「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊スポットガイド
この記事は車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
~ここから本編が始まります。~
「道の駅 舞鶴港とれとれセンター」は、巨大な海産物直売所を併設する利便性の高い道の駅。
道の駅 舞鶴港とれとれセンター DATA
道の駅 舞鶴港とれとれセンター
〒624-0946
京都府舞鶴市下福井905
0773-75-9945
営業時間:9時~18時
水曜定休
「道の駅 舞鶴港とれとれセンター」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回 /第18回
登録日/ 2002年8月13日
開駅日/ 2003年3月31日
「道の駅 舞鶴港とれとれセンター」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2010.02.20
2011.06.30
2013.05.06
2016.03.22
2020.04.03
2023.11.03
※「道の駅 舞鶴港とれとれセンター」での現地調査は、2023年11月が最新です。
道の駅 舞鶴港とれとれセンター
「道の駅 舞鶴港とれとれセンター」の
最寄りの温泉&買物施設
「道の駅 舞鶴港とれとれセンター」のロケーション
「道の駅 舞鶴港とれとれセンター」は、京都府の丹後半島と福井県の小浜湾の、ほぼ中間に位置している道の駅。
規模の大きな海鮮市場を兼ねていることから、団体旅行客にもよく利用されている。
また、新日本海フェリーで北海道の小樽間を航行する車中泊の旅人にも、この道はよく知られた存在だろう。
小樽港を出港したフェリーが、舞鶴港に到着するのは夜の21時15分。
近畿在住者ならそのまま帰宅もできるだろうが、中国・四国・九州方面からの旅人と北海道から訪れる人には、約10キロ・クルマで15分ほどのところにある「道の駅 舞鶴港とれとれセンター」が、下船後の最寄りの車中泊スポットになる。
さて。
舞鶴と云えば、横須賀・呉・佐世保と並んで、旧日本海軍の”鎮守府”が置かれていたバリバリの軍港都市で、今でも”鎮守府”ゆかりの見どころが揃っている。
とりわけ、舞鶴港は終戦から13年もの長きにわたり、主に旧ソ連のシベリアや満州から約66万人もの引揚者を迎えた「引揚港」として、大きな役割を果たしてきた。
以下の記事には、それも含めた観点から、”舞鶴の大人にお勧めしたい見どころ”を詳しくまとめている。
そんな歴史を持つ港湾都市、「舞鶴」再生の一環として整備された広い埠頭公園の隣にあるのが、巨大な海産物直売所を兼ね、収容台数200台を誇る「道の駅 舞鶴港とれとれセンター」だ。
「道の駅 舞鶴港とれとれセンター」の施設
車中泊の旅人にとって、まず「道の駅 舞鶴港とれとれセンター」の大事なことは、レイアウトと車中泊に適したエリアを知ることだろう。
24時間トイレは、駅舎の横ではなく写真の海鮮ハウスの隣にある。
中はすこぶるキレイで、ウォシュレットも完備している。
ただしその前は観光バスと大型車用になっており、普通車は停められない。
車中泊に適したスペースは、写真中央のハイエースが停まっているあたりだ。
海鮮市場より左側のスペースには緩やかな傾斜があり、なによりトイレが遠くなる。
こちらが「道の駅 舞鶴港とれとれセンター」の駅舎。
見かけはいいが、2023年11月に訪ねた時も、まだ2階部分は閉鎖されていて、1階もほとんど死んでいるような、2020年4月の状態に変わりはなかった。
直売所とローソンに挟まれ、物販・飲食が厳しいのはよくわかるが、この中途半端な喫茶コーナーでコーヒーを飲む気にはなれないし、だからといって何も頼まず休憩だけで腰かけられるほど、強い心臓は持ち合わせていない(笑)。
これなら1階は、もっとパンフレットやマップ類を増やし、さらに観光案内の動画が見られる有人の観光案内所にして、2階をフリーWi-Fiとコンセントが使えるカフェにしてくれるほうが旅人にはありがたい。
続いて鮮魚市場の「とてとれセンター」だが、中は鮮魚店4、食堂2、土産店が免税コーナーを入れて4と、基本的な構成は各地にある観光市場と変わらない。
ただ同じ”とれとれ”でも、和歌山の白浜温泉にある「とれとれ市場」に比べると、圧倒的にスケールは小さい。
時期にもよると思うが、特にこの日は鮮魚・干物の品揃えに物足りなさを覚えた。
食堂で人気があるのは、魚屋で買った刺身と寿司めしを合わせ、オリジナルの海鮮ちらしが作れるという「とれとれ寿司」。
店内で焼いたサバを使う「焼鯖巻き」も好評で、カウンターが満席でも左のテーブル席で食べられる。
いっぽうこちらは「海鮮丼ととや」。
ウニやカニに加えてネギトロなどの定番海鮮丼以外にも、刺身定食や麺類まで豊富に用意しており、うどん・そばともに、きつねは540円、てんぷらでも590円とリーズナブルだ。
さらに「とてとれセンター」の外にある「海鮮ハウス」は、ここで買った魚介をひとり500円(税込)支払えば焼いて食べられるように変わっているが、食材の値段はまさに”観光地プライス”という感じ。
ツアー料金に食事代が組み込まれた、団体様御用達といった感じなのだろう。
なお、同じく敷地内にあった「海鮮れすとらん ととや」は、「とてとれセンター」内に移転したことで、現在は閉店となっている。ただいずれはここに、新たな店舗が入店するかもしれない。
「道の駅 舞鶴港とれとれセンター」の車中泊好適度
「道の駅舞鶴港とれとれセンター」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:なし
缶・ビン・ペットボトル:トイレの横に設置
ちなみに、車中泊の旅行中に発生するゴミは「家庭ゴミ」ではない。
しかるに「家庭ゴミの持込み禁止」は地域住民に向けた正しい勧告ではあるが、車中泊の旅行中に発生するゴミは該当しない。
こう説明すれば分かりやすいと思う。
近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。
それを道の駅に駐めたクルマの中で食べると、残った容器がゴミになる。
ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、
道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。
すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。
明日帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を記載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。
「道の駅 舞鶴港とれとれセンター」の最寄りの温泉&周辺買物施設
たかお温泉 光の湯
道の駅から約5キロ・クルマで10分
☎0773-77-1126
大人800円
10時~22時(最終受付21時30分)
木曜定休
コンビニ
ローソンまで約100メートル。
スーパーマーケット
約400メートルのところに「にしがき西福井店」がある。
「道の駅 舞鶴港とれとれセンター」のアクセスマップ
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※以下の記事は広告・外部リンクではなく、すべてオリジナルの書き下ろしです。
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