車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家がまとめた、2023年10月現在の「道の駅 あわじ」の車中泊に関する記述です。
「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊スポットガイド
この記事は車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
~ここから本編が始まります。~
「道の駅 あわじ」は、明石海峡大橋にいちばん近い風光明媚な道の駅だが、夜間はクルマの走行音がよく響く。
道の駅 あわじ DATA
道の駅あわじ
〒656-2401
兵庫県淡路市岩屋1873-1
☎0799-72-0001
営業時間
平日:9時~17時30分(12~2月は17時)
土日祝:9時~17時30分
年中無休(元日のみ正午より営業)
「道の駅 あわじ」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第13回
登録日/1997年10月22日
「道の駅 あわじ」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2008.05.18
2009.05.24
2009.06.07
2010.08.07
2010.10.02
2012.01.29
2012.04.08
2012.06.10
2013.01.20
2015.03.27
2022.04.16
2023.03.05
※「道の駅 あわじ」での現地調査は2023年8月が最終です。
道の駅 あわじ【目次】
必要なものが勢揃い! 楽天市場の「車中泊グッズ」大特集
「道の駅 あわじ」のロケーション
「道の駅 あわじ」は、明石海峡大橋が開通する半年前の1997年10月に、淡路島で最初にできた道の駅だ。
橋建設時のアンカレイジ作業跡地を完成後に緑地公園化したことから、「松帆アンカレイジパーク」とも呼ばれている。
神戸と徳島を結ぶ「神戸淡路鳴門自動車道」の「淡路インター」からはクルマでおよそ5分ほどだが、「淡路インター」にはハイウェイオアシスを併設する「淡路SA」が隣接している。
車中泊で淡路島をリピートしている人たちは、金曜日の夜に自宅を出る場合は、ETC割引が受けられるよう「淡路サービスエリア」か「淡路ハイウェイオアシス」で夜を明かし、土曜日の出発なら、高速を降りて10分もかからないところにある「松帆の湯」で汗を流してから、「道の駅 あわじ」で車中泊をしている。
「道の駅 あわじ」は明石海峡に面しており、堤防から投げ釣りができる。
春はメバル、夏はアジなどが対象魚で、柵が高く安全なことから、特にファミリーやシルバー世代に人気があり、以前はそこそこ釣れたので、筆者も春から初夏にメバルを狙ってよく足を運んだ。
ちなみに「道の駅 あわじ」ができてしばらくの間は、道の駅の駐車場の奥からクルマを堤防がある裏側に回せたが、今は通行止めになっている。
ただ車中泊をするには、ここは正規の駐車場以上に、頭上の橋を通る車の騒音が気になった。
堤防からは明石海峡を通る船舶や、対岸の明石市を眺めることができる。
写真の赤い船は、今はもう見ることのない「たこフェリー」。
筆者が子どもたちと初めて淡路島に渡った時は、まだ明石海峡大橋がなく、この船のお世話になっていた。
「道の駅 あわじ」の施設
「道の駅 あわじ」の駐車場はほぼフラットで、幹線道路から外れているため、あまりトラックが利用しない。
だが橋の真下に近いので、特に夜は走行音がよく響くし、中高年には駐車場からトイレが遠いのがネックになる。
明るい時間に見ると、橋の近さは一目瞭然(笑)。
静かに眠りたい人には、2020年にスマートインターが増設された「淡路ハイウェイオアシス」か、約9キロ・クルマで15分ほど離れたところにある「道の駅 東浦ターミナルパーク」のほうがいいと思う。
ただ「道の駅 あわじ」の駐車場では、可燃ゴミが終日捨てられる。
さて。
開業から四半世紀を迎えた「道の駅 あわじ」の施設は、さすがに建物もレイアウトも古めかしさを隠せない。
だが、道路休憩施設として欠かせない機能にはきちんと手が加えられており、トイレはウォシュレットに改修されていた。
ちなみに「道の駅うずしお」も「道の駅東浦ターミナルパーク」も、トイレは昔のまま変わらない。
それにしても…
このウィットに富んだポップには笑わされた。「いいね!」のボタンがあれば、間違いなく押してたね(笑)。
こちらはトイレの隣りにある、無料休憩所を兼ねた情報コーナー。
