車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家がまとめた、2024年5月現在の鳥取県米子市から境港市にいたる、美保湾沿岸の車中泊事情&車中泊スポット情報です。
「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊スポットガイド
この記事は車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
~ここから本編が始まります。~
米子から境港にいたる美保湾湾岸には、道の駅こそないが、車中泊環境の整ったRVパークや無料の公園駐車場が点在している。
美保湾沿岸の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2009.03.28
2011.03.19
2011.08.11
2013.02.23
2015.05.02
2017.03.18
2022.05.04
2023.07.16
2024.05.03
※「美保湾沿岸」での現地調査は、2024年5月が最新です。
美保湾沿岸の車中泊事情&お勧め車中泊スポット
電源を希望する人にお勧めなのは、「RVパーク 皆生~おーゆ・ランド~」
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美保湾沿岸の車中泊事情
まず、米子と境港の位置関係とロケーションを簡単に紹介しよう。
米子は鳥取砂丘から日本海沿岸に沿って島根県へと続く「山陰道」と、瀬戸内海側の岡山から、中国地方を縦断するように走る「米子自動車道」が交差する、山陰クルマ旅の”要衝”とも呼べる町だ。
中国地方の最高峰である「大山」からも、「大山パークウェイ」と呼ばれる国道の観光ルートが通じている。
その米子から、さらに「大山パークウェイ」の臨海コースとも呼ばれる、風光明媚な「美保湾パークウェイ」を、約20キロ進んだ半島の先端に境港の町がある。
長くなるので、ここでは車中泊情報に絞った話を記載していくが、米子と境港の観光&グルメ情報は別途以下の記事に詳しくまとめているので、行かれる方はぜひ両方合わせて、旅の参考にしていただきたい。
道の駅は、島根県安来市にある「道の駅あらエッサ」がお勧め
このマップを見れば分かる通り、山陰クルマ旅の要衝である米子だけでなく、そこから皆生温泉のある美保湾沿岸を経て、境港に至るエリアには道の駅がない。
ただ幸いなことに、米子と県境をまたいで隣接する島根県の安来に、「道の駅 あらエッサ」がある。
近くには有名な「足立美術館」や「月山富田城」があるので、あわせて観光されるといいだろう。
ただ境港とは20キロ以上離れているため、大山を観光した日の「後泊地」、あるいは逆に「境港」観光後の「後泊地」として利用するのがベターで、いずれにしても見どころの多い境港で、日中に時間がとれるようにするほうがいい。
電源を希望する人にお勧めなのは、「RVパーク 皆生~おーゆ・ランド~」
電源を希望する人には、2023年2月に皆生温泉の日帰り入浴施設「おーゆ・ランド」の駐車場の一画に、RVパークがオープンしている。
ここはRVパークにしては規模が大きく、電源区画8・電源なし区画3の合計11台が利用でき、料金は2000円(電源及びゴミの回収は別途それぞれ500円)となっている。
境港のベスト車中泊スポットは、「夢みなと公園」
いっぽう「弓ヶ浜半島」の先端にあたる境港の近くでは、日帰り温泉を併設している「鳥取県立・夢みなと公園」の無料駐車場での車中泊がお勧めだ。
ただしここは釣りができるため、週末はトイレに近い駐車場が夜間も満車になる場合がある。ただ駐車場は複数あるので、車中泊ができなくなる心配まではないだろう。
「弓ヶ浜公園」は車中泊可能?
「弓ヶ浜公園」は、入口に「鳥取県立武道館」が建ち、その奥に広大な芝生広場とたくさんの遊具に恵まれた、皆生温泉の近くにある市民公園だ。
敷地が広いので駐車場は公園の入口付近にある❶と、海に近い❷に分かれており、総数で約200台が駐められる。
ただ2013年に訪ねた時は、入口に「午後6時に閉門します」の表示があった。
しかし2023年5月には緑の表示が見当たらず、どうやら外されているようだ。
ネット上に上げられた現地の人のレポートを見ると、開放時間は今でも原則として3月から10月が8時30分~19時、残りの期間は18時までとなっているが、実際には半分ぐらい開放されているとのこと。
また「車中泊禁止」と明示された、張り紙や看板も見当たらない。
ただ実際に車中泊をしたという書き込みが、ネットにないのは気になるところだ。
仮に夜間閉鎖されても追い出されないのなら、ここは絶好のロケーションだと思うだけに、もしかしたらナイショにしているのかもしれない(笑)。
ということを念頭に置いて、以下をご覧いただきたい。
車中泊に適しているのは❷の駐車場。
こちらが公衆トイレになる。
中は洋式ではあるものの、ウォシュレットまでは用意されていない。
この駐車場から200メートルほど海に向かって進むと海岸に出られるが、ビーチは遠浅と呼ぶには傾斜が強く、海水浴には適さないように見えた。
結論として…
弓ヶ浜半島には、広くてウォシュレットが完備した「美保湾展望駐車場」があるので、あえて”車中泊ができるかできないか不明瞭な場所”を選ぶ必要はない。
ただ終日このあたりでのんびりしたい人には、日陰の多い「弓ヶ浜公園」の居心地は悪くないと思う。
トイレがあってビーチで遊べる「弓ヶ浜展望駐車場」
さて。
気になるのは「弓ヶ浜」のビーチサイドだが、大山の展望の良い2つの場所に、トイレがある無料の駐車場が用意されている。
この「弓ヶ浜展望駐車場」は、「弓ヶ浜公園」と「美保湾展望駐車場」との間にあって24時間利用できる。
後述する「美保湾展望駐車場」に比べると、駐車台数は半分程度の20台ほどしかないのだが、路面はフラットで東屋もあり、風がなければ車中泊に支障はない。
駐車場は広い「弓ヶ浜」のビーチと通じており、晴れた日は写真の反対側に大山がよく見える。
駐車場の片隅には、こじんまりした公衆トイレがある。
2013年に訪ねた時は和式だったが、2023年7月には洋式に改修されていた。
広くてウォシュレット付きのトイレがあるのは、「美保湾展望駐車場」
最後は「弓ヶ浜展望駐車場」から5キロほど境港方面に進んだ、国道431号沿い入口がある「美保湾展望駐車場」をご紹介。
ここは松並木と砂浜の一角にあり、24時間利用可能で車中泊も禁止されていない。
とはいえ、設備は公衆トイレと自動販売機だけ…
ただトイレは洋式で、多目的トイレにウォシュレットが完備していた。
駐車場前の渚からは、「弓ヶ浜展望駐車場」と同じく大山がよく見える。
駐車場の一帯は、夏でも公の海水浴場としては使われないようだが、海水浴シーズン以外にも釣り客と休憩を兼ねた見学客がやってくる。
ちなみに「弓ヶ浜」は、シマノ主催の釣り大会が開かれるほど、キス釣りで有名なポイントで、例年GW頃から連れ始める。
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