旅行歴25年のクルマ旅専門家が、車中泊の有無に関わらず、マイカーやレンタカーで京都を周遊したい旅行者のためにまとめた、京都府全域にわたるクルマ旅ならでは見どころや食べどころに、それぞれの駐車場と車中泊事情を加えた、オンリーワンの旅行情報サイトです。
「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊旅行ガイド
この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、全国各地からセレクトした「クルマ旅にお勧めしたい100の旅先」の紹介です。
~ここから本編が始まります。~
100本の記事を超えるオリジナルのデータベースから構築された、「クルマ旅専門」のリアルな旅行情報サイト
モチベーション
京都に欠けているのは
クルマ旅のCS(顧客満足度)
フォトギャラリー
クルマで旅した京都の軌跡
まずは「百聞は一見に如かず」で、筆者がこれまでクルマで旅した京都の主なところを、写真で紹介していこう。
※インデックスをクリックすると拡大写真が現れ、下にタイトルと説明文が表示されます。
この78枚に及ぶ写真集は、パソコンに眠るストックフォトの整理を兼ねて、自分自身のために編集したものでもあるのだが、これで冒頭の紹介が、あながち”ビッグマウス”でもないことが伝わったと思う(笑)。
ポリシー
京都へは、クルマで来たい人もいる
京都は昔から駐車場不足と渋滞が酷く、行政もマスコミも口を揃えて「京都へは公共交通機関で」と云い続けているわけだが、クルマでないと行けない、あるいは行きづらい人が、世の中にはたくさんいる。
うちにも「障害者手帳」を持つ家族がいるが、クルマがなければ京都観光に行くことはもちろん、夢見ることすら許されない。
また健常者でも、北海道や九州のような遠方に住む人が、「近畿地方」を旅する場合は、やはり荷物が積めて自由度の高いクルマがあれば重宝する。
筆者は約25年にわたり、日本全国をクルマで旅してきたので、遠方から「京都」まで来る人が、「琵琶湖」や「奈良」も一緒に周りたいと思う気持ちがよく分かる。
そこで車中泊の有無に関わらず、クルマ旅で京都を訪れたい人にマッチする記事を書くことにした。
加えて近年は、
増え続けるインバウンドと人手不足のおかげで、ビジネスホテルでさえ1泊1~2万円が相場となってきており、もはや日本人の庶民には”宿に泊まる京都の旅”が、高嶺の花になりつつある。
そんな日がずっと続けば、今度は「京都へは電車で」ではなく、「京都へは泊まれるクルマで」なんて声が聞こえる時代が、本当に来るかもしれない(笑)。
渋滞するしないは行動時間によるところも大きく、工夫次第で回避はできる。
だったら出かけるクルマは、これでいいんじゃない(笑)。
必要なものが勢揃い! 楽天市場の「車中泊グッズ」大特集
インデックス
クルマで旅する京都
クルマ旅情報
車中泊情報
バックボーン
筆者と京都
筆者は現在、大阪府吹田市にある千里万博公園まで、自転車で10分ほどのところに住んでいる。
自宅から「京都御所」までは約40キロ、空いていればクルマで1時間もかからない。
それゆえ日帰りで訪れることは容易で、これほど詳しい記事が書ける。
ただ、それだけが理由ではない。
実は筆者は学生時代の4年間を、京都の町で過ごしている。
しかも大学は「京都御所」の真横にあったので、いわゆる洛中は生活圏内だった。
加えて通学には原付バイクを使っていたので、あらかたの京都の町の地理も、いつの間にか覚えていた。
いっぽうアルバイト先は、「清水寺」の前の団体客相手の食堂だったり、「仁和寺」のガイドだったり、京都会館のイベント準備等々、いろいろな場所で京都の暮らしを満喫してきた。
それが京都好きの旅人よりは多少なりとも、”住人”に近い目線から京都の話ができると思う所以になっている。