中にはテーブルセットが4つほどあり、棚には淡路島の観光パンフレットが並ぶ。
正直、観光情報はコンシェルジュのいる「淡路サービスエリア」には敵わないが、車中泊の旅人には屋根付きの無料休憩所があると、雨の日には重宝する。
ただおそらく、道の駅の閉店時間までしか利用はできないのだろう。
ちなみに道の駅の中には、「由布院」のように無料休憩所を24時間開放しているところも存在する。
また「道の駅 あわじ」の建物の中央はちょっとした野外広場になっており、休日はイベント会場として、普段は休憩スペースに使用しているようだ。
写真正面の施設は、かつては食堂だったようだが、現在はここも休憩所として無料開放されている。
売店には、やはり特産品の玉ねぎがてんこ盛り(笑)。
これが並べられるうちはまだいいが、「シーズンが終われば、どーなるんだろ」と思わず心配になった。
残念ながら淡路島の北部でお土産を探すなら、買いやすくて品揃えもいい「淡路ハイウェイオアシス」のほうがお勧めだ。
こちらが食堂。
見た目も古びているが、明石焼き300円・鯛めし400円・チャーハン300円・オムライス450円と、プライスも「昭和のまま」だった(笑)。
ここ、案外いいかも!
ところで。
「道の駅 あわじ」は芝生広場で海鮮バーベキューができるほか、旬の鮮魚の刺身がテイクアウトでき、レストランではボリュームたっぷりの海鮮丼が味わえるなど、グルメな道の駅としてよく紹介されている。
景観の良さと飲食メニューが評価されて、2018年には旅行情報誌「じゃらん」による道の駅満足度調査で全国1位にも輝いているそうだ。
おかげでホームページには、飲食のことしか書いていない(笑)。
とりわけ有名なのが、こちらの「おさかな共和国」の海鮮系丼だろう。
以前は壁がなかったが、今は儲かって多少は食堂らしくなっている(笑)。
2012年当時の名物は、焼き穴子丼850円。
当時これは安いと感じたが、10年経ったら少し体裁を変えて、値段も100円アップになっていた。
今は関西でも「釜揚げしらす丼」が人気らしい。
江ノ島では昔から有名だが、我々の世代にすれば、あまり関西では馴染みがなかったものだと思う。
最後に以前はなかった、おもしろグルメをご紹介。
なんと「道の駅 あわじ」の芝生広場には、特産の玉ねぎを使ったスープとカレーの自動販売機が置いてある(笑)。
「道の駅 あわじ」の車中泊好適度
「道の駅 あわじ」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:屋外に設置されており、24時間利用可能
缶・ビン・ペットボトル:同上
ゴミ箱は、まとめて駐車場から駅舎に向かう途中に並べられていて、分かりやすく、また使いやすい。
なお、車中泊の旅行中に発生するゴミは「家庭ゴミ」ではない。
しかるに「家庭ゴミの持込み禁止」は地域住民に向けた正しい勧告ではあるが、車中泊の旅行中に発生するゴミは該当しない。
こう説明すれば分かりやすいと思う。
近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。
それを道の駅に駐めたクルマの中で食べると、残った容器がゴミになる。
ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、
道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。
すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。
明日自宅に帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を掲載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。
「道の駅 あわじ」の最寄りの温泉&周辺買い物施設
美湯 松帆の郷
道の駅から約1.5キロ、クルマで5分。
☎0799-73-2333
大人730円
11時~22時(最終受付21時)・第1木曜定休
松帆の郷は坂の上にあるので歩くときついが、駐車場の奥からご覧のような明石海峡大橋の眺望が楽しめる。
アングルは、「淡路サービスエリア」よりもこちらのほうがいい。
コンビニ
歩いて行けるところにファミリーマートがある。
スーパーマーケット
「マイマート 岩屋店」まで約2キロ。
ちなみに最寄りの大きな釣具屋さんは、東浦方面に10分ほど走った岩屋にある「エサピチ」になる。
「道の駅 あわじ」のアクセスマップ
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