車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家がまとめた、2023年7月現在の鳥取県にある「鳥取県立・夢みなと公園」の車中泊に関する情報です。
この記事は車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。


「鳥取県立・夢みなと公園」は、釣りができて温泉とお魚市場が隣接する、境港に近い無料の車中泊スポット
鳥取県立・夢みなと公園 DATA
〒684-0046
鳥取県境港市竹内団地255-3
☎0859-47-3800
「鳥取県立・夢みなと公園」は、1997年夏に開催された「ジャパンエキスポ鳥取’97 山陰・夢みなと博覧会」の跡地で、広大な緑地公園を中心に「夢みなとタワー」「境港さかなセンター」「みなと温泉ほのかみ」「美なと亭」などの複合施設から構成されている。
商業施設には営業時間と休業日があるが、釣りができる桟橋と緑地公園及び、公衆トイレと無料駐車場は、年間を通して24時間利用できる。
鳥取県立・夢みなと公園の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2009.03.28
2011.03.19
2011.08.11
2013.02.23
2015.05.02
2017.03.18
2022.05.04
2023.07.16
※「鳥取県立・夢みなと公園」での現地調査は2023年7月が最新です。
鳥取県立・夢みなと公園
「鳥取県立・夢みなと公園」のロケーション

出典:夢みなとタワー
「鳥取県立・夢みなと公園」は、米子から皆生温泉を挟んで長く伸びる「弓ヶ浜」東部の境港市にあり、島根県との県境に近いところに位置している。
「弓ヶ浜」は「日本の白砂青松100選」「日本の渚100選」に名を連ねる美しいビーチで、天気の良い日は中国地方の最高峰・大山の姿もよく見える。
そして境港と云えば「ゲゲゲの鬼太郎」。
お馴染みの妖怪キャラがあちこちに並ぶ「水木しげるロード」周辺は、鳥取県屈指と云える観光スポットだ。
さらに境水道大橋または、大根島に架かる通称「べた踏み坂」こと江島大橋を渡れば、そこから先は島根県の松江市(旧美保関町・旧八束町)になる。
ところで。
今やどこの有名な観光地の周辺にもありそうな道の駅だが、不思議なことに、米子から皆生(かいけ)温泉、そして境港の間にはまだ1件もなく、唯一利用できそうなのは、島根県の安来にできた「道の駅 あらエッサ」だ。
「道の駅 あらエッサ」は、設備が充実していて車中泊にも適しているのだが、境港の観光に重きを置くなら、「鳥取県立・夢みなと公園」で泊まるほうが、観光もグルメも存分に楽しめると思う。
「鳥取県立・夢みなと公園」の施設

出典:夢みなとタワー
こちらが「鳥取県立・夢みなと公園」のレイアウトで、敷地は海岸沿いにベルト状に広がっている。
駐車場は複数あるが、24時間トイレにもっとも近く、多くの車中泊旅行者が利用しているのは、イラストに★をつけた「境港さかなセンター」横の駐車場になる。
ただし、路面はフラットで車中泊に支障はないのだが、収容台数は30台ほどしかないので、釣りシーズンの週末は夜間も満車になることがある。
24時間使える公衆トイレは、駐車場から土手を登った緑地公園の中に建つ。
2023年7月には、個室にウォシュレットが完備していた。
トイレの前には水場もある。
いっぽうこちらは2020年春に完成した、大型フェリーが停留する「境夢みなとターミナル」との共通駐車場。
以前から駐車場として利用されていたが、きちんと舗装されて使いやすくなっており、公園側が満車時にはこちらで車中泊をすることも可能だ。
「夢みなとタワー」の展望室から見た、「境夢みなとターミナル」と駐車場。
夢みなとターミナルには、これまで「マースダム」「セレブリティー・ミレニアム」「クイーン・エリザベス」「ダイヤモンド・プリンセス」「あすかⅡ」さらには「にっぽん丸」といった有名な大型船が寄港している。
ちなみに「境夢みなとターミナル」の開館時間は9時~18時で、毎週水曜が定休。館内は無料で見学が可能で、客船が停泊している日は、間近でその姿を見られる。
なお、トイレはお食事処「美なと亭」の横にもあるのだが、こちらは閉店後は閉鎖されるため、車中泊時は使えないようだ。
そのため夜間は、前述した公園のトイレまで、5分以上は歩かなければならない。
さて。
「境港さかなセンター」の裏には桟橋があり、ご覧のように足場の良い「釣り場」になっている。
そのため地元の人も、朝まずめ・夕まずめのみならず、夜釣りにもよくやってくる。
釣れるのは、アジやイワシなどの小魚だけではなく、季節に応じてサゴシのような青物やアオリイカなどもヒットするのだから当然だ(笑)。
こちらは「夢みなとタワー」の展望室から見た桟橋。
駐車場無料・釣り場無料・温泉・レストラン隣接… そりゃ、他県からも人が集まるのも無理はない(笑)。
釣りは自分でやらないとつまらないものだが、ここでは見ているだけでも楽しめる。
隣接する「境港さかなセンター」では、地元で水揚げされた魚介類が買えるほか、海鮮丼などが食べられる「美なと亭」も併設している。
最後に「夢みなとタワー」をご紹介。

出典:夢みなとタワー公式サイト
「夢みなとタワー」の見どころは売店がある1階と、常設展示がある3階、そして最上階となる展望室で、3階と展望室に行くには、ひとり300円の入場料が必要だ。
とりわけ360度が眺望できる「展望室」はお勧めだ。先に紹介した「夢港公園」の施設だけでなく、ここからはダイハツ・タントのCMで一躍有名になった「ベタ踏み坂」こと「江島大橋」も見える。
「鳥取県立・夢みなと公園」の温泉&周辺買物施設
日帰り温泉は、敷地の一番奥にある。
かつては「みなと湯」だったが、管理業者が変わって名前ごとリニューアル。
2023年7月には、さらに貸切家族風呂(新館)が増床されていた。
みなと温泉 ほのかみ
●大風呂(本館)
料金:大人850円
10:00~21:00(受付終了20:30)
●貸切家族風呂(新館)
料金:1室(45分)2000円
10:00~22:00(受付終了21:00)
休館日:毎月第3火曜日
コンビニ
セブンイレブンまで約1.2キロ
スーパーマーケット
「PLANT-5 境港店」まで約700メートル。
今は各地に店が増えてきたが、PLANTはやっぱり楽しいね(笑)。
「鳥取県立・夢みなと公園」のアクセスマップ
境港(弓ヶ浜半島) 車中泊旅行ガイド


車中泊でクルマ旅 総合案内
クルマ旅を愉しむための車中泊入門

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