車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家がまとめた、2023年5月現在の「道の駅 大社ご縁広場」の車中泊に関する情報です。
「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊スポットガイド
この記事は車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
~ここから本編が始まります。~
「道の駅 大社ご縁広場」は、出雲大社参拝の前泊に最適といえる道の駅。
「道の駅 大社ご縁広場」 DATA
道の駅 大社ご縁広場
〒699-0721
出雲市大社町修理免735-5
☎0853-53-5858
営業時間
9時~17時・無休
「道の駅 大社ご縁広場」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第3回
登録日/1993年11月24日
リニューアル/2019年08月09日
「道の駅 大社ご縁広場」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2009.03.28
2011.03.19
2014.05.03
2018.03.19
2018.12.21
2019.09.14
2023.05.05
※「道の駅 大社ご縁広場」での現地調査は2023年5月が最新になります。
道の駅 大社ご縁広場【目次】
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「道の駅 大社ご縁広場」のロケーション
遠路はるばる出雲まで来て、「大社」を参拝しない人はいないと思うが、お参りするなら午前中の早い時間帯がお勧めだ。
その出雲大社の見どころと、「参拝前に用意するほうがいいもの」については、以下のサイトに「超」がつくほど詳しく記載しているので(笑)、後ほど合わせてご覧いただければ幸いだ。
出雲大社の周辺には、大社の無料駐車場以外に道の駅とSAに加えて、そこそこ大きな無料駐車場と有料駐車場があり、それぞれに旅人の都合に応じた使い方がある。
だが「前泊」の車中泊地に一番お勧めなのは、この「道の駅 大社ご縁広場」だ。
理由は「道の駅 大社ご縁広場」の駐車場が、「公式」に出雲大社参拝者用の駐車場として認められているからに他ならない。
つまりここにクルマを置いたまま、堂々と出雲大社の参拝ができるわけだ。
「道の駅 大社ご縁広場」から出雲大社までは、このローソンの角を曲がって、白い一の鳥居とも呼ばれる宇迦橋の大鳥居をくぐると一本道。寄り道せずに歩けば、10分ほどしかかからない。
その道中となる神門通りは、ここ数年で驚くほど整備が進み、両脇にはカフェや名物の「出雲そば」と「ぜんざい」の店などが並んでいる。
だが、これらの店が開店する前に参拝を終えてしまうと、それを味わう楽しみがなくなってしまう。
ゆえに、出雲大社の参拝は午前8時過ぎから始めて、10時前に神門通りに戻ってくるのが理想になる。
特に「出雲そば」は、この周辺に人気の行列店が数軒あるので、食べるなら大社の参拝時がお勧めだろう。
ただし今は、そのことを既に多くの車中泊旅行者が知っている。
ゆえに大型連休には、頑張って朝6時頃にやってきても、既に「道の駅 大社ご縁広場」は満車で入庫できない可能性が高い。
というか、既に「前泊」さえも怪しくなってきた。
こちらの写真は2023年のゴールデンウィーク中に撮影したものだが、黒いクルマは、これから駐車場を出るのではなく、なんと昨夜からここで泊まっていた!
大阪から300キロ近く走って、ようやく辿り着いたまでは良かったが、駐められない眠れない。やむを得ず開き直って「もう、ここでええわい!」となったことはよく分かる(笑)。
確かにマナー違反に違いはないが、土地勘のない人に、とっぷり日が暮れた出雲大社の周りで車中泊ができるところを探せというのは酷だ。
それより何より、この旅人の最大の失敗は、出雲大社に来る前に筆者の記事を読んでいなかったことだろう(笑)。
しかしあなたは、これから同じ失敗を免れる術を知ることができる。
「道の駅 大社ご縁広場」が満車時の代替え車中泊スポット
ここでは2つのケースに分けて、それぞれの代替え車中泊スポットを紹介しよう。
①「道の駅 大社ご縁広場」の夜間満車を回避できるスポット
代替え地として推奨しているのは、山陰自動車道の「宍道湖サービスエリア」で、ここには可燃物のゴミ箱と水場もあるし、ペットの散歩もさせられる。
ただしここで車中泊をした時は、朝から「道の駅 大社ご縁広場」を目指すのではなく、出雲大社前の無料駐車場か「島根県立古代出雲歴史博物館」の無料駐車場を目指そう。
なお「宍道湖サービスエリア」の近くには「道の駅 湯の川」もあるが、大型連休中はここも満車の可能性が高いので、無駄足になる可能性がある。
②「道の駅 大社ご縁広場」まで来たが、満車で入庫できない時の代替えスポット
神門通りから少しだけ奥まったところに「出雲市神門通り広場駐車場」があり、「道の駅 大社ご縁広場」からクルマなら1.2分しかかからない。
かつては無料だったが、2022年10月1日以降有料に変わった。ただ、そのおかげで混雑はかなり緩和されたようだ。
料金
入庫から1時間まで300円
入庫から1時間以降(1時間未満切上げ)200円
※ 上限額 24時間以内 600円
収容台数
普通車60台
なおご自身のクルマが入庫できるかどうかは、この写真で判断を。
こちらが24時間使える公衆トイレ。中は洋式もあるが、ウォシュレットまでは用意されていない。
いっぽう無料にこだわる人には、出雲大社二の鳥居まで徒歩約10分の場所にあって、普通車111台を収容できる、こちらの「みせん広場駐車場」が”穴場”だ。
トイレは駐車場の敷地内にあり、ウォシュレットまではないが、洋式できれいに保たれている。
また出雲大社方面に2.3分歩けばファミリーマートがあるので、そこまで行けばウォシュレットも使えるだろう。
