してくる。
すなわち、RVパークを使う使わないは、利用者の判断に委ねられている。
なのにRVパークを使わないことで、なぜゆえ責められる必要があろうか…

さて。
ここでもう一度、アタマを整理しよう。
温泉とミュージアムを併設し、主要幹線道路からも外れた場所にある「道の駅 よかわ」は、明らかに『長時間滞在を前提とした、レジャー施設としての性格が強い道の駅』だ。
ゆえに『車中泊を含めてそれを楽しみたい人』が集まるのは必然で、その過半数は軽自動車やミニバン、そしてキャンピングカーでもハイエースのバンコン、あるいは商用車ベースのキャブコンなど、サイズ上はRVパークを必要としない人たちになる。
そこに先ほどの冷たい世間の視線が降り注げば、普通は行くのを躊躇したくなる。
裏返せば、ここではそういう他人の目など気にしない人種のみが生き残れる…
まさに自然界と同じで、放っておくと取り返しがつかなくなるわけだ(笑)。
喜ぶのは、ネットで『ええで、ええで。道の駅 よかわは!』と無責任に書きたてて、そういう車中泊ユーザーからのアクセスを得て、小銭を稼ぐブロガーとYouTuberだけだろう(笑)。
それを回避する方法は、「道の駅」の登録を返上して元通りのレジャー施設に戻るか、すべての車中泊利用者を「宿泊目的」だろうがなんだろうが、別け隔てなく受け入れるしかない。
外野から身に覚えのないことでゴタゴタ云われなければ、行儀のいい車中泊利用者の数が悪党より上回り、それを守りたいと願うまっとうな利用者が味方になってくれて、環境は維持される。
しかしそのためには、『道の駅の責任者』に車中泊利用者の盾になってバッシングを受け止める覚悟が必要だ。
そもそも、もとを辿れば、
こういう『道路利用者の休憩施設』というより、『長時間滞在を前提としたレジャー施設の性格が強い道の駅』を安易に作ってしまうから、そういう”ねじれ現象”が生まれてくる。
大型の公園や遊園地、ミュージアムなどを併設している道の駅がその例だ。
さらにその多くは、当初の事業が赤字で継続困難な状況に陥っているのを、「道の駅」に登録することで立て直すというか、そのネームバリューから来る集客力により、なんとか体裁を保っているに過ぎないのが実態だ。
もし「道の駅よかわ」が世の中に必要であるのなら、「道の駅」とは異なる補助金がつく政府公認の「事業形態」を立ち上げ、同じように1993年に始まった道の駅の基本コンセプトからはみ出している施設を、まとめてそちらに移管し、RVパークを併設して車中泊はそこでしか認めないようにするのが妥当であることは、ベテランの車中泊利用者なら誰だって気づいている。
こんな『当たり前のことが当たり前にできない』理由は、国交省役人の能力不足か、道の駅の利権の裏にうごめく政治家の圧力以外には思いつかないわけで、そこにメスが入らない限り、根本的な解決には至らないだろう。
米の高騰で国民が騒げば、一発でJAが外され流通が変わるのだから、小泉君が次に国土交通省の大臣になれば、すぐに解決できそうな話だけどね(笑)。
そのいっぽうで、
イオングループのような民間企業なら、役員会を開くまでもなく、道路休憩施設の体をなしていない「道の駅 神戸フルーツ・フラワーパーク大沢」と、大型貨物トラックが集まる倉庫集積地区にありながら、地元住民の猛反対で彼らを受け入れられない状況下にある「道の駅 とうじょう」は、「道の駅」から除外し、この「道の駅 よかわ」に統合することに反対する人はいまい。

すなわち今の「道の駅 よかわ」には、独自の判断だけで身の振り方が決められない事情があるように思われる。
であれば、地域で道の駅を「道路利用者の休憩施設」としてどう活かすべきかを見直し、今後の方向性を策定し直す方がいい。

すぐそこの「淡河PA」には、シャワーステーションもあるので、一度くらい見学に行って来ても、バチはあたらない。

またすぐに新たな施設の増設が難しいなら、同じ兵庫県にこういうコインランドリーを設置している道の駅だってある。
ちなみに筆者は1億円積まれてもコンサルはしない。余命をこんなことで消耗するなんて、まっぴらごめんだ(笑)。
しかし、ドラフト1位にかかるような優れた道の駅が、無責任な人たちにみすみす汚されていくのを見るのは忍びないと思うので、この記事を書いた。
「道の駅 よかわ」の車中泊好適度
「道の駅 よかわ」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:トイレにあり24時間利用可
缶・ビン・ペットボトル:自動販売機横に設置

近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。 しかしそれを道の駅で食べると、残った容器はゴミになる。
ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、 道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。 すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。
明日自宅に帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を掲載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。

「道の駅 よかわ」の温泉&周辺の買い物施設
吉川温泉よかたん
☎0794-72-2601
10時~22時
おとな800円

コンビニ
セブンイレブンが駐車場の向かいにある。

スーパーマーケット
「フレッシュバザール三木吉川店」まで約1.7キロ。
「道の駅 よかわ」のアクセスマップ
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