モチベーション
京都に欠けているのは、クルマ旅のCS(顧客満足度)
※Customer Satisfaction(カスタマーサティスファクション)
これはかつて筆者が、車中泊専門誌「カーネル」に寄稿していた、京都の車中泊旅行ガイドの一部だ。
周知かもしれないが、筆者は北海道から九州にいたる全国各地の主要な観光地の車中泊旅行情報を、プロのライターとして10年以上にわたって発信してきた。
その筆者の目からすると…
2024年5月現在、Googleで「京都 車中泊」はもとより「京都 車中泊旅行」「京都 クルマ旅」と検索しても、上位に表示されるのは車中泊スポットの紹介というより、稚拙なその宣伝に近い記事が大半だ。
これでは京都をクルマで旅したい人が、「使える!」と柏手を打ちたくなるようなWebページには、とてもじゃないが出会える気がしない…
そもそも、そこそこ車中泊の経験がある人なら、京都といえども、車中泊スポットを探すのはそう難しいことではあるまい。
近くに道の駅や24時間使える観光駐車場、あるいは公園の駐車場がなくても、町中であれば、徒歩圏内に公衆トイレか24時間営業のコンビニがあり、最大料金設定のあるコインパーキングを見つければいい。
食事と入浴は、スーパー銭湯に行けば賄えるし、京都市内には上の条件を満たすコインパーキング付きの入浴施設もある。
そんなことは1年も車中泊をすれば誰でも気づくことだが、Googleの上位に出てくるサイトの書き手は、それすらも知らないようで、市内から何10キロも離れた道の駅やキャンプ場、はたまた2台か3台程度しか停められないRVパークを、しゃあしゃあと”京都のお勧め車中泊スポット”と称して掲載しているのだから、見ていて悲しくなる。
普通の旅人というのは、貴重な休みとお金を無駄にしないよう、あるいは共に旅をしてくれるパートナーをがっかりさせないよう、しっかり下調べをして京都の旅に臨むと思うのだが、そんな健気な人が、貴重な夜の宿泊地に、観光地から離れたわずか2台か3台しか停められないような場所をリストアップするだろうか…
筆者なら、最初からそんな危険な橋を渡ろうとは思わないし、仮に予約ができたとしても、それに縛られるのは本意じゃない。
それではクルマ旅最大の魅力である「自由奔放」を、放棄しているようなものだ。
小さいながらも筆者のハイエースは、電子レンジも冷凍庫も搭載している正真正銘のキャンピングカーなので、当然ながらRVパークの利用経験はある。
しかし圧倒的多数の乗用車に乗る車中泊旅行者のニーズを無視し、キャンピングカーに乗るほんの一部の旅人にしかメリットのないRVパークを、「やれ安全・安心」と声高に主張するのは”筋違い”な話だ。
確かにRVパークには電源が用意されているが、最近のルームエアコンをサブバッテリーで稼働できるキャンピングカーは、以前ほど電気は求めていない。
彼らがRVパークを使う背景には、道の駅やコインパーキングで、”こんな狭い区画にでっかいクルマを停めやがって!」という非難を受けたくない想いが強くある。
それはそれで納得できる話だが、そういう説明がなければ、乗ったことがない人に解れというほうが無理だ。
そんな無責任な話ではなく
京都をクルマで楽しく旅するために、丹後半島を含めた広域の旅行計画づくりに役立つ情報を、求めている人のほうが圧倒的に多いと筆者は確信している。
だがそういうサイトは、現在のGoogleのアルゴリズムに埋没させられているのか、はたまた存在すらしていないのか…
それは筆者にも分からないが、理由はともかく、容易に見つからないのは現実だ。
ただその理由で確かなことは、
生半可な知識と経験で書けるほど、京都ってところはヤワじゃない。
道の駅の話を書くのとは大違いだ。
「そんなことはないだろう」と思う人は、試しに一度下の記事に目を通してみていただきたい。筆者が求めたいレベルがそこにある。