なお出雲大社横の出雲大社大駐車場 (外苑駐車場)にもトイレはある。
だが営業時間は6時から20時で、神門通りからも離れているので、初めて出雲大社に参拝される旅行者には、あまりお勧めではないと思う。
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「道の駅 大社ご縁広場」の施設
さて、ここからが本論になる。
まず「道の駅 大社ご縁広場」のレイアウトはシンプルで、普通車が170台駐められる駐車場は、1ヶ所に集約されている。
路面は平坦で車中泊に支障はない。
また広い敷地内には24時間トイレが2ヶ所に用意されている。
こちらがマップの24時間トイレ①。
外観はきれいなのだが、中にはウォシュレットがない。
こちらは2019年のリニューアルでウォシュレットに改修された24時間トイレ②。
人気があるのは当然だが、隣は大型車用の駐車スペースになっているので、車中泊をするなら、航空写真に★印をつけたあたりがベターになる。
次は「道の駅 大社ご縁広場」にある施設を紹介しよう。
メインの吉兆館は2019年にリニューアルされ、驚くほど中が充実した。
店内には広い物販スペースが設けられ、目移りするほどの土産物が並ぶ。
通路がきちんと確保されているので、ゆっくり見られるのもいい。
一見しただけで、きちんと流通にも精通したコンサルタントが参画していることがわかる。
野菜直売所はないが、代わりに特産加工品や地酒の品揃えが充実している。
欲張らず、観光客相手に特化しているから成せる技だ。
あわせて、郷土料理の出雲そばが食べられる食事処を館外に増床している。
その隣には足湯までできていた。
実は筆者は家内の実家が出雲にあるので、この「道の駅 大社ご縁広場」ができて以来、何度も足を運んでいる。
そこで開業からここまでの、道の駅の変遷についても簡単に紹介しておきたい。
撮影 2011年3月
当時の駅舎の中には伝統行事「吉兆神事」にまつわるものを展示していた。
そのため売店や食堂はなく、道の駅としては正直云って「お粗末」だった。
撮影 2018年12月
久しぶりに行ってみると、吉兆館は閉店していた。
ホームページでは雨漏り対策工事のため、12月19日から来年3月20日まで臨時休館すると記載されているが、地元の求人誌に「館長」の募集広告が出ていたことからすると、どうやら指定管理業者を変えて、本格的なテコ入れを行うつもりらしいことが伺えた。
撮影 2019年9月
予想は大当たり(笑)。
今後の「道の駅 大社ご縁広場」は、島根県を代表する人気の道の駅になるだろうという予感は見事に的中した。
「道の駅 大社ご縁広場」の車中泊好適度
「道の駅 大社ご縁広場」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:なし
缶・ビン・ペットボトル:自動販売機横に設置
かつてはあった可燃物のゴミ箱は、リニューアルとともに撤去されていた。
これはいかがなものか…
島根県の東に位置する出雲大社を皮切りに、海岸沿いを西に向かって旅する旅行者は多い。
そう思うと、”島根県の玄関”とも呼べる道の駅にしては、個人の観光客に対する配慮に欠けていると思わざるをえない。
以前には置いてあったのだから、指定管理業者が変わったからと云って、できないわけはないはずだ。
ちなみに、車中泊の旅行中に発生するゴミは「家庭ゴミ」ではない。
しかるに「家庭ゴミの持込み禁止」は地域住民に向けた正しい勧告ではあるが、車中泊の旅行中に発生するゴミは該当しない。
こう説明すれば分かりやすいと思う。
近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。
それを道の駅に駐めたクルマの中で食べると、残った容器がゴミになる。
ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、
道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。
すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。
明日帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を記載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。
「道の駅 大社ご縁広場」の最寄りの温泉&周辺買物施設
2018年2月27日に火災で全焼し、再建中だった最寄りの日帰り温泉「出雲駅前温泉らんぷの湯」は、11月末に完成し営業を再開している。
出雲駅前温泉らんぷの湯
☎0853-20-2626
大人平日720円、土日祝日770円
営業時間:10:00~22:00(最終受付21:30)・第1水曜定休
浴室には、名前通りにLED球が灯るランプ(笑)が10基ほど吊り下げられ、昔ながらの温泉宿の雰囲気を演出している。
ただ、外見からイメージするより浴室は小さく、濁り湯で見えない湯船の底には、丸い石が埋め込まれているため、つまづきやすく座り心地も悪い。
おまけに露天風呂は個別の箱湯になっているため、3人しか利用することができない。
とはいえ、汗を流すうえでの問題はまったくない。また出雲市内の好立地にあるため買物にも便利だ。
なお、周辺には他にも2軒の日帰り温泉があるが、「出雲平成温泉」は山道を走るため夜はお勧めしない。
また「北山健康温泉」までは「らんぷの湯」へ行く倍は走らなければならないだろう。
北山温泉
☎0853-20-0888
料金:おとな600円
営業時間:10時-22時(最終入館21時30分)・無休
コンビニ
駐車場の向かいにローソンがある。
スーパーマーケット
約1キロのところに「フーズマーケットホック 大社店」がある。
「道の駅 大社ご縁広場」のアクセスマップ
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